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「ZKsync」でのゴールド投資実証実験から考える、クリエイターエコノミー
みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738614555-frNVgKGhtP3W6Eo9UejRaCdA.png?width=1200)
今回は、
『「ZKsync」でのゴールド投資実証実験から考える、クリエイターエコノミー』
と題して、
イーサリアムL2「ZKsync」を活用したゴールド投資の実証実験に成功したスイス大手銀行UBS。
デジタルとリアルの境界がますます曖昧になっていく中、クリエイターエコノミーの未来を考えてみたいと思います。
記事紹介
今回紹介する記事はこちら。
この記事を要約すると、
UBSのイーサリアムL2「ZKsync」でのゴールド投資実証実験
スイス大手銀行UBSは、イーサリアムのレイヤー2技術**「ZKsync」を活用し、物理的な金(ゴールド)をアプリから購入できるサービス「Key4 Gold」**の概念実証テストに成功した。
このテストでは、**ゼロ知識証明技術(ZK)を活用した「ZKsync Validium」**のテストネット上で、ゴールド・トークンの発行や取引処理が可能かを検証し、成功を収めた。
この実証により、以下の点が確認された:
プライバシー保護:取引の参加者のみが自身のデータを確認可能
相互運用性:イーサリアム上のステーブルコインを利用しゴールド・トークンを購入
スケーラビリティ:データをオフチェーンに保存することで、取引コストを低減しながら高い処理能力を実現
また、UBSグループはトークン化投資ファンドにも積極的に取り組んでおり、昨年11月には**トークン化されたマネーマーケットファンド「uMINT」**をリリースするなど、デジタル資産への投資を推進している。
クリエイターエコノミーの進化
今回のUBSの実証実験から得た学びを、デザイナーやクリエイターの仕事に置き換えると、以下のような視点で活かすことができると考えています。
資産のデジタル化とトークン化
リアルな資産(ゴールド)すらトークン化され、少額投資が可能になる世界では、デジタル資産の価値がさらに高まる。
これまでアート作品の所有権は、物理的な作品を持つことが前提だったが、NFTやデジタル資産のトークン化が進めば、クリエイターがより手軽に収益化できる時代になる。
デザインやアートをNFT化して販売する流れが、より一般化していく可能性がある。
今後は「作品のデザイン」だけでなく、「資産化・トークン化」まで考えることがデザイナーの仕事になりうる。
スマートコントラクトと著作権管理の最適化
ブロックチェーンの「透明性」と「改ざん不可」の特性を活かし、クリエイターの著作権管理がよりスムーズになる。
これまでの課題:
クライアントとの契約内容が不透明になりやすい
作品の無断使用が後を絶たない
解決策:
スマートコントラクトを活用し、デザインの使用権・ライセンス契約を自動化する
例えば、クライアントに提供するデザインを「期間限定のNFT」として発行し、使用期間が終わると自動で契約が終了する仕組みを作ることも可能になる。
分散型プラットフォームでのポートフォリオ管理
これまでのポートフォリオは、BehanceやDribbble、Instagramなど中央集権的なSNSに依存していた。
しかし、今後はブロックチェーン上に自身の作品を直接アップし、NFTの形で保有・管理することも可能になる。
作品をNFT化することで、よりグローバルな市場にリーチしやすくなる。
分散型のポートフォリオサイトを活用することで、中央集権的なプラットフォームの影響を受けずに、独自のブランディングを展開できる可能性がある。
まとめ
ゴールドとブロックチェーン。
これは、デジタルとリアルの共存を考えるうえでとても象徴的な実証実験だったのかもしれません。
実際デザインやアートの世界でもNFTのようなデジタル資産が注目される一方、物理的な作品の価値は決して揺るがない。
美術館に並ぶモネやゴッホの絵画が、「デジタルデータでいいじゃん」と言われることはないし、職人の手仕事が生み出す一点ものの魅力は、3Dプリンターで完全再現できるものではありません。
つまり、「リアル VS デジタル」ではなく、「リアル × デジタル」の時代が本格的に来ているということ。
デジタル技術によって、リアルな価値の流通がスムーズになればアートやデザインの世界にも新たなチャンスが広がるはず。
NFTが誕生したことでデジタル資産への価値というものが大きく変わりました。
アート的な価値より、価格上昇のみを考えた取引というものも増えた一方でクリエイターが稼ぎやすくなったのも事実です。
現時点で物理的な作品制作のみのクリエイターが稼ぎやすい時代になってきています。
リアルとデジタル、どっちが正しいかではなく、
「どっちも楽しめる方がオトク!」
くらいの気持ちで、柔軟に学んでいけるといいな、と考えています。
というわけで今回はこれくらいで!
以上、ウエマツでした〜
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