映画の復習
昨日映画を見た。ボブ マーリー「ONE LOVE」だ。
ミュージシャンの回顧録映画は、今までたくさん見てきた。
ジェームス ブラウン
ホイットニー ヒューストン
フレデイ マーキュリー
エルビス プレスリー(女性側視点)
日本では鮎川 誠
などだが、ビッグアーテイストほど、時代や国に選ばれた人たちだということがわかる。
ボブ マーリーは、ジャマイカ出身でまさにジャマイカのこの時代にこそ、彼が必要だったことが描かれているが、そのために彼は生まれてきたんだな、と運命さえ感じる。
もちろん本人もそれを途中から意識するようになり、その運命に逆らわずに生きていく。
例え殺されそうになっても、例え仲間の裏切りがあっても、例え病にかかっても、自分の運命を全うするために人生の選択をする。
アーテイストだけではない。
スペインに行った時は、この時代のスペインに必要だったのが、アントニオ・ガウデイだったんだな、と思ったこともある。
天才とは選ばれた人だ、と思う。以前は自分も天才として生まれたかったと思ったが、選ばれた人には選ばれた人の人生があり、そこには喜びも悲しみもある。
それは、凡人たちと全く同じだ。
ただ、天才たちは夭折することが多く、凡人は長生きすることが多いように思う。しかし、寿命の長さではなく限られた時間の中で喜びも悲しみの数も実は誰もがほぼ同じで、喜びや悲しみの大きさだけが違うのではないか、と思わされたのだ。
太く短くか、細く長くか、だ。
そういう意味では、天才も凡人も平等なのかもしれない。
だったら生かされている間は、小さな喜びでも悲しみでも思う存分味わえばいい、と自分に言い聞かせた。
ところで、ジャマイカといえば、ウサイン ボルトくらいしか知らなかった私が、この映画の帰りにお気に入りのカフェへ立ち寄り、「ジャマイカ」「ボブ マーリー」「ラスタファ」「ジャー」「バビロン」と、映画に出てきた言葉を調べてみた。
知らないことばかりで、でも知っていれば今後小説を書く際に何かの助けになるのではないか、と思った。いわゆる「映画の復習」だ。好きなものを見たり、読んだりすることから興味を持ち、自分で調べる。そして知識を持ち、さらに興味を持って知ろうとする。
それこそが、本当の勉強なのかもしれない。
幾つになっても好奇心と言う素敵なものがあれば、勉強をし続けることはできるし、それが人生を豊かにしてくれるのだという気づきまでもらった。
映画っていいですねー笑