本を買うならbook off
僕は本を読むのが好きだ。新品の本も買うし、中古の本も買う。
book offに行って本をかうこともある。
Book Offに並ぶ本
book offに並ぶ本は新品も一部あるけれど、多くはかつてはだれかが買って読んだ本である。
一般にきれいで新しい本が高値で買い取られる。
古い本は安く買われる買値がつかない。
しかし、新品の本にはない魅力が古本にはある。
例えば私の手元にある本は情報セキュリティの本であるが、その本には
「~することでセキュリティ意識が高まる」と書かれている。
そうして、斜線でひいたあと「セキュリティ意識が高まることが期待される」と直筆で書き直されている。
この本を手に取った人物は高専か大学で教わったのだろうか。
また、WEBデザインの本にはページの片隅に窮屈そうに「~といった
記載の仕方もある」とかかれている。
あるときは血肉のこもったメッセージが書き加えられていた物理の本。
電子軌道の遷移確率に関する「フェルミの黄金律」には
小さく丁寧に「エネルギー保存則は量子スケールでも成り立つ」とかかれている。
これらは、古本の持ち手が古本屋へとたどり着くまでにあらゆる専門知識にふれることで洗練され、高みへいざなわれている例である。
きっとハンターハンターの質屋で感じ取ったオーラのようなものが
自己流に追記された古本には宿っている(それはないかな)
古本は新品とくらべてきたなくなったのではない。
泥臭く使われていく中で本を買った宿主からさずけられた価値あるサインがある。
そうした本が巡り巡って新たな宿主にバトンがわたされる。
見ず知らずの他人がいつかいたかもわからないメッセージ。
前任者が残した爪痕はその本しか出せない魅力を生み出してくれる。
book offはどこにも見出せない魅力のある本を作り出している。
今年も本格的に秋。
秋といえば読書の秋がやってきましたね。
僕には読書の飽きはこなさそうです。
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