![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120975583/rectangle_large_type_2_7193fbb1cc2b30b85d10e2da24ffb63c.png?width=1200)
安全な食生活を送るためには?
食中毒にならないためにも、きちんとした知識が必要である。
今こそ、食の安全性について考えてみてもいいかもしれない。
1 食中毒を防止する
(1)食中毒の患者数
細菌性食中毒(50.9%)、ウイルス性食中毒(42.7%)の割合がかなり多い。(2021年厚生労働省 食中毒統計より)
ウイルス性の食中毒のうち、42.7%はノロウイルス。
ウイルス性は乾燥したときに多くなる。特に冬期に多い。
また、1つの事件に対して、被害を受けた患者数が多いという傾向がある。
(2)細菌・ウイルスをつけない
手の洗い方によって残存する細菌・ウイルスの数は変わってくる。
流水で15秒手洗いするだけでも手洗いなしより、残存するウイルス数は1000分の1も減る。
ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返すとウイルス数は数個になる。
(3)細菌を増やさない
食中毒の細菌は分単位で分裂し、増えていく。食材をすばやく調理し、すばやく食卓に提供することが大切。
(4)細菌をやっつける
病原性大腸菌などを死滅させるには、75℃1分以上の加熱が必要。
肉などの中心部まで加熱するにはじっくり時間をかける必要がある。
(5)寄生虫(さばの表面に寄生するアニサキス)
新鮮な魚を選ぶ。
内臓はなるべく早く取り除く。
また、目視で幼虫を駆除する
(6)HACCP(ハサップ)を知ってますか?
HACCPとは、食中毒菌汚染や異物混入などを防ぐため、原材料入荷から製品出荷までの工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理の手法。
家庭でも応用できる。
2 安全性をみる必要性のある食品
(1)指定成分等含有食品
厚生労働省では、下記の4つの成分を含む食品を指定成分等含有食品と指定した。健康被害が多数報告されているので注意が必要。
成分名称 健康食品での主な目的
① コレウス・フォルスコリー 痩身・体脂肪減少
② ドオウレン 鎮痛・解毒
③ プエラリア・ミリフィカ 豊胸・美肌・更年期障害
④ ブラックコホシュ 更年期障害
(2)ポストハーベスト
ポストハーベストとは、収穫後の作物に農薬を散布すること。
国内では禁止されているが、輸入食品ではポストハーベスト農薬が使用されている場合あり。
(3)食品添加物
カイガラムシを原料にした、コチニール色素(食品用)は急性エネルギー反応がおきた報告例もある。
しかし、ほとんどの食品添加物が厳しい検査で通ったものであるということを忘れないでほしい。
(4)ゲノム編集食品
ゲノム編集とは、特定の遺伝子を編集することで、食品の栄養価や肉付きなどよくする技術。
食料問題解決などに期待されているが、安全性について注視すべきものであると感じる。
ちなみに、ゲノム編集食品は表示しなくていいということになっている。
何を選び何を食べるのか、どのように食べるのか、自分で決めなくてはいけない。国は国民の安全のために、さまざまな法律を作り、守ってくれている。
しかし、どのように食べるかについては個人の責任になる。食中毒にならないように、衛生面で気をつけるなど、知識も必要になる。
また、現時点で、安全だとされていても、もしかしたらまだ発見されていない安全ではないものもあるかもしれない。
だからこそ、自分で考え、自分で選んで食べることが大切なのだ。