越後の豪農 目黒邸にて
JR只見線越後須原駅から徒歩5分、小出駅から車で25分の所に、目黒家の住宅はあります。江戸時代後期の寛政9年(1797)に建てられてた豪農の居宅兼庄屋の役所です。現在は国の重要文化財に指定されています。
豪雪地帯だけあって、重厚な造りで威厳を備えています。茅葺屋根で正面玄関に「千鳥破風」(ちどりはふ)を備えています。大きなお城によく付いているのが千鳥破風ですね。これを造れるのは身分の高い人に限られます。
玄関入ると、広い土間があり囲炉裏では火が焚かれていました。囲炉裏にはとても郷愁を感じてしまします。
私の生まれ育った実家にも囲炉裏があり、幼い私は、囲炉裏の煙が自分の方に向かってくると、嫌がって風上へ急いでまわったものです。母がにぎってくれた味噌をまぶしたおにぎりを金網を使って焼いて、焼きおにぎりにして食べたのを思い出します。
幼い頃(たぶん4、5歳頃)に、野口英世の生家に行ったことがあり、彼は囲炉裏で火傷して手が開かなくなった、という話が妙に記憶に残っていて、囲炉裏で火遊びをすると火傷をするということがインプットされてしまったので、囲炉裏では優等生的な振る舞いをしてました。
https://www.city.uonuma.lg.jp/uploaded/attachment/16622.pdf
https://www.city.uonuma.lg.jp/site/megurotei/105411.html
ちなみに、この目黒邸は、映画「蔵」(1995年 監督 降旗康男)のロケ地に使われたそうです。
この目黒邸には、家族と使用人を含めて、かなりの数の人が住んでいたことでしょう。その人たちのうち、だれか一人取り上げただけでも、一つのドラマができそうな気がするのが、この大きな屋敷ですね。