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介護がまだ始まってないあなたに。これからの介護に向けて今やっておきたいこと
理学療法士として介護保険分野で20年以上携わってきた経験から、50代の私が、一人暮らしをしている80歳の母親を今後介護する上で、今やっておきたいこと、介護に向けて準備しておいた方が良いと思うことを、
いくつかの重要なポイントを説明していきます。以下に、今準備しておくべきことをリストアップします。
母親の健康状態を把握する:
現在の健康状態や、既存の疾患、服薬などを確認しておくことが重要です。今までは自分で病院に行ってましたが、80歳になっったいま通院についていくようにしています。医師から受けた説明を私に伝える際に、うまく伝えることができなくなってきたことが増えてきたからです。毎回ついていく必要はありませんが、主治医とのコミュニケーションを私たちがとっておくことも大切です。
定期的な医師の診察を受けさせ、健康記録をつけると便利です。母親が突然入院したりすると必ず既往歴を聞かれます。その際にスムーズに答えることができるように準備しておきましょう。
介護に関する知識を習得する:
介護の基本や、介護における注意点などを学びましょう。介護保険というのは大変ややこしい制度です。聞きなれない言葉もたくさんありますので、なれておくことが必要です。
介護関連のセミナーや講習会に参加することも有益です。
介護のサポート体制を確認する:
家族や親族との協力体制を整えておくことが大切です。自分一人で抱え込まないようにしましょう。高齢者が在宅生活を送るための、地域や福祉でのサービスの確認や友人や親戚等いろいろな人を巻き込むようにしましょう。
必要な場合は、介護サービスやデイケア、訪問介護などの利用を検討しましょう。
経済的な準備をする:
介護にかかる費用や、母親の生活費などを見積もり、家計の計画を立てます。
介護保険や福祉制度など、利用できる公的支援についても確認しておきましょう。
介護における法的手続きを理解する:
後見制度や財産管理、遺言など、必要な法的手続きを知っておくことが重要です。
弁護士や行政書士に相談することもおすすめです。
自分の健康と心のケア:
介護は体力と精神的な負担が大きいため、自分の健康にも注意を払います。
趣味やリラックスできる時間を確保し、ストレスを軽減する方法を見つけましょう。
母親とのコミュニケーションを大切にする:
母親とのコミュニケーションを大切にし、希望や不安を聞き出します。
母親の尊厳を尊重し、意思を尊重するよう心がけましょう。
緊急時の対応策を考える:
緊急時の連絡先や、対応策を用意しておきます。
家族や親戚とも緊急時の対応を共有し、スムーズに対応できるようにしておきましょう。
これらのポイントを踏まえて、計画的に介護の準備を進めることで、安心して介護に取り組むことができるでしょう。