【勉強ってなんでやるの? シリーズ】前提編:多分勉強嫌いな理由ってこれじゃない?
※このシリーズでは「勉強する意味って何?」という、多くの人々が共通して抱く疑問について考えるものです。
※記事はこちらにまとめました。面白そうな記事だけでもぜひ見てね!
皆さんは「学校の勉強やる意味ある?」と感じたことはないでしょうか?
例えば、日本史(社会)のテスト対策で年号を頭に叩き込んでいる時、
「歴史の年号覚えて何になるんだ?」
と考えたことはないでしょうか?
あるいは、理系でもないのに化学をやらされて、
「酸化還元反応を覚えたら生活が豊かになるんですか??」
「家に濃硝酸とかないし、混ぜることもないですけど??」
なんて考えたことはないでしょうか?
ここで、それらの不満の共通性を考えてみましょう。
そうしてみると、一つの方向性が見えてくると思います。それは、
その科目の知識を将来使うか否か、実用性の有無で判断している
ということです。
「歴史学者になるわけでも、科学者になるわけでもないのに、なぜ日本史や化学を学ばなきゃいけないんだ!」 という考えが根底にあるわけです。
今まで私もこのような考えを持っていました。
数学は数学家になる人しか必要ない、「◯◯学=◯◯専門家のもの」という
一対一対応の狭い考え方を持っていました。
しかし、大学で複合的な知識を要する勉強をしたり、社会で少しずつ仕事をするようになってから、その考え方が変わりました。
「高校で勉強しといてよかったー!」「受験勉強の経験ってこういうところで役に立つのか!」と、科目勉強の意味を幅広く見出すようになりました。
この記事では、結論として
学ぶ意味は単純な実用性だけではない。
色々な”楽しみ方”が存在するのが勉強というひとつのコンテンツなんだ。
ということを話していきます。
そして、
そのような、自分だけの学ぶ意味を考えるのが学生の仕事だ!
ということを話していきたいと思います。
もくじ
①【前提の見直し】:「実用性」だけで学ぶ意味を考えるってどういうこと?
②【一般例の提示】:「勉強」という言葉を解釈してみよう
③【自分にも応用】:「自分の辞書」に勉強の意味を定義してみよう
①「実用性」だけで学ぶ意味を考えるってどういうこと?
先ほど話した内容を掘り下げてみましょう。
数学は数学家のものといった、「◯◯学=◯◯専門家のもの」という思考が原因であるという話をしました。
ここで皆さんはこのような考えを持っていないか、
胸に手を当てて考えてみてください。
時間をかけて、とある分野(科目)のことをマスターする。
教科書を見ないで知識・原理・定理を説明でき、取り扱えるようにする
例)微分法を学び関数を2次式から1次式に下げられるようになる。
例)国語の教科書を読んで、現代日本語の動詞やら形容詞の文法を学ぶ。
これが学校の勉強のゴールだと考えてはいませんか?
もし、これを勉強の目的として置いてしまった場合、学ぶ意味を考える工程が詰んでしまうと私は考えています。
これは勉強する目的や意義にはほとんどなりません。(東工大に行くような相当な数学好きなどではなければ。)
そんな単純暗記はAIにでも任せましょう。あるいはググりましょう。
②「勉強」という言葉を解釈してみよう
では、どのような勉強の目的を持つべきか。
例えば、国語なら、
・国語の教科書のイイ表現をメモって、自分の文章力、プレゼン力、資料作成能力(ノートまとめなど)を磨く。
・論説文を読みまくって、爆速で人の話を理解する力、要約力を身につける。
・漢字の暗記を通して暗記力を身につけて、神経衰弱で最強になる。
数学なら、
・文系で嫌いな科目だけど、難しいことをどんな人でも理解できるように説明する、理解させる力を身につけるために、頑張ってみる。
・「演算や計算処理の順番」や「場合分け=if分岐」を意識して、プログラマーのセンス・スキルを間接的に磨く。
ざっと適当に考えてみても、色んな目的が出てきますよね?
このように「勉強」というコンテンツには色々な”楽しみ方”が存在します。
スポーツで言うところの「ボール」みたいなもんです。
・足で蹴ってゴールに入れる →サッカー
・手でドリブルしてゴールに入れる →バスケットボール
・ラケットで当ててラリーを続ける →テニス
(大小はありますが、)このように、
同じ形状のボール一つを取ってしても、様々な種目が存在するように、
勉強にも様々な”楽しみ方”が存在すると私は考えています。
③「自分の辞書」に勉強の意味を定義してみよう
なるほど言いたいことは分かりました。
自分なりに勉強する理由を色々考えればいいってことですね。
いや.…
でも、将来の夢も決まっていない自分に分かるわけないですよ!
そんな哲学的なこと考えるの無理ですよ!できたら困ってないよ!
このように思われた方もいるかもしれないですね。
(安心してください自分も未だに良くは分かってないです!)
ですので、考えるときのヒントを最後に残したいと思います。それは、
「自分の幸せにつながるかどうか」
という判断基準です。
人間って本を正せば、これが生きる目的じゃないですか。
ごはんを食べるのだって、空腹を解消して食欲を満たして、幸福感が欲しいからですよね?
なので、人間の営為の一つである勉学も
「勉強を通して、将来幸せになるために必要な能力・アイテムが入手できるかどうか」
を目的として考えればいいわけです。
・医学を勉強して「医師免許」というアイテムをGETして、収入を安定させて幸せな生活を送れるようにする。
・授業サボってても、テストでは耐えられるような一夜漬け能力を身に着けておいて、社会に出てもなんとかなる力を鍛えておく。
このような判断基準で考えてみれば、
みなさんも自分なりの勉強の意味を考えられるのではないでしょうか?
「自分ってなんで勉強してるんだろう…」とペンが止まっていたら、
ここで今一度、勉強する意味を深く考えてみてはどうでしょうか?
じっくり考え、その答えを出すのが学生に与えられたお仕事だと思います。
(補足)
※あとはこの記事集にも「この科目の勉強はこれに役立つ」といった話を載せていますので、ぜひご覧ください!(参考になるかもです。)