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兄弟で、お父さんのもとで働いてみた話

2021年末〜2022年始に少し長いお休みをいただけたので、
お父さんの飲食店で働いた話を、備忘と決心を兼ねての投稿。

お父さんの職場って何🤔?

僕が生まれ育った大阪で、父はお好み焼き屋を営んでいます。
父と従業員1人のこじんまりとしたお店です。

僕の爆誕前にオープンし、30年以上続いているのは自慢です!!

私が東京に出てきてからは、

  • 大阪出身

  • 父がお好み焼き屋

と自己紹介すれば、「こいつは生粋の大阪人!」とキャラを認めてもらえ助かっています。笑

地元友達が未だに足を運んでくれているようで「XXくん、4月に子どもが生まれるらしいで!」など、地元友達の最新情報は父から仕入れています。

あなたはだあれ🤔?

生まれも育ちも大阪、大学は京都で過ごしました。
2個下の弟も同じです。

金銭的には裕福な方ではなく、古民家で育ちました。
僕たち兄弟が社会人になった後、北部大阪地震で古民家が半壊し、帰阪したら実家が更地に。
いまは弟が耐震バッチリの二世帯住宅に建て替え、両親と弟家族が住んでいます。建て替えで僕の部屋はなくなりました(もともともありませんでしたが)。

なんでお父さんと働いたの🤔?

コロナがきっかけです。
例に漏れず、時短営業/酒類の提供禁止を余儀なくされました。
給付金の支給対象だったのですが、ガラケーの父には申請のハードルが高い、、、

申請のヘルプを父から仰せつかり、父と初めて「お店の話」をしました。
これ以降、父と会話する機会が増えました。

年末年始働くことになった背景にたどり着くまでに、
「コロナ期間中に何があったのか」を時系列で書いてみようと思います。

2020年 春〜夏

時短・お酒禁止で、緊急事態宣言中の売上は昨対半分以下。

営業後の深夜しか話せなかった父にも(強制的に)時間ができ、給付金申請のために21時から電話。その後も数回の電話をしながら、オンライン申請代行は完了。


目下のヘルプは「給付金申請」でしたが、先行きが不透明すぎたので「目先の売上回復」も一緒に考えることに。

この頃から、弟も作戦会議に参加。

このころは、外食を推奨しない風潮。
世の中の動きの通り、宣言中の「店内の売上」は絶望的でした。

世の中的に推奨されていた「テイクアウト」しか道はない状況。
コロナ前からテイクアウトを実施しており、道具・ノウハウが揃っていたのは不幸中の幸いでした。
(「店外での売上」を上げるために、冷凍販売なども幅を広げて検討したが、父の反対を受けて断念。)

店内外別の風潮と売上

予算はわずか、、、という状況で、
 ① いかにテイクアウト認知を上げ、
 ② いかに選んでいただくか
を検討することに。

まずは「検討の土台」に乗せていただくために、「① テイクアウトの認知向上」を優先することにしました。
地元のお客様にテイクアウトしてもらうため、地域を絞りやすいオフラインで検討開始。母も「チラシが入っていたら見るし、気になったら置いとく!」と言っていたので、ターゲットとなるお客様はオフライン広告との相性が良さそう。

オンラインとオフラインの違い

ただ、テレビや新聞折込は想定通り高額に、、、
検討の結果、自分たちでチラシを撒くことにしました。

デザイン作成、印刷もなんとか低予算で進めたい、、、
ネットで調べて見つけた、門沢製作所様のコロナ支援でデザインを無料作成いただきました。短納期で納品いただき大変助かりました。ありがとうございました。

  1. デザイン作成:無料

  2. 印刷:6,000円ほどで2,500部

宣言が出てから、母から「新聞折り込みが少ない」と聞いていたので、地元の新聞配達会社に連絡を取ってみました。
すると「いまはチラシが少ないので、少しでも新聞購入をしているお客さんに届けるため」との名目で、2,000部を無料配布いただけることになりました。
結果、自分たちで撒くチラシは大幅に減らすことができました。

 3. 配布:新聞の折込チラシに入れていただきました

みなさんのご協力で、予算を抑えて施策実施できました。
参考までにですが、「CVR (テイクアウト数 ÷ 配布枚数)」が10%弱と想像以上の反響をいただきました。感謝しかないです。
(CVRは、チラシにつけたクーポン枚数で集計)

父的には売上のみならず、「チラシ見たで!テイクアウトするわ、頑張ってね!」とお客様と接点を持てたことが嬉しかったみたいです。

2020年 夏〜冬

緊急事態宣言が出ていない時期ですが、コロナ前まで売上が戻ることはなかったようです。この頃は、特にお店の話をしていなかったので、後々知った事実でした。

2021年始〜春

2回目の緊急事態宣言が出た時期。再び弟と会話が開始しました。
なんとなく下記のような会話をしていました。

お店で提供している料理は美味しいと思う。
(父のお好み焼き以外を食べてない説もある笑)

魅せ方をもっと良くすれば、もっと繁盛するはず!
やっていき!

兄弟の会話

魅せ方/謳い方を工夫するだけで、なんとかなるのでは?とー。

弟と共通理解を作るための「飲食店の価値とは?」の雑メモ

取り急ぎ、コストのかからない発信を開始。

  • Google My Business(Google Map

  • Instagram

  • (店名は出してないが、このNoteもその一環になるのかも)

GoogleMapは、ゆるやかにランキング/表示回数が上がっていきました。
Instagramは、「心なしか、若い子たちが来てくれてる気がする」と父からコメントを拝受。ほんまかいな。笑

弟と、お店のことを定常的に会話しだした時期でしたー。

2021年 夏〜冬

給付金申請の書類提出のために、経年売上を見せてもらいました。
ずーっとコロナの影響を受けてるような数値。

実家の伝票は、依然として紙なのですが、、、弟がスプレッドシートにデータ化してくれました。弟が会社で経理をやっていて良かったと思った瞬間でした。

スプレッドシートを見て、兄弟の感想は「改善しよう」いうよりも、「立て直しせねば」。
一層、弟と密な連携を取るようになりました。

売上 集計中のスプレッドシート

弟の通勤30分、毎日電話する生活が開始しました。
SNS運用やツール導入などの話もしますが、「サイズをこうした方がいい」「こういう出し方にしたほうがいい」などメニューの話が一番盛り上がります。

弟とやり取りした形跡

しかし弟と熟考したメニュー案を父に話しても、全く聞く耳を持ってもらえませんでした。「現場を知らんやつが、何を言ってるんや」といった雰囲気。

僕はお店で働いたことないし、弟はバイト経験あるが何年前かわからないくらい。父の当然の反応でした。

実際に働かないとわからないことだらけだと思い、21年末〜22年始に会社のお休みをいただけたので、お店で働いてみることにしました。

長くなりましたが、ここまでが父のもとで働くことになったきっかけです。

お店でなにをしたの🤔?

お店で、ホールスタッフをしました。
メニューをお伺いし、ドリンクを作ったり。
飲食でのバイト経験がなかったので、、、お客さんにとってもお店にとっても、邪魔者だったと思います。すみません。

あとは、ランチと夜の営業合間に、
料理ごとの材料と分量を聞いて、全商品の原価計算をしました。
父は「休憩時間がない!」と怒っていましたが…

原価計算中のスプレッドシート

働いてみてどうだったの🤔?

すっかり迷惑バイトだったのですが、お店に立ってみてよかったです。
「お客様ごとの注文の違い」「店内オペレーションはどうなっているのか」などを感じれたことはもちろんですが、「父とコミュニケーションが取れたこと」が最高の収穫です。

父とコミュニケーションが取れたこと

お客様がいない時間に、ふと「何を大事にしたいと思っているか」「お店をどうしていきたいか」を父と会話しました。

父親の考えを全然理解してなかったああああああ!!!

渾身のメニュー改定案も、そりゃ聞く耳もたんわ。
だって、大事にしてるとこ、そこやと思ってなかったもん!

と、いった猛省タイムでした。
親子なので、なんとなくわかってる気になってましたが全然でした。笑
新しい父と出会った感じです。ふと会話できてよかったです。

話し方などの雰囲気含めて、父の考えを感じ取ることができたので、これからは、もう少し役に立つ協業ができる気がしてます。

東京に帰ってきて

まだお休みがあったので、引越し前に頻度高くお邪魔していた喫茶店に。
お客さんの客層が変わってる!

昔ながらのレトロな落ち着いた喫茶店が、
みんなパシャパシャとグラスや飲み物を撮るお店になっとる!
店内はレトロな雰囲気を活かしつつ、写真撮りたくなるような細工が加わっておる。

マスターと少し会話したのですが、娘さんに代替わりされたとのこと。
1年も経たない短期間で、雰囲気を残しつつ、ここまで変化を起こせるのか!と手腕に脱帽。

マスターと娘さんのいいとこ取りして、お客さんに喜んでもらえるお店作りってできるんや!と励みになりました。

そろそろ喫茶店出ようと思うので、この辺にします!
またお店で新しいことしたら、なにか書いてみようかなと思ってます。
やっていき!

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