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トライアスロンに初挑戦しました。

クロールで100mも泳げなかった37歳が、トライアスロンに出てみました。

結論、為せば成る。
そして、頑張ると周りへの感謝の気持ちが強くなるし、達成感という素晴らしいご褒美がもらえる。

誰に見せるでもない、自分の為のちょっと長い日記です。


結果

参加者79人中19位でした。
実力は十分出せたので満足してます!

公式レース結果

スイム500m、バイク20㎞、ラン5㎞という短めの距離。

スイム

13分51秒。目標85秒/50mに対して83.1秒/50mで目標達成!
スイム単体では60位とかなり遅い方。ここから19位まで巻き返せた自分に拍手!

バイク

40分9秒。目標40分/20㎞だったので、ほぼその通りになった。平均時速約30.0㎞/h。思っていたよりかなり速く走れた。
バイク単体では19位。サイズの合わない臨時バイクだったので、かなり良い結果だったのでは。

ラン

公式タイムが分かりにくいけど、25分ちょうどくらい。目標は4:40/km(計24分)だったので、それより1分ほど遅い。
ラン単体では15位と3種目の中では一番の成績。慣れてるので、経験者に劣りにくい。ただ、走り出しで両足のふくらはぎが攣りかけたので、タイムは伸び悩んだ。それでも悪くないタイムで走り切れた。


出場宣言した時は

人生で最長スイムは50mだったし、自転車はママチャリしか持っていなかった。

でも、何かちょっと思い切ったことにチャレンジしたいという気持ちから、何の準備もない段階で出場を決めた。「できそう」と思ってからの挑戦はあんまり面白そうじゃない。

学生の頃にフルマラソンは完走しているので、苦手なスイムもあるトライアスロンにしてみた。

出場を決めたのは確か2024年の年明けだったか。


練習中

本番75日前から、なんとなくキリの良い数字を練習量として設定したけど、ざっくり半分くらいしか練習できなかった。
だけど、多めの距離を設けておくことで、そこに引っ張られてある程度練習するというのが僕のいつものスタイル。

その間、風邪を2回ひき、痛風に1回襲われた。

実際の練習量/目標の練習量:
ラン92.3/200km
バイク331.9/500km
スイム9,550/10,000m
おまけ:体重71.6kg→68kg(結果69.2kg)


スイムが一番不安だった。

500mなんて全く泳げる気がしなかった。
先述の通り、人生で最長の連続水泳記録は50mだった。

でも全く泳げない訳ではなかったので、とにかくプールに入ってみたのが今年の1月11日。

その時に確か100m連続で泳いだ。
今はYoutubeで教えてもらえるし、ゆっくり泳げばなんとかなるものかもしれない。(子どもの頃はとにかくバシャバシャ泳ぐような泳ぎ方しか知らなかった)

次の練習では200m、さらにその次では400m、そしてその次ではなんと1,000mも連続で泳いだ。

自分の限界は自分で決めるとはこのことかと思った。

その後もYoutubeで息継ぎやバタ足や手のかき方を見たけど、それがどれくらい身になっているのかはわからない。
やっぱり誰かに直接教えてもらいたくてネットで検索もしたし、一度はスイミングスクールにも行ったけど、謎に平泳ぎの練習をさせられそうになってすぐに帰った。
結局一度も誰からも教えてもらうことなく本番を迎えることになった。


ロードバイクは高い。

仙台は広くて平坦な道が多いので、自転車も乗りやすい。
写真撮影も趣味だったりするので、ちょくちょく止まれる自転車が良かった。

ロードバイクだったらトライアスロンでも結果は出やすいけど、少なくとも20万円くらいはかかる。

ということで、練習用兼普段使い用としてクロスバイクを春に購入した。
海までの川沿いの道が片道10キロちょっとだったので、その往復でちょうど本番と同じくらいの距離になる。

練習はバイクが一番楽しいかもしれない。
高校生の頃、通学で往復20キロ自転車に乗っていた時から、自転車は割と好きだった。

本番では兄のロードバイクを借りた。
ただ、ロードバイクとクロスバイクでは漕ぎ方が違うらしいし、そもそも兄と僕は10センチくらい身長差があるので、バイクのサイズも僕に合ってない。

本番用のバイクでの練習機会もほとんどなく、ほぼぶっつけで本番を迎えることになった。


ランは特に問題なし。

練習で10㎞をキロ平均5分以内(平均4:59/㎞)、5㎞をキロ平均4:30で完走できたのは、自信になった。


レース本番

コーチ仲間の杉田海さんとその大学の後輩の3人で出場した。

天気予報は雨から曇りに変わり、また雨に変わって当日は結局ほとんど雨に降られなかった。
気温も24℃くらい?とちょうど良く、風速も4・5mだったので海沿いにしては悪くない。

朝5時半に起き、6時過ぎに車で地元相模原から八景島に向かった。道はスムーズだった。

前日にオニギリ、プロテイン、ドリンクなどを買い込み、当日の朝やレース前に適当に摂取した。つもりだったけどエネルギーチャージし過ぎてバイクとランの時はちょっとお腹が痛かった。

八景島トライアスロンは、ガチ寄りというよりは初心者に優しい楽しめる系イベントらしく、ちょっとしたフェスっぽい催し物もあって子どもも楽しめた。

会場である八景島シーパラダイスについてから、エントリーの受付をして、初めてのトランジションのセッティング(自転車置き場。ここで着替えたり、靴を履いたりする)をして、あとは行ける範囲でコースの下見をした。

レース開始は昼の12時ちょうど。

指定の緑色のスイムキャップを被って、同じ種目に出る79人が海の前で固まって座る。
いよいよレースが始まる。

ワシは餌に群がる鯉か!スイム編

スイムが一番しんどかったかもしれない。
ウェットスーツを着ている分(プラス)と波や視界の悪さ(マイナス)で結局プールと同じくらいの感覚で泳げると思ったけど、プールより全然キツかった。とにかく密集度合いが酷かった。

一応10秒おきに5人くらいずつ泳ぐのだが、僕は泳ぎが遅い上に早めの泳ぎ始めだったせいで、とにかく揉みくちゃにされた。
誰かの右手で頭を叩かれたり、足に手が当たったり。
特に直角コーナーでの密集は酷く、餌に群がる鯉に生まれ変わったのかと思った。それくらいバシャバシャバシャ!!という感じの水面だったと思う。

結局ほとんど全員に抜かされて、ラストストレートの100mは穏やかな海を一人で泳いでいた。
なのだが、波に流されて全然真っ直ぐ泳げていなかった。ここでタイムと体力のロスがあった。

今考えてみれば、泳ぎが遅いことは重々わかっていたはずなので、初めに後ろの方に並んでおけば、鯉化しなくても済んだのかもしれない。


お腹が苦しい。バイク

スイムでは感じなかったけど、どうやら食べ過ぎ飲み過ぎをしていたらしい。エネルギーチャージし過ぎた。

それに加えて、バイクは前傾姿勢になるし、ゼッケンベルトは一番緩くしてもまだちょっとお腹を締め付けた。

1周5㎞のコースを4周。
往路は思いっきり向かい風で平均時速27km/h、復路は追い風で33km/hくらいだったと思う。

鯉から人間に戻れた歓喜からか、サイズ違いのバイクだったにも関わらず多分40人くらい抜かしたと思う。
高校時代の辛い通学が、ここに来て実を結んだのかもしれない。

スイムやランと違って、バイクは惰性で進んでくれるので、タイミングを見つけて水分補給などもしやすいのがバイクの良いところだ。

それでも気づけばほとんど気を緩めることなく、4周を全て走り切った。


初っ端から足攣りそうなんですけど。ラン

バイクまででへとへとになったけど、まだランの5㎞が残っている。
だけど、使う体の部位は違うはずだし、気力はまだまだある。

自転車を置いて颯爽と走り出してみると、すぐに右のふくらはぎが、続いて左も攣りそうになった。
まだ300mくらいしか走ってない。

最初の給水スポットで一旦立ち止まり、水分補給をしつつ手短にストレッチ。
それでも足の痛みはあるけど、とにかく負荷をかけ過ぎない程度に走り続けた。

最初の1㎞は5:20。描いていたペースよりは大分遅い。
2~4㎞は5分弱。最後の5㎞はややペースを上げて4:40くらいでフィニッシュ。


感想

22歳の頃に出たフルマラソンと同じくらいキツかった気がする。
心拍も最大196bpmとかなり高かったらしい。

フルマラソンとは違うしんどさがあるけど、種目が3つあったりトランジションがあったりと、工夫の要素が多かったり苦手を得意でカバーできるのはトライアスロンの面白さかもしれない。

普段は「楽に結果を出す」ようなことに意識が向きがちだけど、限界まで追い込むと普段は感じられない達成感を感じたり、見えない世界が見えたりする。
また、全力を出す為には準備が必要。そうした準備は、日常に刺激や秩序をもたらしてもくれる。

何もかも頑張る、という訳ではないけど、意識的にこうした挑戦を時々設けたいと思う。


来年は100mのスプリントに出る。
目安なんてわからないけど、人生初の11秒台を目指したい。

全然ジャンル違うけど、ギターや陶芸もちょっとガチでやりたい。

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