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【読書記録】『選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書』〜僕の取扱説明書〜

今日も「読書記録」をやっていこうと思います。

さて、今回題材となる本は、守山菜穂子 著
『選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書』です。

実力は対して変わらないのに、なぜあの人が選ばれるんだ?
なんでこんなに頑張っているのに評価されないんだ?
と日々悶々と過ごしている方の悩みを解消する手助けになる
一冊となっています。

僕はダンスを10年以上やってきました。
一時期はダンスで生活するという夢も描いていました。
でも一度もダンスの仕事は舞い込んできたことはありませんでした。
実力が足りなかったといえばそれまでなのですが、
自分よりも後にダンスを始めた人が、イベントに呼ばれたり、
ダンスの先生のオファーがきていたりしている中ずっと
僕は「選ばれなかった人」でした。
どうやったら「選ばれる人」になれるのか?
「選ばれる人」と「選ばれない人」の違いは何なのか?
と疑問を抱いていたものの、解消せずにダラダラと
今日まで過ごしてきました。
その結果、何者にもなれずにただメガネをかけているからという理由で
最近では「メガネの人」と言われるようになっていきました。

「どうやったら選ばれる人になれるのか?」

この本を読めば、ここに書いてある「パーソナル・ブランディング」という技術を駆使して、「選ばれる人」になれるというのです。

僕も「選ばれる人」になりたい!
そんなことを思いながら、この本を手に取りました。

ここで改めて、真剣に考えてみようと思います。
”選ばれる人”と”選ばれない人”の違いは何なのか?

⚫️パーソナル・ブランディングとは⚫️

前置きが長くなりましたが、
冒頭に書いた「パーソナル・ブランディング」の説明をします。

パーソナル・ブランディングとは「顧客のニーズがあったときに、真っ先に思い出してもらえるような個人になること」です。

P,46より引用

皆さんは、
自分のことを「私はこういう人です」と堂々と説明できますか?
周りの人に自分が何をやっている人なのかアピールできてますか?

これらの質問に「YES!」と自信を持って答えられる人は、
この先、読まなくでも大丈夫です 笑

真っ先に思い出してもらえるような個人になるために
”何をやっている人”なのか、”何をやりたがっている人”なのかを
知ってもらうということが重要になってきます。

自分はどういう人間で、「何が得意だ」と具体的にアウトプットをすることができて初めて自己PRになります。
パーソナル・ブランディングという技術は、自分をブランド化すること。
自分がそこにいるだけで「確かな存在」として周囲に印象付け、
「存在感」を出すことができるのです。

ではパーソナル・ブランディングに取り組むと
どういうメリットがあるのか

1、存在感が上がり、選ばれるようになる
2、認知度が上がり、やりたい仕事、適した仕事が来る
3、信頼度が上がり、仕事が進めやすくなる
4、自分の価値を高く売ることができ、収入が上がる

p,42より引用

良いこと尽くしですね 笑
ただ、メリットはこれだけではありません。
それは、選ぶ側の人間にもメリットがあること。

「選ぶ側」のメリット1つ目は、
「迷いを無くす」ということです。

「選ぶ側」の立場になって考えると
その人のことを「どれだけ知っているか」は重要な要素になってきます。
・その人の名前、容姿などの『基本情報』
・その人の経歴、職歴などの『歴史』
・その人の信念や日ごろの行動などの『信条』
・その人が今後やりたいことなどの『未来』

パーソナルブランディングでこれらをアウトプットしていくことで、
「選ぶ側」に安心感を与え、迷いを無くすというメリットがあります。
「選ぶ側」としては他の人と時間をかけて比較し検討することが
心理的負担になる場合があります。
しかし、パーソナルブランディングを高めていくことで、
これらの「選ぶ側」の負担を軽減することができるというのです。

「選ぶ側」のメリット2つ目は
「情緒的価値」が得られるということです。

「情緒的価値」とは何か?
それは「この人のサービスが受けられて嬉しい」とか
「あの人に仕事が依頼できて誇らしい」といった感情価値のことです。
例えば、
”カリスマ美容師”に髪の毛を切ってもらったときの誇らしい感じや、
”いつもの美容師”とのたわいもない会話や踏み込んだ相談を
してしまったという経験はないでしょうか?
それはその人から”誇らしい気持ち”や”安心感”という「情緒的価値」を
得ているのです。

これらのメリットを獲得しつつ、
最終的にパーソナル・ブランディングの目指すところは、
自分が「こう思われたい」と選ぶ側のあなたのことを「こう思う」を一致させていくことにあります。

そのためには、
自分を茶化さずに、思い切って真っ直ぐに、「私はこれが得意だ」「こう思われたい」と伝えていくことを心構えておきましょう。

⚫️パーソナルブランディングの3ステップ⚫️

ここから少し具体的にパーソナル・ブランディングのやり方について
お話していきます。
基本的な流れとしては、3ステップです。
1、自分を知る
2、違いを出す
3、発信する

1「自分を知る」
まず、「選ばれる人」になるための一番の基礎が
この「自分を知る」ということになります。

まず「選ばれる人」になることにおいて、
自分がどのように選ばれるのかをはっきり設定する必要があります。
どういうシーンで、誰に選ばれるのか。
選ばれた時の気持ちは。選ばれると毎日の生活はどう変わるのか。
具体的にイメージしてみましょう。

その人が選ばれる理由は、その人の”強み”が気に入られたということです。
”強み”とは、スキルや能力はもちろん、価値観、好きなこと、大切にしていること、未来像や過去の経歴、やらないと決めていることなどです。

これらの強みを探す上で、他の人と比べる必要は全くありません。
自分の人生から抽出したものが強みになるので、
遠慮せずに探していきましょう。

そして、
ここではこの”強み”を見つける方法として
”自分を何かに例えてみる”という方法を紹介します。

この”例え”のことを「メタファー」と言いますが、
このメタファーをする上でポイントとなるのが、この問いの後に
「なぜ、そう思うのか?」と理由を考えてみるところにあります。  
理由を考えることで、自分自身をより客観的に見ることができ、
自分はこういう人だったんだと気づくことができるというのです。
一例として、僕もやってみましょうか。

本書に倣って
「自分を動物に例えると?」
「自分を飲み物や食べ物に例えると?」
「自分を公園の遊具に例える?」
これらの質問に答えていきます。

「自分を動物に例えると?」
A、カメレオン
理由:カメレオンは様々な背景に溶け込むことができます。
何かに化けるという擬態とは少し違う、
そこに溶け込む感じが似ていると思います。
ヤンキーみたいなやんちゃな人はそういう感じの人同士でグループになり、オタク気質な人はそういう人たちと仲良くなっていきますが、
なぜか、僕は昔からその両方のグループと馴染めることができてました。
他にもカメレオンは感情や気温によって体の色を変えるみたいです。
その繊細な変化に敏感な部分も自分と近しい感じかします。
気にしすぎちゃう感じが 笑 
そして、空間に馴染むことはできても、カメレオンの独特の姿と同様、
単体として注目されると
少し浮いちゃうところもとても親近感を抱きますね 笑

「自分を飲み物や食べ物に例えると?」
A、わさび
理由:素材の味を引き出すこともできるし、
「わさび丼」みたいに主役を張ることもできる。
そして綺麗な水じゃないと育たないというこだわりっぷり。
これほど男前な食材がありましょうか?笑
こういう男に私はなりたい。
主演より脇役、リーダーより参謀な感じが僕の目指したい姿であり、
そう意識してきました。
昔はでしゃばることばかり考えていたんですが、
いつからか支えたいという気持ちを抱き始め、
そっちの方がかっこいいじゃんって思うようになりました。
まあでも徹底して支えたいかと言われるとそうでもなく、
出るところは出たいという気持ちはあり、
わさびのツーンとくる辛みに似ていると思います。 笑
綺麗な水のある環境を作ることができれば、
わさびの如くみんなに感動の涙を流させることができるのに。

「自分を公園の遊具に例えると?」
A、砂場
理由:今は衛生上の問題で見られなくなった砂場。
でもこの砂場はたくさんの人をウェルカムすることができ、
そこではたくさんのクリエティブな創作が行われています。
みんなが伸び伸びと楽しく、創作が行われる空間を生み出す、
この器の大きさは僕の目指す姿であり、そうありたいと思っています。
ウジョーズといると「なんだかいつも以上に実力が発揮できるわ」とか
「すごく楽しく仕事ができるわ」と言ってもらえるように
そういう空間を作ることを意識してきました。
実際に何度か言われたこともありました。
みんなが笑っている空間がとても好きで、そういう空間にいると
みんな以上に僕も嬉しくなります。
僕といることでみんなが個人を発揮できる「砂場」のような人でありたいです。

どうでしょうか?
自分はこういう人間で、将来こういう人間になりたいということが
かなり言語化できたんじゃないでしょうか。
この方法は気軽にできますし、友達と遊び感覚でやることで、
新たな視点からの意見ももらえるのでオススメです。

2、「違いを出す」
最初のステップで「自分らしさ」を見つけることができたら、
次は「違いを出す」です。

スキルや能力という「機能的価値」で違いを出すことは、
容易に想像できるかと思いますが、
ここではその「機能的価値」に加え、
「情緒的価値」を考えるということをします。

僕の場合でいうと、
接客業をやっていたので、
ただお客様のニーズに応えるだけでなく、プラスして
その場が楽しくなるような、ほっこりするようなお声がけと
笑顔を意識してました。
このおかげで商品を買うというよりあなたに会いに来たと言ってもらえるようなことがありました。

こういう小さなことでいいんです。
パーソナル・ブランディングのメリットでもお話しましたが、
この「情緒的価値」を考えるだけで、
”その人にしかできない付加価値”を生み出すことができます。

その「情緒的価値」を考える上で、活きてくるのが、
最初のステップ「自分を知る」です。
日頃から自分の性格や特性を言語化したり、
人から褒めてもらうところは何なのか、
周りからの意見にも耳を傾けましょう。
これらには「情緒的価値」を探すヒントが隠されています。
あなたの強みは何ですか?
それが違いです。

他にも違いの出し方として
・やらないことを決める
・名前を大切にする
・学歴、職歴コンプレックスなどを武器にする
などなど、自分ならではの「世界観」を作るための方法が
本書では書かれています。

3、「発信する」
最後のステップは「発信する」です。
これは一番わかりやすいですね。
今までのステップで確立させてきた「自分らしさ」を
発信していきましょう。
発信方法としてブログやyoutube、Xやインスタなどがあります。
本書では、
投稿したコンテンツが資産として残る「ストック型」のツールを拠点として発信してしていき、情報が流れていくXやインスタなど「フロー型」のツールで集客や宣伝をしていくことをオススメしています。
この「note」は「ストック型」ですね。

そして「フロー型」のツールを使うポイントとして、
「事実」を見せるというより「人柄」を見せるようにすることです。
「Iメッセージ」(アイメッセージ)といって、
「私はこう思う」「私はこれを大事にしています」「私はこれをしたい」
など主語を明確にすることで、より人柄が伝わりやすくなるというのです。
結果、人に紹介されたり、仕事をお願いされたりといった
状況を作りやすくなります。
これらは長期的なブランディングの投資になりうるので、
意識してみるといいでしょう。

そして「発信」とは、何もツールを使って行うものだけではありません。
自分の見た目や立ち振る舞い、発言など一挙手一投足全て「発信」です。
体型や髪型、服装、話し方、ボディランゲージ全てに意識を向けるように
していかなくてはなりません。

具体的にどうすればいいのか、

「直径2mが自分自身」と心得よ

P,184より引用。

つまり、相手に伝えるためには直径2mより外側に向けて発信せよ。
ということです。
中途半端にもごもごと話していたり、足元ばっかり見ていては
2mより外側には伝わりません。

自分の名前を言う時。
家族、友達、店員さんなどに「ありがとう」を言う時。
喜怒哀楽を表現する時の身振り手振り、表情。

これらのボディーランゲージや言葉をはっきり言っている人って意外と少なかったりします。これらを意識するだけでも周りと違いを出せたりします。

自分の存在感を出しつつ、周囲を喜ばせたり、良い影響を与えるのに
お金は入りません。経験も入りません。技術も入りません。
ただシンプルに熱量を込めるだけでいいのです。
人に好かれるのは「賢い人」ではなく「熱量が大きい人」です。

そして、しっかり発信をしたら、受信することも忘れてはいけません。
みなさんは、人から褒められたとき「謙遜」をしすぎてませんか?
「謙遜」は日本人の美徳と考えられていますから、当たり前だと思います。
ただ、この「謙遜」をしすぎている人がいます。
これは、相手からの愛の言葉を「拒否」して、自分をやすく見積もっているのと同じです。
キャッチボールをしているのに、自分はボールをキャッチせずにただ見送っているのです。
相手からの褒め言葉を真っ向から受け取るのは
恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、
しっかりと受け取って感謝しましょう。

「なぜ自分は、人から選ばれないのか」と思っているあなたは、
実は指名の前段階で軽い前触れとして飛んでくる「褒め言葉」に気付かずに、失礼な態度を取っている可能性があります。
褒め言葉を上手に受け取れない人は、指名されません。
人からの愛の言葉を大切にし続ける人は、いずれ「自分が大切にされていること」「周囲に必要とされていること」を実感できるようになります。

P,177より引用

これまで説明してきたパーソナル・ブランディングという技術は、
一朝一夕で習得できるものではありません。
筋トレみたいに、継続していくことで徐々に身についていく技術です。
地道に続けていきましょう!
そうすればだんだん「選ばれる人」になっていきます。

そして本書では僕が紹介した方法以外にも
たくさん具体的な方法が載っています。
この記事を読んで気になったという方は、
ぜひ本書も読んでみてください。

⚫️最後に⚫️

僕がこの本を読んで思ったことは、選ばれる人というのは、
熱量を与える人間、そして「選ぶ側」と同じ熱量を持った人間
ということです。
そもそもですが、AIのような人間味を感じない冷めたい人は選ばれません。
かといって、
やる気を全面に押し出してくるような熱すぎる人も手に負えない。

僕は昔、「俺はすごいんだ」と思ってた時期がありました。
(めちゃめちゃ痛い奴でした。)
だから「なんであの人が選ばれてるんだよ」と思ったりしてましたが、
こんな状態の僕と一緒にいても選ぶ側の熱が冷めてしまうだけ。
一緒にいて全然楽しくないです。
自分の状態で、「選ぶ側」の熱量を下げていたことに気づきませんでした。
これでは選ばれないのも当然です。

「類は友を呼ぶ」「波長が合う」なんて言葉がありますが、
これは結局、同じような熱量を持った同士が集まっていくことを表しているんだと思います。そしてそういう人が選ばれていく。
このことに気づかせてくれた、この本には感謝しかないです。

スキルや技術があるのが当たり前でAIが発達していくこれからの時代、
昔以上に「こいつは仕事ができるな」より、「こいつと仕事をしていて楽しいな」と思われる人が選ばれていくんだと感じました。

みなさんも日々熱量を持って過ごしていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。



















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