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参加労組対談インタビューを実施しました!

2024年9月現在、様々な業種・業界から33労組に参加して頂きました。引き続き、賛同・活動して下さる労働組合の皆さんをお待ちしております!

皆さん、こんにちは!
今回は、UDPキックオフにご参加下さった
・THE SUNTORY UN!ONさま(堀口委員長、一ノ瀬さん)
・三菱自動車工業労働組合 岡崎支部さま(播元支部長、彦坂さん)

に、ダイバーシティに取り組むことになった経緯や、その後の変化などをざっくばらんにインタビューしました模様を公開致します。

ダイバーシティに取り組む必要性を感じたきっかけ

(左から)THE SUNTORY UN!ON 堀口委員長、THE SUNTORY UN!ON 一ノ瀬さん

堀口委員長:
就任当初は、週2回ある中執も決まるまで終わらない、、、終わらなければ深夜までというのが当たり前でした。そんな環境なので、もちろん執行部にママの女性もいない。
このままでは未来が見えない―変えていかなくては。と思いました。
取り組み始めて数年が経ち、今は執行部12名中4名が女性でママも3名(1名産育休中)まで増えてきました。

播元支部長:
うちも似たようなもので、自動車製造なので、生産含め働く時間も様々です。そこにあわせて執行部も動くので、十数年前までは日付が変わるまで会議や活動をやっている状況でした。このままでは、執行部の担い手もない。。。5~6年前にやっぱりよくないね、今後執行部体制が敷けるか疑問だよねとなり、変わっていく方向に動きました。
また、女性社員が8%の環境のなかで、女性の声を集められていなかったことに課題を感じ、4年前にミモザ(女性委員会)を立ち上げました。

UDPに参加しようと思ったきっかけは何ですか?

堀口委員長:
中期計画の刷新のタイミングが2024年4月だったので、それに向けて23年に現場組合員が活動する委員会を立ち上げ、そのなかにDE&I委員会というのをつくりました。
活動を掲げたものの、情報が無い中で探り探り活動していて『果たしていまやっていることが正しいのかな』『他労組の事例を知りたいな』と思っていたタイミングだったので、参加してみようと思いました。

播元委員長:
同じ組織、業種の中での情報交換はあるが、広い視野で外に出て活動できていたかは課題でした。

キックオフミーティングに参加してみて感じたこと、その後変わったことはありますか?

(左から)三菱自動車工業労働組合 岡崎支部 播元支部長、三菱自動車工業労働組合 岡崎支部 彦坂さん

播元支部長:
参加してすごい刺激になりました。キックオフミーティングでは、若い役員が多く活気にあふれていた、それを見て自分たちも次の世代に繋げないととあらためて痛感しました。その後、UDPをきっかけにワコール労働組合さまと交流するなど、活動の幅が広がりました。

彦坂さん:
いままで女性委員会を知ってもらうというフェーズだったところから、色々とアイデアを頂いて、自分たちから発信していこうというフェーズを目指すようになりました。例えば、ママだけでなくパパの活動も必要だよね、などと考えるようになりました。

播元委員長:
スギ薬局さんから「男性も一緒にチームに入って活動されている」と聞いて女性委員会を立ち上げて一歩進んだと思ったけど、外を見ると進んでいるなと感じました。いまはこの形で進めながら、将来的には色々な人材や性別、様々な声をもらって組合員に発信して形にすることが大事だと感じています。

労働組合がダイバーシティに取り組む意義はどう感じますか?

THE SUNTORY UN!ON 一ノ瀬さん

一ノ瀬さん:
DE&Iに関することは、パーソナリティに触れる部分が多いため閉じた環境の中では問題が表面化しづらいと感じます。なので『これをやって解決しよう!』という解決策を講じづらいがゆえに、会社も社会も目に見える指標を追い求めがちだと思います。
ただ、組合としてやるからには、そういう側面以外の『みんなが活き活きするために』という方向性を目指すことが重要だと考えています。DE&Iは労働組合の基本思想や、目指すところに通ずるなと感じます。

堀口委員長:
組合の活動としては、目の前の課題解決が最優先でDE&Iは+αの活動になりがちだと思います。
DE&Iは、会社にとって企業が発展していくために必要なものである半面、組合としては『組合として大事にしていること(思いやりだとか根源的なもの)』を現場に感じさせることができる取り組みだと感じている。

今後のダイバーシティ活動の展望を教えて下さい

堀口さん:
生産現場のDE&Iの難しさを感じています。来年4月に生産部門の労組と統合し組織が広がるので、継続して発信して少しでも業界が変わるきっかけを作れたらなと思っています。
自社だけで活動していてもだめだし、様々な企業が良くなっていくことが、社会が良くなっていくことに繋がると思っているので、そんな未来を見据えて活動していきたいと考えています。

播元さん:
まずは、岡崎支部の女性委員会を起点にして、三菱自動車工業労働組合全体を前進させていきたいと考えています。こうしたUDPの繋がり、外の世界との交流は組合ならではなので、自組織に活かせるよう落とし込んでいきたいと思っています。
組合員のみなさんからみて魅力的な組織にならないと、持続できない。というところからいろいろ変えていきたい。自分たち自身も幸せになるために活動していかなきゃいけないと感じています。


ご覧いただきありがとうございました!
労働組合がDE&Iを推進する意義に立ち戻りながら、真の意味で社会を変える働きかけを目指したいと感じています。

引き続き、皆様との情報交換を通じて各労組様の活動に活かせるヒントを探っていけたらと思います。