創業者への恩返し
秋が深まり、朝晩が冷え込むようになりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
この秋の気候のせいか、お別れしてちょうど半年という月日のせいか...最近祖父のことをよく思い出します。今日は弊社の創業者である祖父の話と、私がなぜ事業を承継する決意をしたかお話しをしようと思います。
人が喜ぶことを率先してするのが幸せ
今年の3月28日、上田美術株式会社の創業者である祖父・上田治美が永眠しました。
亡くなるまでの1年は病院とリハビリ施設の行ったり来たりでしたが、会いに行くと「会社はどうだ?みんな元気か?」が口癖で、最後まで社員の方々を労う祖父でした。
「人が喜ぶことを率先してするのが幸せ」
ライオンズクラブの会長を務めた際は、休暇村を守るため名古屋市の水源でもある御嶽の活性化を図るべく、植樹をすることを発案。大型バスを何台も連ねて大勢の人が毎年のように何十年も御嶽を訪れる仕組みをつくり尽力しました。
常に志高く、愛をもって自分の思いを成し遂げてきた祖父の背中を見て育ち、自然と家業を受け継ごうという気持ちが芽生えてきました。
だからこそ、私が大学を卒業し、一般企業に勤めると言った時の祖父のどこか少し寂しそうな表情が今でも思い出されます。「家業を継ぐ」と言った時はとても喜んでくれました。
創業者からの贈り物
祖父が他界した後、これも運命かのごとくたくさんの“学び”と“気づき”という贈り物をいただきました。
家業の歴史を知る機会
家系図の発見
疎遠だった親戚との再会
生前は目も向けられていないことばかりでした。これは祖父からの最後のプレゼントだったと改めて感じています。
自身のルーツ、ファミリーヒストリーを辿り、ご先祖様まで遡る。そして家業の歴史だけでなく想いを紡いでいく。これこそが本を知ることなのかなと感じています。
このきっかけをくれた祖父に感謝したいです。
事業を承継する決意
ーーーではなぜ私が事業を承継する決意をしたのか
それは間違いなく祖父や両親に恩返しがしたかったから。そして祖父が創業65年という長い年月愛情を注ぎ、大切にしてきた家業を私も守っていきたいと思ったからです。
今後は社会活動に奉仕した祖父を見習ってデザインを通してもっと社会問題に向き合い、「人のため、社会のため」にお役に立てる仕事をしたいと感じています。そして何事も「愛(心)」をもって行うことを忘れないように…
次は私が祖父や両親へ恩返しをする番。
家業を守り、そして発展させるために
これからも精進してまいります。
最後に、たくさんの気づきをくれた祖父へ
「おじいちゃんありがとう」