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バイリンガルニュース  生物 500-549

544 01.12.2023
4-マスク美男美女

(Seoul大学 自分の魅力に対する認識とマスク着用の関係調査:被験者1030人を対象に、自分をより魅力的だと認識する人ほど、マスクを着用しても自分の魅力が高まるわけではなく、マスク着用への意欲が低い傾向→仕事の面接のような他人に良い印象を与えることがより重要な場面で顕著→将来的にパンデミックの収束に伴い、多くの人々にとってマスク着用が単なる自己防衛手段から自己表現の方法へと移行する可能性)


541 12.15.2022
2-マイクロプラスチック量

(オークランド大学 2020年9月−11月にかけてオークランド市内の大気をモニター→1平方メートルごとの空気中のマイクロプラスチックの中央値が4885個/日に達し、年間で74トンに相当し、ペットボトル300万本以上に相当すること判明→従来の検出方法よりも高度な技術を用いたため、世界各地で検出されたマイクロプラスチックの平均量を大幅に上回る 1ミクロメーター以下のナノプラスチック:人間·動物の細胞に入り込み、脳·肝臓·精巣などの内臓に蓄積する可能性→過去には人間の肺·胎盤でマイクロプラスチックが確認)
マイクロプラスチック→ep180(2)+231(1)+281(2)+317(3)


540 12.08.2022
1-くちばし大逆転

(ケンブリッジ大学·マーストリヒト自然史博物館 約6670万年前の恐竜時代末期には、可動式くちばしを持つ鳥が既に存在しており、これが進化の基盤となった可能性:歯がある鳥の最後の種である大型古代鳥類Janavis fnalidensは、CT computed tomographyスキャンによって口蓋骨を特定し、可動式くちばしを持っていたことが判明→ダチョウ·エミューなど非可動式くちばしの鳥が可動式がすでに確立した後に進化した可能性→進化の順序が従来説から逆転したこと示唆 現代の鳥の99%可動式くちばし保有)

2-部分痩せ技術
(コロンビア大学 局所的に脂肪組織を治療することが可能な新しい方法開発:脂肪組織に帯電した細胞外マトリックスが存在し、これが正電荷を帯びた分子のための高速ネットワークになっている可能性を発見→正電荷を帯びたカチオン性ナノマテリアルP-G3をマウスに注射→組織全体に迅速に広がり、脂肪細胞の脂質蓄積を抑制し、体重が減少することが確認)


537 11.17.2022
2-葉っぱ見せchimp

(ヨーク大学 これまで人間特有のものとされていた共有のための共有行為が、初めて野生のチンパンジーの子どもが母親に葉っぱを見せることによって確認→これまでの霊長類のケースでは、相手に何かを促すジェスチャーが要求がある場合のみ確認 人間の1歳の赤ちゃんでも何かを見つけた場合、ほかの人に見せようとジェスチャー確認)

4-グレートフィルター理論
(NASA JPL jet propulsion laboratory·California工科大学 Fermi paradoxに関するgreat filter理論を検証→天の川銀河には星2000億個以上あり、それぞれの星が惑星を平均2.5個持っているため地球外単純生命体の存在が期待されるが、持続可能な知的生命体が出現する可能性は低い可能性→技術的進化が良識を上回る現象に対し、地球外文明も同様な普遍的疑問に直面している可能性 great filterの主要候補として核戦争·パンデミック·AI·小惑星の大規模衝突)


534 10.27.2022
2-脳内異音センサー

(ニューヨーク大学 車のドアが正しく閉まらなかったり、音楽で音がずれた場合など、異なる音に人間はすぐに気づく能力は、脳の聴覚中枢が音を区別する働きを持っていることが確認:マウスの動作に合わせて同じ音を鳴らすことを学習→その後音を変えたり消したりタイミングをずらすと、聴覚野の神経細胞は予想通りの音ではほとんど反応せず、変化があると激しく反応→脳は期待した音との一致を重視し、予測外の音に強く反応すること発見 音を消した場合、予想通りの音が鳴る時活性化するはずだった神経細胞の一部が活性化→事前に期待した音の記憶を呼び覚ましている可能性)

4-動物の色パターン
(Arizona大学・Oklahoma州立大学 陸生脊椎動物1824種を調査→体の特定の色が異なる目的によって進化しているパターンを発見:調査では、動物の体の色を誘引機能のあるcome hitherこっちおいでカラーと回避機能のあるget lostあっちいけカラーに分類→diurnal日中に行動する動物にはこっちおいでカラーが多く、nocturnal夜行性の動物にはあっちいけカラーが多いこと判明→赤·オレンジ·黄色が捕食者回避·仲間引きつけに使われる傾向→一方で、青色は交尾に関連する頻度が高い傾向)


533 10.20.2022
3-DishBrain

(CorticalLabs·UniversityCollegeLondon ヒト·マウスの脳細胞80万個を含む神経細胞集団DishBrainと呼ばれるシャーレが、コンピュータ上の卓球ゲームPongの遊び方を学習→知能の兆候を示すことが実証:DishBrainは高密度多電極アレイを使用して適応的コンピュテーション実施→ゲームプレイ開始5分以内にパフォーマンスが向上し、学習していることが確認→synthetic biological intelligence合成生物学的知能という、自分自身の行動結果から得られる散在する感覚情報を目標に向けて自己活動を構築する能力)


529 09.22.2022
2-医療用タトゥー

(ジョージア工科大学·MicronBiomedical社 痛み·出血なく、安価に施せる医療用途に特化したタトゥーマイクロニードルパッチ開発:数十から数百本の微小な針が特定のデザインに配置され、皮膚に貼り付け、皮膚に押し込まれると溶けて中のインクが注入される仕組み→医療用途としては、放射線治療用のマーキング·乳がん手術後の乳首再現·てんかん/アレルギーなどのメディカルアラート·犬/猫の識別にも避妊/去勢が終わった動物の管理に応用可能)

4-ヒト固有免疫細胞
(Yale大学·NenadSestan 霊長類の中で共通している脳細胞109種類と、各霊長類固有の脳細胞5種類を特定→ヒト固有の免疫脳細胞に神経精神疾患に関連する遺伝子が存在すること発見:ヒト・チンパンジー・Makaqueマカク・Marmoset monkeyマーモセットの脳の背外側前頭前野を分析→ヒトの脳の背外側前頭前野に存在するヒト独自の脳免疫細胞において、遺伝子FOXP2の変異が、言語障害·自閉症·統合失調症などの神経症状と関連していることが発見→人間のアイデンティティの核となる部分が他の霊長類と異なっている理由についての理解が進む可能性)


527 09.08.2022
2-マウス女性好み

(メリーランド大学 マウスに抗うつ薬としてケタミンを投与する実験で、実験者の性別が結果に影響を与えていることが判明:男性がケタミンを投与すると安定して抗うつ作用が現れることが女性主体の研究室で観察され、他の研究室でも同様の傾向発見→別の実験では、マウスが女性の匂いを好むこと確認→女性がマウスにケタミンを投与する際にストレスに関連するCRF corticotropin releasing factorを同時に注入すると抗うつ作用の効果あり)
ケタミン→ep80(3)+515(2)


526 09.01.0222
1-REM眼球運動

(UCSF·MassimoScanziani REM rapid eye movement睡眠中に目が動くのは、脳が作り出した夢の中の世界を実際に目で追っているためであること判明:マウスの脳内の頭の向きに関連する細胞を特定→マウスがどの方向を向いていると認識しているか把握に成功→細胞の活動·実際の目の動きもモニター→REM睡眠中も目の動きと脳内の方向が正確に一致していることが確認)

2-イルカの同盟
(ブリストル大学・チューリッヒ大学・マサチューセッツ大学 Bottlenose dolphinsバンドウイルカのオスが人類以外の動物としては最大の多層的な同盟関係を結んでいることが発見:豪州のシャーク湾に生息するインド洋バンドウイルカのオス121頭を対象にした研究では、同盟関係·交配関係のデータを分析し構造モデル化→1次同盟·2次同盟·3次同盟までの構造が確認され、オスは2−3頭で協力してメスを追いかける1次同盟、4−14頭の異なる血縁のオスがメスへのアクセスのために協力する2次同盟、2次同盟間で協力する三次同盟)

4-幹細胞モデル胚
(Cambridge大学 マウスの幹細胞を用いて、脳·心臓など身体のあらゆる構成要素を形成できるモデル胚が作成成功:自然のプロセスを操作して幹細胞3種類を誘導し、脳·心臓などの構造を自己組織させるための遺伝子発現を誘発→体·胎盤·卵黄嚢の3つの構造を形成→生命形成の条件·様々な遺伝子の発達上の役割についての新たな知見が期待)


523 08.11.2022
4-食品環境ランキング

(Oxford大学·MichaelClark 様々な食品が環境に与える影響度に基づくランキングが発表:食品57000種類を分析し、温室効果ガスの排出·土地利用·水需給への逼迫·水域の栄養化などへの影響を調査→肉·チーズ·魚·ナッツ類·ドライフルーツ·コーヒー·紅茶·ジャム·チョコレートが悪影響→一方で、パン·じゃがいも·オニオンリング·米·ジュース·オリーブは比較的影響が少ない傾向→コーラ·スポーツドリンクは最も影響が小さい)


514 06.02.2022
4-名前の流行進化

(Michigan大学·MitchellNewberry frequency dependent selection頻度依存選択と呼ばれる現象により、特定の名前が流行るほど、親がその名前を子どもに付ける可能性が低くなる傾向→犬の種類を選ぶ際も同様の現象発生:米社会保険庁の名前データベースを分析し米国内の名前の使用頻度を分析→珍しい名前は年々1.4%ずつ増加し、一般的な名前は1.6%ずつ減少する傾向→流行り廃りのサイクルが多様性を促進し、遺伝的多様性·免疫逃避·宿主と病原体の力学·セクシーさなど生物学的な要素にも影響を与えている可能性)


508 04.21.2022
4-生命誕生タイミング

(UCL 地球が形成されてからわずか3億年後の約42億年前に生命の可能性がある最も古い証拠が発見:岩の微細な構造を分析→海底の熱水噴出孔の近くに生息していた好熱性微生物によって形成された可能性→従来の最古の微小化石である約36億年前のものよりもさらに古いものとなる可能性)


506 04.07.2022
1-アルコール猿

(UCノースリッジ校 パナマのBlack-handed spider monkeysジェフロイクモザルが残したジョボの木の果実を分析→熟して自然発酵した果実からアルコール濃度通常1−2%が確認→サルの尿にもアルコールの代謝物が含まれていることが発見→野生の霊長類が人間の介入を受けずにエタノールを含む果物を自発的に摂取している初の観察結果)

3-宇宙人への手紙
(Cambridge大学・NASA JPL jet propulsion laboratory·JamilahHah 宇宙人に向けた地球の位置を伝えるための無線メッセージBeaconInTheGalaxyをデザイン:1974年のバイナリコードのArecibo通信を改良し、数学·科学に関する情報だけでなく、DNA deoxyribonucleic acid·太陽系·地球の地図·人間の男女の姿など、多様な画像もデザイン→StephenHawkingの言葉を受け、人類のメッセージを理解できる知的な存在の脅威に警戒しつつも、平和の意思を示すことで連絡を取ることがリスク以上の新たな発見の可能性)
宇宙人へメッセージ→ep148(4)


504 03.17.2022
4-自然の対称性

(Bergan大学・Oxford大学·ArdLouis 自然が対称性を好む理由は、特定の構造を形成する際に単純なアルゴリズムを利用するためである可能性→アルゴリズム情報理論で公式化可能であり、描写的な単純さへのバイアスを予測可能→ゲノムにおいても単純なアルゴリズムが豊富であり、進化の過程で選択されやすいことが、コンピュテーショナルモデルで実証→この現象を長い時間をかけてランダムに文字列を作り続ければ、どんな文字列もほとんど確実にできあがるというinfinite monkey theorem無限の猿定理になぞらえ、単純なレシピが長くて複雑なものよりも出力されやすい可能性→タンパク質からRNA ribonucleic acid、シグナル伝達ネットワークに至るまで広い分野で発生可能性)


502 03.03.2022
4-マスク表情

(McGill大学·SarahMcCrackin 人が他人の基本的な表情6種類幸せ・悲しみ・恐れ・驚き・嫌悪・怒りを認識するには、相手がマスクをしている場合、全体的な表情判別の精度が23%低下し、特に嫌悪感·怒り·悲しみの判別精度が低下→コロナウイルスパンデミックが非言語的コミュニケーションにも影響を与え、社会的健康に変化をもたらしている可能性)


500 02.17.2022
1-風邪恐竜

(ニューメキシコ大学 恐竜が呼吸器感染症かかっていた証拠発見:モンタナ州で見つかったDiplodocidディプロドシド科恐竜の化石から異常な骨の突起物を発見→鳥類·爬虫類も感染するアスペルギルス症のような真菌感染症患っていた可能性)

2-BL文化比較
(リーズ大学·AnnaMadill 女性のparaphiliaのひとつで、男性同士の恋愛を描くボーイズラブについて、中国語圏の女性1922人·英語圏の女性1715人を対象に調査→BDSMbondage discipline sadism masochism·動物系·未成年·レイプが人気であり、法的·倫理的な注意が必要であると指摘→英語圏ではよりニッチで強い興味が見られ、中国語圏では広範で一過性の興味がある傾向)

3-トルドー髪型
(加 JustinTrudeau首相が裁判所の命令なしに、トラックの押収·車の保険停止·銀行口座凍結などを可能にする緊急事態法を発動→トラック運転手の大規模デモ活動FreedomConvoyを制御する権限を行使可能:デモは元々米·加国境通過時のコロナウイルスワクチン接種への反対から始まり、接種義務·規制全般に反対する運動へと拡大)

4-サイボーグ魚
(Harvard大学 人間の心臓細胞から作られたバイオハイブリッド魚を作成成功:体長約1cm。プラスチック製のひれ。ゼラチン質の胴体についた左右の心筋細胞の収縮が繰り返す電気信号·機械的フィードバックの閉ループシステムにより、泳ぐ動きを実現→108日間泳ぎ、心臓の鼓動3800万回→将来的にはロボット工学·医療機器への応用可能性)

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