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団塊ジュニア世代がz世代を理解するための本『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』

#読書の秋2022に参加しています。
過去記事を追加・修正したものです。

Z世代の娘に「大学生と接しているママは読んだ方がいい」と言われ読んだ。

若手社員や大学生のバイトと関わることがある人には必読である。
逆にZ世代の人にはこんな風に上の世代から見られてるのかとわかる本である。

私は「今の若者はだめ」という目線ではなく、どういうところが違うのか理解したいという興味本位で読んだ。


目次

  1. kindleか紙の本か

  2. 大学生あるある

  3. 先生どうか皆の前で褒めないでください

  4. メールの書き方

  5. 例外

  6. 考察

kindleか紙の本か

この本は娘がkindleで買ったので、kindleで読んだ
kindleは本を持ち歩かなくてもいいし、老眼の私には字の大きさを調整できるという利点もある。
私は小説などこのような本はkindleでいいが、しっかり頭に入れたい仕事用の本や論文は紙版の方が内容が入ってくると思っている。

大学生あるある

この本は私にとってはあるあるの連続であった。
著者も大学教員で、地域や大学の違いはあっても、同じところが多い。
大講義で教室のどこに座るという話から始まり、それはとても面白い。
昔、大学生だった方は自分たちの時代と比べると違いが明らかである。

しかしコロナ禍になり、うちの大学はすべての授業で教員が座席表を作成し、それに従って座るようになっているので、学生は自由に席を選べなくなってきているのが実際である。

先生どうか皆の前で褒めないでください

あるあるリスト(本の内容と自分の経験から)
・いわゆる良い子が多い
・平等にしてください(権利の主張)
・社会貢献に関心高い(人のためになりたいと良く言う)
・特別扱いが苦手(みんなの前で褒められるのはだめ、個別ではいい)
・インフルエンサーが正義(フォロワー数が多い人が尊敬される)
・失敗が怖い
・就活は安定志向(受かりそうなところしか受けない)

この本を読んでその通り!と思ったのは、ゼミ選択の際に人気ゼミではなく絶対に入れるゼミを選ぶというところ。第一希望ではなくても入れるところや知ってる先生で選ぶというところである。
やりたい事より「仲間」重視で、友達と一緒と過ごせるゼミを選ぶ。

本の内容ではなく、学生から実際に聞いた話であるが、
大学のコース(2年次からの)を選ぶ際に、インスタのストーリーで「あなたはどのコースを選びますか?」と聞いたらしい。
みんなが選ぶコースを選ぶためだと思われる。
人が選ぶコースと自分の選びたいコースは関係ないと思うが…

メールの書き方

これは本にはなかったが、ここ数年気になっており、
学生からのメールの事例だけで一冊の本が書けそうである。
学生とは基本的に大学に割り当てられた学内のメールで基本やりとりすることが多いが、日々教員同士でこんなメールが来たと話しになる
少しだけ紹介する。

・ネットで調べた定型文をそのまま使い堅苦しい文で送ってくる
・~して下さい、~は何ですか?と質問お願いをして、こちらが返信すると、それ以降返事がない(お礼やわかりましたなどがない、報連相はもう時代遅れらしい)
・欠席するときの理由が面白い(体温計の写真を添付、通学中に事故、親戚の法事、何分のバスに乗れなかったのでなど詳細に説明、自転車のパンク等々)
書けませんが、もっと色々あります。
「用事/体調不良で休みます」でいいのに
・課題提出締め切り時間に限ってwifiの調子が悪くなったり、パソコンが急にフリーズしたという連絡がある。

例外
上に書いた学生が大半を占めるが全員がそうではない
・少数だがしっかり手をあげて発言する学生もいる。
・ゼミなど少人数で知り合いが多い授業では活発なディスカッションになる。
・研究室に積極的に通い質問する学生もいる。
・就活で失敗を恐れず、上場企業を目指す学生もいる。

考察

私は団塊ジュニア世代である。
同じ世代の人数が多く、中高は11から12クラスあった。
目立たないとだれも気にかけてくれない。
競争があって当たり前の世代である。あと日本全体が大きく成長しており、高校時代はバブルの始まりであって、上へ上へと目指すのがあたりまえ。
今と社会状況が全くちがう。
アメリカに留学した時はジャパンバッシングの時期であった。

今は生まれてきてから不景気が続いている。競争はできればしたくない。
小学校の徒競走でも順位をつけられていなかったり、劇の主役が何人もいた世代である。
安定を好み、自分の時間を優先する。
SNS社会のため、他人の目を一番に気にする世代である。

娘が「昔は誰が休みに何してるか、どこに行ってるかわからんかったん?」と聞いた。
「そんなこと知るツールもなかったし、自分が楽しければよかったよ。」
と答えると「へえーそうなんや」と不思議そうに娘は答えた。
今はインスタのストーリー(私も使用しているが)で誰が何をしているかリアルタイムでわかることが当たり前なんだと思った。
社会状況が違うので、若者の特性も違って当然だと思う

次はZ世代からの大人世代あるあるを読んでみたい気がする。






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