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だれも「おかしい」と言わない小学校〈超管理教育〉の実態
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この本は1981年から2019年まで小学校教員をしていた人が、この40年で小学校教育がどうかわったかという視点で書いた本です。2020年出版。
2000年代から2010年代にかけ保育士をし、2010年代から自分の子ども達も保育園、幼稚園、小学校と通わせる中で、「なんか今の教育(保育)現場、私達の頃より管理的じゃね?」と肌感覚で感じていた事への、回答になる本でした。本当に興味深い。
それでは私の保育士時代の話から掘り下げて話していきたいと思います。
私自身が幼稚園の頃、子どもが転んだりしても、泣いてるとか、絆創膏を貼らないといけないようなケガになってるとかでなければ、いちいち先生は来なかったし、言いにも行かないし、帰宅して親が「どうしたの?」とか聞く事があれば「ころんだんだよ」「そうなんだ」で済む空気感があったと記憶しているのですが、私が就職した頃には既に全く違う雰囲気になっていました。
たとえば蚊に刺されて掻きすぎて出血したとか、かさぶたが気になっていじってて血が出たとかくだらない🤐事で「いじっていたのを止められなくてすみません」になるわけです。
そんな、子どもいじるなって言って聞くわけないよな(゜◇゜)
その度に止めてても、本人は気になって仕方ないわけですし、何十人1人で見てたら、ずっとその子に張り付いてるのも無理だよな🙄
あと、園庭遊具が○組は○○と○○だけとか、○組は1段目まで、○組は2段目までとか事細かに決まっていたのが驚いた。
記憶のある限り、私が幼稚園の頃は言われた事がなかったです。
登り棒には2つテープが貼ってあったけど、俺1つ目までのぼれたぜ、俺2つ目まで行けたよと本人達が目標にするだけのものだった。
まぁでも保育園と幼稚園だと年齢幅も違うし、仕方ないのかもしれない。
地域性もあるのかな(自分の地元ではなかった)
と考えていたが、背景に時代があったのです。
続きます。