馬頭琴Giingoo &ナマステ楽団 関東ツアー2024
馬頭琴Giingoo &ナマステ楽団 関東ツアー2024無事に終了しました。
今回のメンバー(このツアーで馬頭琴を世界的にはmorinkhuur モリンホールと呼ぶことを教わりました。中国の漢字表記の影響から日本でのみ「バトウキン」と呼ばれており、定着していますが、漢字表記からモンゴルの伝統楽器であるのに中国の楽器と勘違いされることに文化摩擦の種があるので、モリンホールと呼ぶようにしたほうが良いのかもしれませんが、MCでも馬頭琴と言ったほうが伝わるため、ひとまずここでは馬頭琴と表記します。)
MAKI 歌・馬頭琴・カエデ
太田裕剛 歌・馬頭琴・ギター他
服部卓 エレキベース
服部チカ コーラス・スチール・運営 &MAYA
山本恭子 コルネット(私以外は北海道から!)
末森英機 歌・ギター
ディネイシュ・チャンドラ・ディヨンディ タブラ
2つのバンドの合同ツアー、5日間7ステージ
無事に誰も落馬せず走り抜けました。
各会場、ほどよい人数のお客様に見守られながら、集中して演奏することができました。
いつもどおり、反省用に手元の簡易レコーダーと携帯で録音し、寝入りばなに聴き返しましたが、どのステージもそれぞれに味わい深く、ひとつの音楽が単にメディアで再生されて受け継がれていくのではなしに、演奏されて鍛えられ、演奏されてより表情豊かになっていくことを目の当たりにして、初心にかえる思いです。
それにしても一番疲れているラストステージ、演劇などでいうところの千秋楽は、後半のプログラムをメンバー総出で演奏したし、馬のように余力を残さずという勢いがあり、お客様の拍手もまたあたたかく、良きライブだったと感じます。
今年同じメンバーで関西、北海道、関東とツアーに同行させていただき、去年は北海道、関東と数えるとこのツアーに参加するのは5回目になり、やっと足並みを揃えることができたかな、まだまだ足りないことは沢山あるけれど、みなさんに追いついたかしらというところ、先のことはわからないけれどぜひまたご一緒できたら嬉しいです。
高田馬場ときわ座
南林間チャンドラ・スーリヤ
南千住泪橋ホール
下北沢lete
信濃町バール・タラ
ありがとうございました。
今回のツアーで演奏した主な曲。レコ発というわりに新しいアルバムから実際演奏したのは4曲くらい?
https://youtu.be/ptjmrYpddJ8?si=6RQdMT030rrBZJUD
「遠い果てから」giingoo8枚目・最新アルバム表題作『遠い果てから』
漫画家でもある鈴木翁二さんの作品、オージさんバンドのサポートを長年してこられたオータさんが未完だったこの作品を仕上げたのだとか。
コルネットはこの曲含め3曲の録音に参加しています。今年の春、オータさんが収録のためだけに単身東京に来てくれました。
「シビレ」映画ゴジラのような作品に採用されたらいいなと思って作ったという親しみやすい一曲。最新アルバムに収録。
「ブラック」前作7枚目のアルバム収録。馬が駆けていくような、と紹介したいけれどギンゴーの曲は基本どこかに馬を思わせます。特に元気の良いこの曲調ではコルネットがトランペットのように、あるいは馬のように嘶くようです(よくラッパ奏者がやるような馬の鳴き真似はやらないけど)。
「トゥバの子守唄」一番最初に飛び入り参加した時からのお気に入り。子守歌なだけに静かなので、ごくシンプルな演奏がとても難しいけれど、美しい旋律から湖の多いと言われるトゥバ共和国の風景が浮かびます。大きな国に挟まれて複雑な歴史を持ち、最近のロシアによるウクライナ侵攻ではトゥバの兵士が多く犠牲になっているとのことです。6枚目のアルバムに収録
ギンゴーと私が知り合ったのは一昨年の関東ツアーでナマステ楽団のライブを観に、バール・タラへ出かけた時。giingooはモンゴルの伝統的な子ども競馬のお祈りの言葉。子ども競馬と言っても生易しいものではなく、何十キロものコース、途中で落馬したり、馬が命尽きる危険と隣り合わせの行事だそうです。無事戻ってこられますようにという願いを込めて唱えられる大切な言葉だそうです。馬頭琴の演奏をちゃんと聴いたことがなかったし、モンゴルの要素はあっても伝統音楽をカバーしているというのとも違う、オリジナルの日本語楽曲。とりわけ独特なのは「オータさんの地元に住んでいる漫画家」鈴木翁二さんの楽曲もプログラムされていること。
CD発行元のオフノートの解説によれば、馬頭琴DUOから始まっているということだけど、エレキベースが参加しているし、YouTubeを見ればハンマーダルシマー、打楽器などライブごとに編成が異なり、まして私もうっかり楽器を持ってライブに出かけたら飛び入りさせられてしまった・・・
ともかくナマステ楽団のスエモリさんもディネイシュさんも、一緒に演奏するのが楽しそう。ギンゴーを北インド生まれチベット出身のテンジン・クンサンや西の歌姫、川辺ゆかさんに会わせたいなど、末森さんの構想は止まらないし、オータさんは北海道ツアー、関西ツアーと続けて誘ってくださるし、面白いのでメンバーに加えていただいたわけです。
以下4点中込 祐さん撮影
以下2点MAKIMAKIさん撮影