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いい時代になった


私は昭和生まれなので、すでに3時代を生きていることになる。
昭和、平成、令和。
もし長生きをすれば、4つの時代を生きられるかもしれない。
祖父母たちは、明治、大正、昭和と生きていたのを知っていたので、「すごいな」と、その長さに感心をしていたが、まさか自分がそうなるとは思ってもいなかった。

国によってもかなり違いはあるが、地球全体で言えば人間は進化を遂げ、時代はさらに良い時代に入っていると感じる。
もちろん、古き良き昭和も知っているのでそれらは建造物や芸術、行事などの習慣に残っていくといいなと思う。私自身は、できる限りお節料理は作り続けたいと思っている。
(決して正式なものではないが、母が作っていたもので自分が食べたいものだけを作って、重箱に詰める)

地球が良い時代に入っていると思うのは、より自由になり、個の時代になったことだ。
還暦過ぎの一人の女性が、ひとりで生きていても何にも言われないし、むしろ家庭を持っている人たちより自由であるらしい。それは男性にも言える。
一人だと暇でしょ?
とか、
仕事しないと暇でしょ?
という人もいるらしいが(私は言われたことはないが)むしろやりたいことがあるから、自由になったのであり、残りの人生を何一つ我慢せず、自分が思った通りにようやく生きられると感じているくらいだ。
もちろん結婚したことも、子供に恵まれたことも、本当にありがたかったな、と思うし、主婦業も母親業も経験できてよかったと思っている。
しかし今は自分の人生だけを考えていればいい、という、独身時代と同じような環境になったことを、心から喜んでいるし、やりたいことにブレーキをかけるつもりもない。

そのやりたいことを中心にして生きていく、と決めたら、どうしたらいいのかは自然と決まった。最初は、「そんな大胆なことができるんだろうか」と思っていたし、どこか今までの生き方に「情」のようなものがあり、それを断ち切ることができるのだろうか、と思ったが、だんだんとそれが消えていって、やっぱりそちらに進んでいくんだろうな、という予感がある。

やりたいこと、とはすなわち小説を書くこと。
ちょうど今、村上 春樹さんの「職業としての小説家」を読んでいるのだが、全くと言っていいほど、村上 春樹さんの作品は読んだことがないのに、誰かが勧めていたのか、どうやって手に入れたのかも覚えていないが、Amazonで注文し、2週間ほど前に届いた本だ。

https://amzn.asia/d/41W4g4W

読めば読むほど、「今の自分」にとって必要なことばかりで、いつもの私の本の読み方で、読みながら自分を主人公にして読むと、実にいろんなことが勉強になる。
ノーベル賞候補と言われている、大作家の方の、おそらく本音であろうことを、たった数百円で知ることができるのは、本当に本ってすごいな、と思う所以だ。

確かに今は、YouTube、ブログ、TikTokなど、ありとあらゆるSNS媒体で無料で情報を手に入れることができる。もちろん有益な情報もたくさんあるし、私もそこから情報や人脈を得ていることは間違いない。このnoteもその一つだ。
しかし、どちらかというと動画は、刻々と変化していくものを取り扱うのが向いていて、ある程度時間をかけてからでないとわからないものや、時間が必要なもの、そして不変のものについてや、自分自身がじっくりと思考するために、噛み締めるために取り入れるツールとしては、本に勝るものはない。それでも、この著書の中で村上氏は、「本を日常的に読む人は、おそらく5%程度しかいない」と言っているように、95%の人は本を日常的には読まず、だからこそYouTubeなどが人気になるのだろう。
でも、日本ならば5%と言えば600万人。まあまあの人数だ。
さらに世界となれば、4億人。これもまあまあ大きな数字だ。
その人たちに向けて書くという、作家という仕事。もちろんこれは村上氏自身の経験と考えによって書かれているので、作家それぞれによってやり方もあり方も違うだろうが、大変面白く読んでいるところだ。

小説を書くということに、意味があるのか、ないのか。
価値があるのか、ないのか、なんて、どうでもいいのだ。
ただ、書きたいから書く。それが許される時代、環境になったと感じる。それは、周囲の目というのもあるが、好きなことだけに向かうことができる環境作りをしてきたことも、大きい。パソコン一つで小説が書けたり、公募がたくさんあったり、小説サイトも多くあったり、と、表現の場が増えていることもありがたい。
あとは私自身がとにかく書き続けること。書き続けられる環境を手に入れること。
そのために生きることが、どれほどありがたく、どれほど幸せかを実感しながら過ごしている。

間違いなくいい時代に入ったのです。
だからこそ、この時代私たち自身が何を本当にやりたかったのか、を思い出し、取り戻し、実現していく。それこそが幸せであり、充実した日々なのだと感じています。

もちろんそれがなかなか許されない環境の人もいるでしょう。でも、決して諦めず、「ありたい姿」を常に思い描くことで、そちらに進むチャンスがやってくると思います。

思えば叶う。
そんな時代。
いい時代になったものだと思っています。

さらに詳しいことも書きたいと思っていますが、それらは有料にさせていただくと思います。本当に読みたい方に読んで欲しいので・・・(本当に書くかどうかは、これから考えます)

実際に私が書いた小説を公開しましたので、もしよろしければご覧ください。
「スキ」をもらうたびに、本当に心が満たされています。
ペンネーム「Nagi」で書いています。
「表があれば裏もある」


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通りすがりのnoter Hiromi
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