2Dフェチのためのローグヴァニア 「DEAD CELLS」(2018年のゲーム)
やあ、みんな。
揺れるマフラー好きかい?
ゲル状知性生物は好きかい?
軽快なA・RPGは好きかい?
トルネコとかシレンは好きかい?
二段ジャンプと急降下は好きかい?
食べ物の好みには一言あるほうかい?
シュールなミニイベントはお好きかな?
加速で火花が散るタイプのリフトは好きかい?
メトロイド好きかい?キャッスルヴァニア好きかい?
よし、ならば『DEAD CELLS』だ。
よく来たな。お望月さんです。
今日は傑作アクションRPGである『DEAD CELLS』を紹介する。
2DARPG(メトロイドヴァニア/メトロヴァニア)というジャンルは見た目で他作品との区別がつきにくいので「手触り」とか「こだわり」とかのフェティッシュな部分を掘り下げていきたい。(それは文具フェチがボールペンのエロさを語るのを外部から眺めるのにも似ている:ジェットストリームはお堅くて仕事ができるけど私服がダサいのが残念だよなとか)
(以下はパーフェクトゲームレビューエヴァー)
スピード感のあるローグヴァニア。
『DEAD CELLS』はプレイごとに階層構造が変わるローグライクと2D探索要素とアクションRPGを兼ね備えたメトロイドヴァニア(メトロイド+キャッスルヴァニア)を兼ね備えたゲームの最新形「ローグヴァニア」だ。
牢獄から深い森と城壁を駆け抜け、橋の先には忌まわしき村が……と横スクしていくタイプのゲームで非常にスピード感があり、私の場合は1プレイが数分~十数分で終了する※テンポの良いゲームだ。
※へたっぴ。
フェティッシュなビジュアル。
メトロイドヴァニア系のイメージをそのままアップデートさせたようなビジュアル※で動作に合わせてフェティッシュに揺れるマフラーや二段ジャンプの挙動、急加速で火花を散らすリフト、ゲル状の知的生命体(=主人公)等々、その筋の人々が腹上死しかねないおもてなしを見せてくれる。死せる細胞(DEAD CELLS)である主人公が死ぬたびに本拠地へ戻ってきて憑依するシーンはにゅるにゅるした触感もあり、ついついスキップせずに楽しんでしまう場面だ。 モンスター連続討伐時のニンジャ走りや良い具合のヒットストップの素晴らしさはIGNのレビューにもある通り。
※信頼できる情報筋が「ドラキュラの新作?」と聞いてきたレベル。
フルーツ食の昆虫でも楽しめる「食事選択」設定
私がこの作品でイチバンしびれたのは「食事選択」の設定で、ゲーム中に出現する食品をプレイヤーの好みを反映させたものに変更できる点だ。肉食、フルーツ食、キャッスルヴァニア風、フレンチ、etcetc…。
これには「 人が死ぬゲームは肉食が多いからイヤっ><」と言っている彼女に対しても「大丈夫、ほらフルーツしかでてこないだろ?」「ステキ!結婚して!」となること間違いなしだ。※
※個人の感想です。効果には個人差があります。
ローグライクならではドラマ性
この作品はプレイごとにMAP形状が変わるので、最初の牢獄ステージでは時々新たな収監者に出会うことがあります。多くはこと切れた状態※で出会いますが「助けてくれー」と言って死ぬとか「水がーっ!」と言い残して溺れ死ぬとか。バリエーション豊かです。無数に死に戻りすることで多角的に人の死にざまや己の死にざまを見つめていくことでドラマ性が発展していきます。自らを罰するような死体、苦しまないようにと愛する人を殺害した女性、狂気と瘴気うずまく世界観を骨の髄まで味わっていこう。
※ゲル知性体のコメントが辛辣なので楽しみの一つ。
暴虐、戦術、生存! そして、変異だ!
装備品は三つの属性に分類される。ダンジョン内で入手できるスクロールでそれぞれの得意分野を強化することができるので所持装備と相談しながら試行錯誤していくことになる。※
「暴虐」何事も暴力で解決するのが一番だ。
剣術や火器による直接攻撃を中心にした属性。
先制攻撃が有効なゲームバランスなので最優先に強化していきたい。
「戦術」卑怯者? ホメ言葉と受け取っておこう。
遠隔攻撃、トラップ、状態異常をばらまくことに特化した属性。
雑魚であっても打撃が重いので接近せずにカタにハメる戦術は有効だ。最優先に強化していきたい。
「生存」ヒヒヒ生きのこったもん勝ちということで。
盾に象徴される耐久性に特化した属性。剣と盾でパリィ!をしていく重装歩兵スタイルは安定感がありボス戦でも戦い抜くことができる。最優先で強化していきたい。
なお、三属性を合わせて持つカラーレス属性も存在する。激レアだが入手できれば一気にダンジョン踏破が近づくアーティファクトなので使いこなしていきたい。
これに加えて本体に特性を付与する「変異」が重なり、一筋縄ではいかない攻略が楽しめるぞ。
※なお、私は「ケリ・キックと弓術のみ」というバーフバリ的なビルドにしてみたことがあるが攻撃を防ぐ手段がなく即死んだ。近接弓術格闘もビルド上は可能なはず……使いこなしたい。
人がいっぱい死ぬゲームは楽しい
つまり何度もダンジョンへ降りて死に戻って死ぬ。武器は持ち越しできないのでプレイするたびに新たな戦術を要求される「プレイヤー自身が成長するしかない」そんなタイプのゲームだ。まだ序盤だけどプレイを繰り返すたびに少しずつうまくなりシステム的にも支給武器ブーストや新たなルート開拓などで手厚いおもてなしの予感がヒシヒシと伝わってくる。
未来へ
いかがでしょうか。私はゲームプレイが得意ではないのであまり上手に進められていませんが、序盤にしてこだわりのフェティシズム満載作品であることをお伝えすることで皆様のプレイ意欲を増進させることができたならうれしいです。とりあえず、得意ビルドを完成させて安定して楽しめるところまで進めたいですね。
なお、これまでの最高到達点は、このへんです。
道中で稀に遭遇する呪われた宝箱。非常に高レベルの装備が手に入るが……
相応のリスクも抱え込むことになる。私はこの後すぐにリスクを清算しました。命で。ダメ絶対!呪われた宝箱! しゃべってかわいいから開けちゃったけど!! がんばるぞ!!
(aritoさんの記事で知っていつか買うことはさっさと決めていたのですよ)
(あごるんさんはレビューのパワーが並外れてでかい)