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ひるねの歌展LIVEを終えて「春待ち」
三鷹(吉祥寺)あるがまま舎 市川コーヘー『ひるねの歌』展
2月半ばまで続くそうです。あと半月、気になっている方は足をお運びください。火曜定休です。
10年くらい、いろんな場所で、いろんな形態で、様々なアレンジで演奏しながら育ててきた『冬のはじまり』の続編に当たる『春待ち』という曲が年末くらいに、山本恭子+馬野ミキの新作を練っている間にひょいと出てきて、1月15日のソロで初演しました。その録音をコーヘーさんに聴いてもらったら、先日の新作紙芝居にも使えるねっていう話になり、前座演奏で冬のはじまり→春待ち、そして紙芝居という流れになりました。
メロディは書くけれど、詩をつけるのはなかなか難しくて、去年はひとまず朗読する詩を書くことを練習しました。一部の作品は抒情詩の惑星(https://poetry2021.webnode.jp/)に掲載していただいています。
旋律に言葉を当てはめていく作業はパズルみたいだなあと不思議な感覚で、できあがったときに変な歌だ、詩といえるだろうかと不安でしたが、演奏してみると好評だったので、何度も練習するうちに、だんだん自分でも好きになってきました。
紙芝居は当初、回文の羅列(何十もの回文メールが送られてきて、それに曲をつけてくれと言われ、びっくりしました)で、それぞれの独立した絵があるというアバンギャルドな紙芝居でしたが、コーヘー姉弟の年末インフルエンザ罹患などにより一ヶ月上演が延びたお陰で、私も物語や絵の工夫など思いつくままアイディアを提案し、徐々に肉付けされていき、『春待ち』の歌と、物語の世界観が近づいたのもうれしいことでした。
詩に「ちいさな」と書いているのは、あまり冬眠しないカヤネズミのイメージが起点にありつつ、五日市でこの冬のはじめ、熊が冬眠しないで人里に出没し続けているという話を聞いたり、寒い冬でも「冬眠」は熟睡とは限らず、うつらうつら、時に目覚めるときもある、気温に関わらず不眠症?の熊も稀にいる、など熊の話を色々と聞く機会があり、そんなことも影響しているようです。
★ ☆ ★ ☆ ★
『春待ち』
ちいさな 生き物たちが
凍る土の中で
ちいさく 息を吐いて
夢を見る
甘い雫を口に含んで
寝返りを打つ
風の吹き抜ける
雪の融けだす
春を待つ
★ ☆ ★ ☆ ★
誕生日を機にbandcampデビューしてみました。
https://kyoko28.bandcamp.com/track/harumachi
写真は月刊蟻鱒鳶ル売り鱒 編集長 木村奈緒さんが蟻鱒鳶ルにて撮影してくれたものです。3階お風呂場工事中のある日。
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この素敵な昼寝の絵のタイトルは『姉さんと田んぼの森』(しずちゃんハウス所蔵)だそうです。
いま、展示会場にはこの絵の元となった絵が展示されています。新作紙芝居にはこの作品と同じテーマで雰囲気の違う新作が使われています。
初公演はあるがまま舎満席で、モデルとなった姉さんもご機嫌のうちに大成功といえると思いますが、もっといろいろなところで上演できたらと思います。
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