托卵の件でAbema Primeに出演してみて

noteで初めて書いた記事について、Abema Prime、いわゆるアベプラ内でトピックとして取り上げられることになり、自分も出演して色々話させてもらった。記事がYahooニュースのトップにも上がっていたりしたので思っていることをまとめておきたい。

映像はYouTubeのAbema Primeのチャンネルにあがっている。

まず冒頭のVTRがクソだった。より良い遺伝子が欲しいから不倫相手の子がほしいが、今いるパートナーと安定した暮らしを送りたい的なことを言っていた。
不倫をしていて僕の実の父親がどっちなのか分からなかったうちの母とは似て非なる胸糞悪さで、個人的にはこのVTRの女の方が終わってると思った。

その後の議論でも、不倫そのものは断罪しきれないとか、言えずにいた母親の苦悩も理解するといった同情の意見が芸能人からあがっていて、遮って言い返したほうがいいんじゃないかとも思ったがとりあえず最後の一言で「不倫はやめてほしい」とだけは言っておいた。
ただ、コメンテーターたちを擁護するわけではないが、彼らも不倫はダメで托卵はもっての外だと個人的には思っているんじゃないかと思う。とはいえそれが当然の認識すぎて、そんなことを言うだけでは議論は秒で収束するから無理やり托卵妻の立場でポジショントークをしている感はあった。
托卵でも、その前にあった「頑張るのはムダ」という話題でも、「何を言ってるんだこいつ」みたいな空気になりつつも言葉を搾り出そうとして変な間が何度も生まれていたが、YouTubeなどで見るとそうした間はカットされているので、ある程度は同情する。
ただ少し機転がきく人なら、もっと僕に寄り添うポジションに行ってコメントするだろうし、そうすればゲストへの配慮があるように見られるだろうに、とは思う。


YouTubeのコメントやヤフコメは割とくまなく読んだ。VTRの女性が分かりやすくクソだったのでそっちへの非難が多かったが、初手で僕に口封じをした母への批判もあり、まあそれは当然としか思わない。
僕の選択に対して慮ったコメントもありとてもありがたかったし少し心が軽くなったが、民度の低い人も一定数いた。

ただ、「父親に黙っているお前も共犯だ」というコメントについてはふざけんなと思ったが結構ぐさっと自分の心に刺さった。
もし自分が父親だとしてこのことを知り、それを子も知りながら隠していたと知ったら、恨みは妻(母)と子(自分)に向くかもしれない。そういう意味ではその通りだ。
ただ、それも含めて自分は背負うと言っているし、絶対にバレないように墓まで持っていく。
知ってしまった当事者としてはこの事実は重すぎたし、僕がどれだけ苦しんでいるかスマホ越しに対岸の火事と思ってコメントを書いてるやつにはどうしても分からないだろう。彼らは父が騙されているという事実ありきで喋っているが、間違いなく何も知らないのであれば絶対にそのまま知らない方が幸せだ。実際に僕は幸せだった。
父の幸せが母と僕の嘘から成り立っていたとしても、母はもとから嘘をついていたわけで、僕がこれから新たに悪者として加わるだけだ。それで父だけでなく弟、祖父母たちの平和や幸せが保たれるのであればそれでいいと思っているし、自分に罰がくだることがあったとしても甘んじて受け入れる。
もし本当のことを父に伝えて父が自殺してしまったら、僕は伝えてしまったことの後悔に耐えられないと思う。逆に「そういうことならお前はもう息子じゃない」と言われて見捨てられても立ち直るのは難しい。
「お前も共犯だ」とコメント欄で独善的に正論っぽく言ってるやつらはそんな僕に寄り添うことも、手を差し出してくれることもない。

あえてわがままなことを言うのなら、わざわざ伝えて相続で揉めたりするのも面倒だし、一家離散して帰る場所がなくなれば単純に損失だ。父方の親戚から軽蔑の視線を集めるのも勘弁だし、自分の尊厳を保つ意味でもこのままの方がいい。

そうして色々なことを天秤にかけると、自分がこの秘密の重さにさえ屈しなければ全ては丸く収まるという結論に至った。
自分が何もしない限りは何も起きない以上、何もしないでおきたい。
それが子どものエゴだと言われたら、全くその通りだ。

ただ、正直に伝えて自分が楽になるというオプションを残しておくこと自体はあってもいいと思った。
もし父子関係がないことが証明されてしまったら相続などはどうなるのか、現実的な法律相談などはやってみようと思う。

ちょうど今同じタイミングで托卵が発覚したサレ夫がXで発狂していて、２人いる子のうち実の子だけを引き取るとかチラッと言っているのを見て本当にやめてあげてほしいと思った。
托卵の子からしたら、お父さんがいきなり「おれお前のお父さんじゃなかったわ」と言って去ってしまうのなんてしんどすぎる。
父の気持ちは当然だと思うし縁を切りたいのならそうしても仕方ないように思うが、子ども目線ではなんとかそこは男気をだして父親を続けてほしいと思う。

とかなんやかんや考えていると、またネガティブな気持ちを思い出してテンションが下がったこの数日だった。
母の不倫相手についてはある程度調べが進んでいるのでまた少しずつここで書いていきたい。
妻とは色々会話して、気が楽になるならと僕と息子のDNA検査を行うことを了承してくれたのでキットを注文した。