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見知らぬおじいちゃんに傘を貸したら人生が書き換わった話

昔、飲食店で働いてたときの話。

緊急事態宣言に入り、お客が全然入らず、暇なお店に一人のおじいちゃんが入ってきました。

その時、かなり強い雨が降っていたので、厳しいな〜なんて思いながら外を見ていました。

すると、おじいちゃんが傘も差さずにゆっくりお店の中に入ってきてくれたのです。

おじいちゃん「近くまで車を取りに行って戻ってくるので、傘を貸して頂けませんか?」

お客さんじゃなくて傘かと少し残念な気持ちはありました。

でも丁寧で品の良いおじいちゃんで、感じがとても良かったのです。

すぐに余っていた傘を渡しました。

僕「どうぞ!返さなくても大丈夫ですよ!」

おじいちゃん「ありがとうございます。」

僕は雨が降るたびに傘を買ってしまう人間なので、お店にも自分の傘が2〜3本ストックがあったので、あげるつもりで貸しました。

30〜40分後にそのおじいちゃんが車を乗り付けて、自分の傘を指しながら、貸した傘と袋を持って返しに来てくれました。

おじいちゃん「傘、ありがとうございました。粗品だけど、受け取ってください。」

傘とともにコンビニのビニール袋に入ったお茶ととんがりコーンを受け取りました。

僕「わざわざありがとうございます!嬉しいです。いただきます。」

ここまでは困っている誰かのためにちょっとだけ良いことしたら、お返しをもらえた話です。

しかし、ちょっとしたお返しじゃなかった。

なぜならコンビニの袋に入っていたお茶が、普段僕が絶対に選ばないお茶だったのです。

おじいちゃんにもらったお茶は綾鷹でした

僕は、いつも「お〜いお茶 濃い茶」ばかり飲んでいたのですが、そのおじいちゃんが袋に入っていたお茶は、綾鷹でした。

特に綾鷹だとは認識せずに、1口。

僕「うま…このお茶…」(ラベルを見ると…)綾鷹だ!

綾鷹はテレビCMが印象的で割と記憶に残っているけど、なかなか手に取ることがありませんでした。

まずビックリしたのが綾鷹ってこんなに美味しいの?ってことです。

急須で入れたお茶を目指しているのは知っていました。

まさか

京都の和菓子屋さんで出てくる冷たいお茶と一緒じゃん!!と思うことになるとは、夢にも思いませんでした。

そして意図してなかったと思いますが、とんがりコーンと綾鷹もめちゃくちゃ合う。

おそらく僕は今後、コンビニなどでお茶を買う時、綾鷹を手にとってしまうでしょう。

プレゼントは相手の人生の選択肢を変えることができる

誰かから頂いたもので、優先順位が書き換わります。

なぜなら、自分では普段選ばないものをもらうからです。

ということは、人生でたくさんプレゼントを貰う人は、それだけ人生が書き換わる可能性があるってことじゃないでしょうか。

僕はお茶を選ぶ時、お〜いお茶 濃い茶という選択し続けてきたのに、それよりももっと美味しい綾鷹というプレゼントをもらいました。

別にお〜いお茶濃い茶で満足していたんです。

でも、このきっかけがなければ、もっと美味しい綾鷹にはたどりつけなかった。

今後お茶を買うときは、おそらく綾鷹です。

人生は選択の積み重ね

これはお茶だから大げさに聞こえるかも知れません。

でも人生は選択の積み重ねです。

毎日なにかを決断しなくてはならなくて、一度ルーティーンとなった選択ってなかなか書き換わることがありません。

プレゼントをもらうとそれは書き換わる可能性があるのです。

似合わないと思っていて買わなかった洋服は、プレゼントされて着てみるとめちゃくちゃ似合ったりします。

結局今の自分を形作っているのは、今まで自分が選択してきたことじゃないですか。

それを書き換える力がプレゼントにはあると思います。

僕「そういえばこの前もお客さんにロールケーキを頂いたのですが、、」

スタッフさんが何人いるかわからなかったのでロールケーキを持ってきたので、みんなで食べてください。

と、その手があったかと思いました。

僕は包丁がすぐ使えるような飲食店に差し入れをする場合、ロールケーキもありだという選択肢を手に入れることができたのです。

まとめ:人生が書き換わる可能性があるプレゼントをもらうには

上記のように考えると、どうすればプレゼントをたくさんもらえるようになるか気になりますよね。

でもまずは自分からプレゼントして、相手が思っていなかったような選択肢を与えて、体験してもらい、優先順位を変えてもらえばいいのではないでしょうか。

与えよ、さらば与えられん

っていうことですね。

あとは、何か頂いた時に、いつもの選択肢を柔軟に変えていくのも重要かも知れません。

せっかくのプレゼントも、これは俺使わないな〜なんて思ったらもったいないです。

まずは試して新たな自分に感動すると、この人にもっとプレゼントあげたいとなるのではないでしょうか。

終わり。

大木ウド(@udonotaiboku81

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大木ウド
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