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自分に失望しない二つの秘訣


自分にがっかりすることは、かなりのダメージを受けると思っている。
一生懸命やったのに、結果が出ない。
努力したのに、うまくいかなかった。

など、自分がベストを尽くしたと思ったのに、結果が伴わない場合、本当に
ダメージが大きい。
しかし、それは「やり方が悪い」場合もあり、「時間さえかければいい」という考え自体が間違いの元だったりする。

それでも結果は変わらないので、自分を責めるか、周りや運のせいにするのが一般的だ。

私は、若い時には完璧主義で理想主義だったので、思う通りにいかない自分を責めて、自分はダメだと、誰もそうは言っていないのに「自分で自分に呪い」をかけていた。
そこから脱出できたのは、20代前半の学生の頃だった。

いつものように、落ち込んで何もやる気が起きず、ぐずぐずと当時本当によく相談していた母に電話で毎日のように相談をしていた。
母は精一杯私を立ち直らせようとしていたのだが、甘えもあり結局2週間何もしない日々が続いた。
2週間後ようやくモチベーションが戻り、自分のやるべきことに向かった際、
2週間早く取り掛かっていれば、間に合ったのに、と思ったことがあった。
(それがなんだったのかは忘れたが)
「もっと早くに立ち直っていればよかった」
と、ものすごく後悔したのだ。

過ぎ去った時間は2度と戻ってこない。
大事なのは、時間なんだ、という気づきをこの時に得たのだと思う。
そこから、「自己否定している暇があれば、課題点をリスト化して、毎日をその課題克服に当てた方がいい」という、感情を切り離し、合理的に動くスタイルが身についた。
自己否定の罠から、案外早く脱出できてよかったし、何より社会人になる前に脱出していてよかった。

なぜなら社会人になってから(客室乗務員)は、想像以上に訓練も、仕事も大変で、先輩方は今だったら「パワハラ」と言われてもおかしくないくらいに、徹底して怒られたからだ。
私は先輩方に怒られたことは、当時全くパワハラだとは思っていなかったし、今でもそうは思わない。
なぜなら、怒られ方はともかく、先輩方が怒っていることは全て正しかったからだ。そんな先輩方に恵まれたことは、本当にラッキーだったと思う。
そんな環境の中で仕事をしていたので、もし私が「自己否定」をしまくる体質のままだったら、きっと客室乗務員の仕事は長く続いていないと思うからだ。

では、いったいどうやって私が「完璧主義ゆえの自己否定から脱出できたのか」

それは、「自分の不器用さを認めたこと」と、もう一つが「ゴール先延ばし作戦」だ。

そもそも完璧主義だったくせに、不器用という、矛盾があったから私は苦しんだ。
そして、その不器用さを認めていないときが苦しかった。
「なんで、私はできないんだ」と自分を責めるからだ。

しかし、「私は不器用だから、そんなに簡単にできるはずはない」と自分のハードルを下げたことで、「だからこそ、人より練習しないといけない」と思えたのだ。
そうなれば、「練習すること」「勉強すること」に専念し、自己否定をしている暇はなくなる。
これが「自分に失望しないための秘訣その1」だった。

もう一つは、「死ぬ時をゴールにした」ことだ。
不器用な私は、短期間で結果を出すことは苦手だ。
だからこそ、客室乗務員は7年弱、前職は4年(解雇された)、現職は26年
続いている。
長くやり続けることでしか、結果を出せないタイプだと自認しているから、長く続くのだろう。
そして、私が理想とする姿に死ぬ時に近づいていればいいと思っている。
この理想はコロコロ変わるのだが、今は「死ぬ前日まで精一杯生き切る」ということなので、あとは体力と、脳力と気力があれば叶ってしまう。

例えば、すごく優秀な人があなたの周りにいるとする。
自分はどうしてもその人には敵わない。
どんなに努力をしても、常にその人の方が自分よりもずっとずっと優秀だとする。
このような場合、私はこの人を「ベンチマーク」する。
つまり目標であり、近づくために観察をするのだ。
そして、この人のようになるのは、「死ぬ直前でいい」と自分の目標達成時期を先延ばしするのだ。

私は長生きはしそうなので、これができるのだけど(笑)、慌てずじっくり近づいていけばいいと思ってからは、自分を否定することは無くなった。
これが「自分に失望しない秘訣その2」だ。

こんな私がゴールに辿り着くためにやるべきことは、「のろまなカメ」のように、毎日毎日歩みを止めないことだ。
おそらくそのおかげでブログは14年間毎日続いた。
「不器用な私にはこれしかない」と思っていたからだ。

おそらくこの「自分を認める」ことと「ゴールを先延ばしにすること」は、プライドを捨てている生き方だと思う。
でも、私はそれでいいと思っている。
つまらない、なんの足しにも得にもならないプライドなんて、自分の成長の妨げにしかならない。

それより自分に合ったやり方で、自分のペースで歩いていけば、最終的にゴールに辿り着く。
早いか、遅いかは問題ではない。
人との競争も意味はない。
自分が辿り着きたいゴールに辿り着くこと。それが一番大事なことだと思っているからこそ、プライドを捨てることができた。

自己否定とプライドはセットなのかもしれない。
私は自己肯定と自己容認をとって、つまらないプライドを捨てる方を選んだ。

もちろん、どんな生き方をするのか、はその人次第だけど、私はこの二つの秘訣で自己否定をしなくなり、余計な時間を余計なことに使うことが無くなった。

そうして今日も、のろまなカメの歩みを続けている。
(noteも毎日書きますー)
これが私だ。


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