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100%コーヒーな香り、かっこいいメンズ香水「アウェイク」
「ノーと言えない人のための人間的なフレグランス」。
これはロンドン発の香水メゾン、「Akro(アクロ)」の掲げるコンセプトです。なんだか心に響くフレーズですね。
そんなメゾンに、「AWAKE(アウェイク)」という香りがあります。
意味は【起きる】。コーヒーの香りを主役にした、メンズライクなフレグランスです。
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わたしは、「これほど鮮やかなコーヒーフレグランスはほかにない」と断言できます。挽きたて豆の香りとか、苦みとかはもちろんなんですけど、その奥にある湯気や熱気、朝のコーヒーショップの静寂みたいなものが、最初からビシビシと伝わってきます。むしろ香水から湯気が立っているんじゃないか、って思うくらい。
でも、甘さはありません。本物のエスプレッソみたいなビターな香りが体温であたためられて、素敵な「イケおじ」感を演出しています。
さらに「AWAKE(アウェイク)」では、カルダモンのスパイスとハーブがアクセントに。コーヒーの香りをアロマ風にすることで肌との相性もよくなり、セクシーな一面が引き立つようになりました。
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さて、この「Akro(アクロ)」というブランド、日本ではまだあまり知られていない名前かもしれません。
しかし、このブランドの代表であるアナイス・クレスプは、香水界では特別な存在です。というのも、彼女の父親は世界的に有名な調香師であるオリヴィエ・クレスプ。そして彼は「Akro(アクロ)」の調香師を兼任しているのです。
オリヴィエ・クレスプは「グルマンノーㇳの生みの親」と言われています。なにしろ(お菓子のような甘い香り)を発明した調香師ですから、真逆の「甘くない香り」をつくるのも天才的な技を持っていたのでしょう。「AWAKE(アウェイク)」は非常に上手く引き算されている、といった印象です。
オードパルファムではありますが、香り立ちは穏やか。
「強い」といった印象はなく、コーヒーアロマの深さが際立つ人間らしい1本です。