始めれば始まる
「自分らしいイキカタを考える学校」が無事に終了しました。思い返せば、昨年度の12月頃から、デンマークのフォルケホイスコーレをモデルにした学校をやってみたいと思うようになり、当時教員として働いていたため、少しずつ平日の帰宅後の夜に、プログラムについて構想を練っていきました。ただ、フォルケホイスコーレというものを深く勉強をしたことはなく、自分が実際に行ったわけでもありません。フォルケホイスコーレをモデルにした学校は日本でもあります。その説明会等があったので、オンラインで参加して少しずつ学んでいきました。しかし、やっぱり体験しないと本当に自分がしたいことなのかどうか分からないというのが、正直な感想です。
私は、他の人との対話を通して、自分という人間をじっくりと深く見つめ、これからの生き方やあり方について考える場を作りたい。自分はこれがしたい、こう生きたい!と思えるような時間を過ごしてほしい。自分の内側にある関心や幸せを大切にしてほしい。そんな想いが根底にありました。その目的のために、フォルケホイスコーレという手段でいいのかどうかは、正直分かりません。そんな葛藤もありましたが、まずは、自分が思うようにやってみようと考え、4月2日の退職2日目に~新しい生き方の選択肢~「自分らしいイキカタを考える学校」をリリースしました。
正直、不安だらけでした。過去にイベントを企画してきた際に、それなりに集客の難しさを経験してきているからです。「自分らしいイキカタを考える学校」について、多くの方に興味を持ってもらえるものの、やはり参加申し込みまでしていただけるかは別問題。参加費を払う、新しい場所へ行く、誰が来るのか分からない、そしてゴールデンウィーク。何者でもない自分が企画している上に、そんな数々のハードルを越えて参加してもらう必要があります。
そんな中、お申込みがあることがどれほどうれしいことか。これまでの自分とのつながりが大きかったのを実感していました。ただ、中には、私のことを知らないのに申し込んでくださることが、大変ありがたかったです。さらに、私のことを知っている参加者の一人が他の参加者から「なぜ参加しようと思ったの?」と尋ねられると
「応援したかった」
ということでわざわざ参加してくださりました。その方も何年も前に開業し、自分でやっていくことの大変さを知っている方です。本当にありがたい気持ちでいっぱいになりました。#愛しか感じない
プログラムは「フィールドウォーク」「ベトナム揚げ春巻き」「養蜂体験」「ヨガ」「コンパスワーク」「うちだけのコーヒー」といったものです。体や心を緩めたり、自分を見つめたりできるプログラムを中心に組み立てました。そして、一番大切にしたかった時間は、このプログラム以外の時間。プログラムをきっかけに感じたことや気づいたこと、自分の感情を開放し「生きた言葉」で仲間と対話する時間を大切にしたいと思っていました。
1日目の養蜂体験後の2時間
1日目の夕食のバーベキュー後の焚火の3時間。
ヨガ体験後の2時間
2日目の夕食後の4時間。
#時間はおおよそ
めちゃくちゃ語りました。まさに自分がつくりたいと思っていた時間。
その時間を過ごしているときはとても感慨深かったです。
それぞれの親との関係の話題にもなりました。私自身、本番の数日前に、人生で初めて父親に直接の反抗(ラインですが…)をしました。自分にとってはかなり大きな出来事です。正直、今回そのことについて話すつもりはなく、横に妻もおり(まだ言ってなかったので)言いにくさもありました。一度、その語っている場でみんなに父親とのことを言おうとしましたが、それは自分にとって勇気がいることで踏みとどまりました。しかし、みんながそれぞれの「生きた言葉」で対話をしていると、「私も言っておこう」という気持ちになり、父親とのことを話始めました。そして、その話から私と息子との話にも広がっていきます。自分と息子との関わり方、そのときの自分の気持ちに自然とアクセスしていく自分がそこにはいました。
今回開催できたこと、本当に感謝でいっぱいです。最後のふり返りでは、みなさんの感想を聞き、満足していただけたことにうれしくなると同時に、目頭が熱くなってきました。さらには、自分が感想を述べようとしたときには、言葉に詰まってしまいます。自分では予想外です。不安がある中での4月からのスタートだったので安心したこともあるでしょう。でも、そのときはそれだけではない気もしています。みなさんの「優しさ」に改めて触れることができ、ありがたい気持ちが溢れたようにも思えます。
これからこの学校のカタチをどうするかは、模索していきます。また3日間かもしれないし、1週間かもしれない。週末だけ何度か行うカタチかもしれません。また、自分が学生時代から学んできたPA(プロジェクトアドベンチャー)※冒険教育 とのかけ合わせにも大きな可能性を感じています。まずは、自分が北海道で行われているフォルケホイスコーレをモデルにした学校の1週間のコースを5月末に体験していきたいと思います。
今回、実施するにあたり、参加者の皆さん、場所の提供をしてくださった一般社団法人さとのわさん、HP作成の沼田さん、HPを見て下さった方、シェアをしてくださった方、興味をもっていただいた方、私のことを気にかけて下さった方、本当にありがとうございました。
今回の参加者の方からいただいた言葉
「始めれば始まる」
私のIKIKATA(生き方)が始まりました。
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