ランニングデータを評価・分析する前に必ずやっておきたい3つのこと
自宅から自転車で10分圏内のところにある、アシックスの低酸素トレーニング施設"ASICS Sports Complex"が今日オープンしました。
都内では低酸素トレーニングができる施設は増えましたが、ここではジムエリアやプールエリア全体を標高2,000m〜最大4,000mに相当する環境に設定できます。
つまり、ランニングだけでなく、筋トレもアジリティートレーニングもスイムも、全て低酸素環境下で取り組むことができるわけです。
※ASICS Sports Complexでは、窒素量をコントロールすることで低酸素環境下を作っているとのこと。ジムエリアは2つ、50mプールと25mプール、スタジオ有り!
屋外でおじさんが一人でラダートレーニングや入念などう的ストレッチをしていると、完全に浮いてしまいますが、このエリアなら問題ありません!
ランニング中であれば、リアルタイムでSPO2(血液中にどれくらいの酸素が含まれているか)を計測し続けることもできます。
※写真左下のスマートフォン上に表示されている数値がSPO2の値。
インドアトレーニングの最大のメリットは「外部環境をコントロールしながらデータが取れる」ことだと思っているので、この日は
右足にランニング用のパワーメーター
右の太ももにSMO2センサー(筋肉中にどれくらいの酸素が含まれているかを計測するデバイス)
右手にSPO2センサー
左腕にGPSウォッチ
胸部に心拍センサー
を装着し、ランニングマシンの傾斜とスピードをコントロールしながら、
スマートフォンのランニングパワーアプリと裏側で別のSMO2アプリを作動させる・・・
という、非常に面倒くさいことをやりながらのランニングです。
※トレッドミルでのランニングの場合、傾斜をつけてしまうと1つのファイルに全てのデータを取り込めないという問題があるんですけどね・・・。
これだけのデバイスやアプリを使うかどうかは別にして、大切なのはここから先です!
出てきたデータはちゃんと評価してあげる必要があります。
トレーニングがうまく行っているか否か、定期的にチェックしていきましょう。
自身が進化・成長するためには、データは取るだけじゃなく、活かしてなんぼです。
ただ、「データは取りっぱなしになっていて、活用できてないんですよね・・・」という声をよく聞きます。
実はデータを評価をするためには、その前段階部分が超重要で、これらができていないから「データ評価・分析」と聞くと難しく感じちゃうのかなと。
特にレースやトレーニングなどのアクティビティレベルの評価の際は、重要なポイントが3つあって、
1つ目は、まずデータは長期的に取得しておいた方が良い!ということを理解しておくことです。
例えば、もう少しレベルアップしてからGPSウォッチ活用しよう!
GPSウォッチを活用できるようになってから、パワーメーター活用しよう!
ではなくて、できるだけ早い段階で様々なデータを取得できた方が、過去から遡って、成長度を可視化できます。
特にランニングを始めた初期のデータは、とても貴重です。
データが1ヶ月分しかなければ、当然ながら1ヶ月間の成長度しか見ることはできません。
ですが、もし2年分のデータがあれば、去年と今年でどんな変化があったのか?といったところまで評価できるようになります。
2つ目は、トレーニングの目的は何か?を明確にしておくこと。
もちろん、目的なく気楽に走りたい時もあると思うので、全てのランニングをそうすべきというわけではありません。
ただ、データを評価する場合は(ある程度)トレーニングの条件を揃えておく必要があるので、目的を踏まえてデータをとっていく必要があります。
3つ目はファイル名(アクティビティ名)を分かりやすく編集しておくこと。
できれば、感覚的なこと、気づいたことなどはメモ欄に残しておきましょう。
例えば、ガーミンでランニングのログをとる場合、デフォルトでは「江東区ランニング」のようなファイル名で、ソフトウェアに自動アップロードされると思います。
「ランニング」や「江東区ランニング」という表記だけだと、それがどんなトレーニングなのか?が分かりません。
どんなトレーニングなのかが分からなければ、江東区ランニングAと江東区ランニングBがそもそも比較対象なのかどうか?判断ができないわけです。
ちなみに、私はToday's PlanやWKOという別のソフトウェアでトレーニングを管理しているので、ガーミンコネクト上のファイル名は編集をしていません。
WKOは専門家向けですが、市民ランナーやトライアスリートのトレーニング管理、評価にToday's Planは非常にオススメです!
一手間かかってしまいますが、これらをやっておくことで自分が評価したいデータに、簡単にアクセスできるようになります。
ソフトウェア上で検索すれば、関連するアクティビティを一覧化できるので、そこから比較したいデータをチェックしていくわけです。
データの評価・分析の前に、まずは「目的を踏まえたトレーニングを行い、ファイル名を編集する」というところから始めてみて下さい!