【すごい物理学講義(カルロ・ロヴェッリ/栗原俊秀訳/竹内薫監訳)】うえこーの書評#32
私が,第16回「全国読書マラソン・コメント大賞」でナイスランナー賞を受賞したときの文章を載せておきます.次回の参考となれば幸いです.
一番心に残った場面、言葉、その他 :
時間は存在しない
感想コメント :
シンプルな題名だ、というのが私の第一印象だった。内容に関する表記はなく、ただ表紙から宇宙に関する話であることが予想できるのみだ。その私の予想は半分正解で、たしかに宇宙の話もあった。しかし、この本はそれだけに止まらない。時間と空間に関する本だ。
この本は世にも珍しいループ重力理論の一般向けの本だ。物理の話は数式を用いた方が説明しやい。しかし、一般向けため、式をほとんど使わず説明している。それでも著者は物理の難問を分かりやすく紹介することに成功している。ベストセラーになったことも十分うなずける。
補足
読書マラソンには書きませんでしたが,この本に一つだけ難点があるとすれば題名です.『すごい物理学講義』だけではどんな内容かわかりづらいです.私は読み進めていく途中で「これ,ループ重力理論の本か」ってなりました.副題でも良いので表紙のどこかに「ループ重力理論」の単語は入れてほしいです.
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