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時代の転換期に気づいたこと
今が時代の転換期だ、と言われて反対する人はあまりいないだろう。そのきっかけは、2020年のパンデミックだ。社会が止まり、人の活動も制限された。全く仕事がなくなった業界もあれば、とても忙しかった業界もある。人の考え方がさまざまであることも、浮き彫りになった。
誰もが今までとは同じではない波に、一瞬で飲み込まれた。4年経って、通常の日々が戻ってきても、全てが元通りではないものがたくさんあることを、私たちは知っているからだ。
時代の転換期を経験することなく、人生を終える人たちもたくさんいるが、少なくともこれを書いている私も、読んでくださっている方も、この時代の転換期を経験している。これは拒否することはできず、ということはこの転換期によって自分を変化させる人と、抵抗し続ける人とに分かれているような気がしている。
働き方
生き方
考え方
生活
これらが変化している、という人は、おそらく自分を変化させることができた人なのだろうと思う。私も例に漏れず、生活も、生き方も、考え方も、働き方さえ、全く変えてしまった。
まさかここまで大きく変化するとは、自分でも驚いている。
先日友人に会った際に、「変化に気づいて、考え方を変えているのはえらいよ」と、友人を2度ほど褒めた。誰に強要されることなく、自分でその変化に気づき、自分の意思でそれを受け入れ、いつの間にか考え方を変えている。ただ、本人はそのことに気づいていないかもしれないと思ったので、気づいた私が褒めたのだ。
一方で、変えないといけないと薄々は気づいているものの、変えることができていな人もいる。
「古いのかな、この考え」と、ぼそっと言っている人にも会った。
さらに、全く時代の変化には気づいていない人もいる。(おそらく自分が作った王国に君臨している人は、変える必要がないのだろう)
「いろんな人がいる」「いろんな世界がある」「自分の常識が世界の常識ではない」と言うことを受け入れ、取り入れた人は、変化している人だと思っている。実際に、ほとんどの人がこの地球上のすべての国を訪れることは不可能だし、北極、南極、宇宙に行く人もほとんどいない。
それなのに、自分が住んでいる狭い世界が、世の中の全てだと思い込んでいること自体、とても滑稽なことだ。もちろんそれはその人の自由だから、それはそれでいい。
しかし、人に強要することはできない。人はそれぞれであり、たとえ家族であっても、近しい人であっても、「人はそれぞれ」なのだ。
「変化するものだけが、生き残れる」
と言う言葉があるが、別に生き残りたいから自分の考えを変えたわけではない。
ただ、時代を肌で感じることができる人は、自分の元来の考え方に違和感を感じたはずだ。
2020年に私は、人生最大の自己嫌悪に陥った。自分自身に違和感を感じていたが、その原因は全くわからなかった。しかし今思うのは、あれは時代が変化したことを、肌で感じていたからこそ、自己改革が必要だというサインをキャッチしていたのだろう。
そこから、全てを変えていった。
住む場所を変え、
働き方を変え、
生活を変えた。
やがて、考え方が変わり、ようやく違和感が消えた時、人生最大の幸福な日々がやってきた。
生き残るために自分の考えを変えたわけではなく、違和感を感じたからこそ、変えられる部分を変えていった結果、考え方が変わり、幸せを感じられるようになったようだ。
これからは、私と同じように時代の変化に合わせて変化した人だけと付き合っていきたい。
それが多様性の時代の今、お互いに幸せなことだと思う。
「人を変えることはできないが、人間関係を変えることはできる」
先日そんなコラムを読んだ。全くその通りだと思った。
今の時代、SNSも人間関係の一つだが、それも自分がアプリを消してしまうことで、あっという間に変えることができる。私もSNSから距離を置いた。
正しいか間違っているか、は必要ない。
ただ単純に「心地いいか、そうでないか」だけで、人間関係は選べばいい。
何より優先すべきは、自分の心の平穏なのだから。
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