小売業に25年従事して思ったことを共有していきたい①
表題の写真のようにマイカップが並んでいる老舗コーヒー専門店での事から書こうと思う。
まず生活費を作るためとみんながやってるから…という理由で、僕はアルバイトを始めた。
地元でも有名な老舗コーヒー専門店で確か時給は500円。社会の事を知らずに甘やかされて育った僕には時給という概念がなかった。友達に紹介されるまま、面接を受けた。
ブカブカの黒いスボンを渡されて明日から来てくれ…と
今思うと、これが僕の人生をある意味決めた「仕事」との出会いだ。
コーヒー専門店はリピーターで成り立っている
お客様の顔を覚える事が重要で、田中さんはマンデリンでブルーのマイカップで。佐藤さんは一言もしゃべらないがその日一番のおすすめのコーヒーをぬるめでお出しする…
僕はこれが楽しくてまあまあなペースで覚えていった。僕みたいな新人でも名前で呼ぶと常連さんはみんなうれしそうだった。
「仕事」ってできるようになる事。任されるようになる事。がとても楽しく感じられた。
時給500円だが、マカナイメシがうまいこのコーヒー専門店はなんとも言えない香りのする仕事場で学業そっちのけでまあまあなペースで楽しく働くことになるのである。
(つづく)