【読書メモ】『参謀の教科書』(伊藤 俊幸著)
▶今回の読書記録『参謀の教科書』
『参謀の教科書』
伊藤 俊幸著
双葉社
▶感想
フォロワーシップ、参謀の三大能力、SL理論と成人発達理論、サーバントリーダーシップ、山本五十六やドラッカーの言葉、知情意など、幅広く掲載されており、参謀としての振る舞いの参考になる書籍です。
▶読後メモ
「号令」=行動を伝える
「命令」=意図と行動の両方を伝える
「訓令」=意図だけ伝えてやり方は任せる参謀の語源は、謀(はかりごと)に参与する人。意思決定者の判断の精度を上げるための補佐役
ほとんどの組織において、その成功に対するリーダーの平均貢献度は20%に過ぎない。フォロワーは残り80%を握っている
フォロワーシップ理論 : 参謀は協働者
批判力 高
↑
破壊者 | 協働者
貢献力 低 ←ーー 実践者 ーーー→ 高
逃避者 | 従事者
↓
低参謀の三大能力は①提案力、②対人力、③危機管理能力
①提案力
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、応用力、創造力、視座
②対人力
礼節、勇気、伝える力、聞く力、目利き力
③危機管理能力
計画立案力、OODAループ、情報分析力、推進力、決断の速さマネジメントとリーダーシップ
マネジメント=指揮
ルールや制度といった組織運営に関する規則を組織構成員に適用することによって集団の動きをコントロールする方法論
リーダーシップ=統率
メンバーが自発的にリーダーに従おうと思う気持ちを原動力として集団を動かしていく方法論SL理論(Situational Leadership理論)
S1:「指示型」 :指示多、支援少
S2:「コーチ型」:指示多、支援多
S3:「援助型」 :指示少、支援多
S4:「委任型」 :指示少、支援少成人発達理論(ハーバード大学 ロバート・キーガン博士)
ステージ1:具体的試行段階
ステージ2:利己的段階 → S1
ステージ3:慣習的段階 → S1、S2
ステージ4:自己主導段階 → S3、S4
ステージ5:自己変容・相互発達段階 → S4SL理論のS1に対する指導の基本は「やってみせ~(山本五十六)」
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らずサーバントリーダーシップの10の特性
マインドセット
①傾聴
②共感
③癒し
④説得他者との接し方
⑤執事役=相手に利益を与えることに喜びを感じる。一歩引くことを心得ている。
⑥人々の成長への関与
⑦コミュニティづくり視座の高さ
⑧気づき
⑨先見力=現在の出来事を過去と照らし合わせ、直感的に将来の出来事を予想できる洞察力がある
⑩概念力=大きな夢やビジョナリーなコンセプトを持ち、相手に伝えることができるリーダーは心理的安全性を確保するのが仕事
対話をして相手のナラティブ(物語)を知る場を提供する
ドラッカー「真摯さに欠ける人」
①人の強みではなく、弱みに焦点を合わせる者
②皮肉家
③「なにが正しいか」よりも「誰が正しいか」に関心を持つ者
④真摯さよりも頭脳を重視する者
⑤有能な部下を恐れる者
⑥自らの仕事に高い基準を定めない者「知情意」をバランスよく身につける
①知=知識、思考力、戦略性といった頭の良さ。カッツ理論のテクニカルスキル?
②情=人の感情に関わる能力。カッツ理論のヒューマンスキル
③意=意志。内から湧き出る願望。カッツ理論のコンセプチュアルスキル
以上です。
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