大根の皮の塩きんぴら。電気圧力鍋料理の副産物
電気圧力鍋は大根がおいしく煮られます。普通の鍋では、もはや煮られなくなるぐらい、味しみしみで、やわらかで。だから電気圧力鍋があると、大根を食べる機会が自然と増えるわけですが、同時に増えるのが大根の皮のごみ。ごみ?いやいや、皮はごみじゃない。ごみにしたくない。大根の皮もおいしく食べ切る、小さな工夫をしてみました。
アクが得意な人、苦手な人
「食べ物のアクも味のうち」と言われることがあるけれど、アクや苦味、えぐみって、得意な人と不得意な人、両方いるのではないかと思います。
たとえば、里芋や茄子のピリピリ感。紫キャベツの表現しがたいギシギシ感。アレルギーではないはずなのに、口の中にふいに広がる違和感に戸惑い、隣で食べている家族に聞くと「何も感じない」と分かち合えないことがしばしばだから。
野菜の皮はなぜ剥くの?
さて、目の前にある大根の皮をどうしましょう?捨てたらダメ、ぜったい。迫りくる皮のプレッシャー。切り口がチリチリと乾いてくる皮。食べるんですか?いつものように捨てちゃいません?とりあえず、今回はゴミにしようか。そんな誘惑に負けそうになりながら、ええい、検索。
そうか。大根の皮のきんぴらって有名なんだ。だけど、皮をそのまま炒めてみると、ほんのり辛くて、自分には、ちょっぴり我慢が必要でした。そういえば、野菜の皮って、食べにくいから剥くものだよね…。
大根の皮は、さっとゆがく
だけど、あきらめるのはまだ早い。大根の辛味抜きのやりかたは、調べるといくつかあって、いちばんよかったのは、さっとゆがく方法でした。
鍋に湯を沸かし、細切りにした大根の皮を1分ほどゆで、ざるにあげて水気を切ります。そうすると、辛味がなくなり、大根らしい歯ごたえもちゃんと残って、いい塩梅です。
ごま油とアジシオでおいしい副菜
大根の皮は捨てるもの。うん十年かけて身についてしまった習慣は、なかなか変えられそうにない。大根の皮を料理するなら、調味料の数を減らすなどして、なるべくかんたんにしておかないと。そこで今、わが家で取り組んでいるのが、ごま油とアジシオを使った、大根の皮の塩きんぴらです。
大根の皮を細切りにして、さっとゆがいて辛味抜きをしたら、ごま油を熱したフライパンで軽く炒め、アジシオで味付け。白ごまをあえてできあがりです。
白い見た目に、神々しさまでも感じてしまう(言い過ぎか?)、大根の皮の塩きんぴら。電気圧力鍋で大根料理を作るついでに、ほんの少し頑張れば、もう一品できあがってしまうなんて、割と、たなぼた。そして、節約にも導いてくれる、美しく、いとおしい副菜です。
【レシピ】大根の皮の塩きんぴら
■材料
大根の皮
アジシオ 適量
ごま油 少々
白ごま 少々
■作り方
1. 大根の皮は細切りにする。
2. 鍋に湯を沸かし、1を1~2分ゆでて、ざるにあげる。
3. フライパンにごま油を熱して2を軽く炒め、アジシオで味をととのえる。
4. 3に白ごまをあえる。
おまけ
記事の写真の塩きんぴらは、電気圧力鍋で【鶏もも大根のさっぱり煮】を調理したときに出た、大根の皮で作りました。
皮を厚めに剥いた大根は、電気圧力鍋で煮ると、よりやわらかで味しみしみです。
電気圧力鍋で作る【鶏もも大根のさっぱり煮】
詳しいレシピはこちらから(個人ブログに遷移します)