お金の概念につながるお話(大・小)
梅子さんは逆流性食道炎を患ってはや4年以上は経過。
食べられない上に食事制限と来たので20kg以上痩せてしまった。
ようやく昨年より少しずつ食事の量が増えてくれた。
しかし、食道裂肛があるので完治はしない。
そんな梅子さんは、チョコレートやみかん、ポカリなどは禁止だった。
しかし、最近、食べてくれるようになってから少しだけ楽しみで上げている。
無印のアロマキャンドルがなくなってきたので買い物ついでにブラウニーを買ってきた。
私が夕食後、少し食べようと思って食卓に置いた。
梅子さんはじっと見ていたので、欲しいのかどうか聞くと食べるとのこと。
私は、画像のように取り分けてやり、梅子さんに渡すと何故か食べようとしない。
でも、私には目で必死に訴えかけてくる。
すぐに言葉がでない梅子さん。
?(゚ω゚)?と思っていたら、どうも視線が大きいブラウニーを見つめていた。
私は、どっちが欲しいのか梅子さんに聞いてみた。
私「どっちが欲しいの?」
梅子さん「こっち!!!!」(明らかにでっかい方を指差す)
ですよね〜〜〜〜〜〜〜💦
とはいえ、大きい方を上げるのはすごく怖い😓
後で気分が悪くなること間違い無いから。
ということで、小さい方を渡した上で1つ提案をした。
これから少しずつ上げるので、今日はこれだけだと伝える。
とはいえ、長い文章は分からない梅子さん。
「今日はこれだけ」を伝えると渋々受け入れてくれた。
細かく分割して、日付でも書いてやればよかった…と後から思って反省💦
わたしの "σ(≧ ≦)∂"💦バカバカ‼️
ふと、このやり取りの最中、昔、療育センターの先生から教わったことを思い出した。
先生の息子さんが幼少期の頃、「おいで〜」と言っても近くに来なかったのに「チョコよ〜」というと急いで近寄ってきた…とのこと。
そして、息子さんの目の前で板チョコを割って小さい方を上げると、必ず大きい方を欲しがった…とのこと。
先生はその様子を見て「大きい」「小さい」の違いを理解できているとわかったとおっしゃっていた。
そして、後にこの力こそ、お金の概念を理解していく力になると。
まさしく、梅子さんもこの「大きい」「小さい」の違いを理解していたからこそ、お金が支払いなど数字を見て理解できていった。
重度発達障害児が教材などで大と小の違いを分からなくても、好きな食べ物で大と小が分かれば、学べる力があるということだ。
違いが分かること(分類する力)…それは学習できる力を持っている子供だということ。
だから、療育センターの先生は、「発達障害者には希望があります✨」と毎回、おっしゃっていたことを思い出した。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?