1型糖尿病⑬~仕事復帰~
この記事はわたくしうえこの、1型糖尿病発症前からのレポートです。
前の記事はこちらからどうぞ
1型糖尿病⑪~病気を知る〜
マガジンにもまとめたよ!
うえこの1型糖尿病(IDDM)レポート
レポートと言うかもはやただの日記になってるけど…
さて、入院~退院~地震~ときたので、仕事復帰について書こうと思います。
仕事復帰
地震の影響で北海道全域で停電となり、ブラックアウトで地下鉄は止まり、結局退院後、予定の日には仕事に復帰できず。
臨時休暇をスーパー巡り過ごし、低血糖気味を度々起こすという。
そんな日々を経て、週明けの月曜日。
約3週間ぶりの出社のお話。
自宅から会社へは地下鉄を利用して約45分かかる。
遠い。
まあ30分は地下鉄に乗ってるんだけど。
地下鉄を降りてからがしんどい、約10分ちょい歩いた先に会社がある。
途中で少し急な坂になるのだけど、この坂がしんどい。
この坂をのぼる際の運動量ののせいか、会社に着く前に動悸が激しくなり、手が震えて冷や汗をかいてくる。
低血糖だ。
会社は目の前なのに、動けなくなる。
もう本当に、すぐそこなのに。
震える手で、かばんの中からグルコレスキューを取り出し、ぬるくて甘いゼリーを口の中に流し込む。
ここで立ち止まっていてもどうしようもないので、
なんとか一歩ずつ、足を前に出す。
そうして、やっとの思いで会社に着くが、低血糖はまだ改善せず、会社の建物によりかかり、しゃがみこんでゆっくり呼吸をする。
数分し、症状が収まってようやく、会社に入ることが出来た。
これが仕事復帰初日の朝。
出社して、社内の人達に挨拶。
会社からと役員の数人からお見舞金をもらっていたので、休みのうちにデパートで購入した菓子折りを配った。
上司と、今後のことについての話し合いを少しした。
・血糖値が上がり過ぎている場合、下げるための運動として10分程度の周辺の散歩をしたい
→OK、ただし必ず声掛けしてから行くこと。
これは低血糖などでどこかで倒れてしまうと大変なので、散歩ルートを決めておくというのも。
※今は昼食後に20分程度周辺を散歩させてもらってる。
・業務内容は今まで通り。
月に数回、徒歩5分ほどの郵便局と、徒歩10分程度の銀行へ行くのも今まで通り。
・もし低血糖の症状で、自己補食(ブドウ糖を食べる)ができなさそうな場合は、机に置いているラムネを食べさせてほしいと伝えた。
机の脇に、マグネットフックをつけて、
そこにラムネと、かかりつけのクリニックの連絡先を書いた紙を入れて、上司に報告した際に
上司「食べていいの?」
やめろよ(笑)
いや食べたかったら食べてもいいけど私の補食なので食べちゃだめです。
まあそんなこんなで、月初ということもあり請求書がすごい溜まってたけど、なんとか業務はこなせた。
久しぶりの仕事なので眼精疲労やばい。
会社の人達への報告
3週間も休んだので、社内の人達からはもちろん心配された。
上司は病名などは特に明かしていなかったようだ。
まあ個人情報だしね。
事務所で低血糖になることもあるので、地方の営業所の社員も含めて全員へ、一斉メールを送った。
3週間もお休みしてしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
1型の糖尿病と言う診断で、今後長く付き合っていく持病持ちとなってしまいましたが、
現状の仕事には基本的に差しさわりはないので、よろしくお願いします。
インスリン注射をしているので、もしかしたら効きすぎて低血糖を起こすことがあるかもしれません。
手がブルブル震えたりするので、もし自分で対処できてなさそうな場面に遭遇したら、
デスク横にブドウ糖のゼリーが入っているので飲ませてください。
総務部 うえこより
もうこの段階で病状を公開してしまう。
意識すると、社内に2型糖尿病の人がいる事を知ったり、
大丈夫なの?と気にかけていただいたり。
まあ2年半も経つと私が病気だということをすっかり忘れてるっぽい人もいるけど。
いちいち説明するのも面倒だったし私は気にしないタチだったようなので一斉メールにしたが、
人によってはやはり社内の人には知られたくないとか、詮索されたくないという人も多いだろうから、
この辺は自分の性格や周りとの距離感で言う言わないを決めたらいいと思う。
会社でのお昼
お昼になると、血糖値を測定する機器やインスリン一式を持ってトイレに行く。
女性社員が二人しかいないので、女子トイレにはカラーボックスを置いてそれぞれのトイレで使うものをしまってるんだけど、
カラーボックスの上で血糖値を測定したり、インスリン注射の準備をしている。
最近は、昼休みの5分くらい前に事務所のデスクで血糖値だけ測ってしまう。
なんかもう、周りの目を気にしなくなってきている。
インスリン注射は、私はお腹に打っているので、それはトイレでしている。
注射後、自宅から持ってきたお昼ごはんを電子レンジで温めて食べる。
そして昼寝をする。
割と平和。
昼休みが終わって少ししてから、20分ほど周辺を歩く。
高確率で郵便があるので、ついでに投函する。
仕事のついでに歩くという口実ができて良い。
仕事復帰からしばらくは、血糖コントロールがうまくいかなくてしんどい日もあったけれど、
やっぱり入院前より格段に体の状態はよかった。
疲れやすいのはあるけど、だるさがなくて、体は重くなかった。
復帰初日のリブレグラフ。
数日出勤してみて、今思えば、水曜に休みをとったりして少しずつ慣らしていけばよかったなと。
やっぱり疲れやすいので💦
ボランティア活動
保護猫カフェのお掃除ボランティアは、毎週日曜日、行っていた。
でも流石に一週間の疲れがどっとくるので、しばらくはお休みをさせてもらい、
少しだけお客としてコーヒーを飲みに行ったり、猫の写真を撮ったり。
あわり気負わずに、これから先はずーっとの付き合いなので、
猫をみならって、のんびりマイペースでやっていこうかなと思った。
その後のこと
朝は比較的、いつもの坂を超えると低血糖気味になるので、
朝食の際に打つインスリンの単位を減らすなどの対応をして、なんとなくコントロールの意味がわかるようになった。
状況に応じて。