おじさん(成熟期)の目標設定
目標設定の方法は2種類あると思ってます。
①現在に上乗せして足していく
②未来の目標に向けて足りない部分を埋めていく
現在に上乗せして足していく
今年の売上目標は、去年の売上の1.5倍にしようとかそういう目標。単純に昨日よりも今日を良くすると言う考え方。現在進行形で考える目標設定。
未成熟な市場や新人のような若いキャリアのときは、この目標設定方法で問題ない。単純に現状で足りないことが多すぎるので、少しずつ重ねていくことで成長していくことができる。成長する余白がたくさんある。
成熟した市場やキャリアではこの考え方では限界が来る。
人間の成長と一緒で子どもの頃ならたくさん身長伸びるけど、大人になったら伸びない。もし伸び続けたら日本人の30歳くらいはみんな2m以上になってしまう。
事業も同じで同じことがずっと成長し続けることはない。どこかで成熟期になり、そして衰退期になる。
余白がない状態では、この目標設定では厳しくなる。現在進行形の目標設定ではなく、未来から逆算する目標設定が必要になってくる。
未来の目標に向けて足りない部分を埋めていく
未来の目標に向けて足りない部分を埋めていく目標設定の場合は、まずは現在を一切無視し、どうなりたいか明確にする。その「なりたい状態」に必要なスキルや仕組を洗い出してから、今と比較して足りない「ギャップ」を見つけて、その「ギャップ」を埋めるための行動計画をつくる。
そうやってできた計画は積み重ねでは達成できない今までと違う行動内容になる。行動に大きな変化が求められてくる。
任天堂は昔は花札を作ってたし、トヨタは車じゃなくて織機製作だったし、富士フイルムは今は化粧品を作っている。そうやって変化して適応していくことで生き残れる。
ある程度のキャリアを積んだら後は変化しないとキャリアアップできない。現状維持では限界がくる。極論、今までのやり方を全て捨てるくらいの行動が必要になる。今まで上手くいってたことに頼らずに新しいことを始めるのは勇気がいる。その勇気を出せるか、出せないかがキャリアの分かれ道な気がしてます。
積み上げて変化して、また積み上げる。このサイクルが大事。これを繰り返していくことでキャリアアップできると思う。