HSP繊細さんは「辛くても」仕事を一人でする/対策法
最初に
HSPさんは、空気を察するのが得意ですし、少し相手に気を遣いすぎてしまう傾向がありますので、自分を犠牲にし、仕事を全て1人でやってしまうこともあるかと思います。
それは、
「相手に何かをお願いすることが苦手」
そんな風に捉えることもできるかもしれませんね。
「今仕事をお願いしても、忙しいだろうから断られるに違いない・・・」
「今仕事をお願いしたら、嫌われるに違いない・・・」
そんな考えが頭に浮かび、相手に仕事をお願いすることを控えてしまうわけです。
相手のことを思いやれることは、とても素晴らしいことです。
しかし、いつも「自分が我慢していれば良い」と思い、自分を犠牲にしてばかりでは、身がもちません。
適度に誰かに頼る、仕事をお願いする、これも立派な仕事のスキルです。
立場が上になればなるほど、より重要なスキルかと思います。
そこで今回は、仕事を誰かにお願いする際のポイント、お願いしても断られづらくなるポイントをお伝えしたいと思います。
なぜ人に頼むのが怖いのか
人に物を頼む=相手に負担を強いる=心苦しい
このように思うからです。
だから、そんな気持ちになるくらいなら、自分でしてしまった方が「気楽」なんですよね。
でも、そのような態度って、周囲からしたら不快な場合もあります。
例えば、
何で頼ってくれないんだろう?
1人で負担を背負われたら気まずい
無理してがんばらなくていいのに
このように、思われることもあります。
ただ、そんな空気を感じていても、人に頼みごとをするのは心苦しい。
頼みごとをして、相手を不快にさせるのが怖い。
仕事を上手に相手に頼むには
フット・イン・ザ・ドア・テクニック
「ドアに足を挟んでから交渉する」「足を先にドアの中に入れておく」
そんな意味合いです。
つまり、まずは簡単な要求、受け入れやすい要求を提示することがポイントです。
例)
「この資料のこの部分だけ手伝ってもらえないかな?」
「備品の発注だけお願いしても良いかな?」
そうすると、「まぁそれぐらいなら良いか」「まぁそれぐらいなら手伝っても良いか」
このように思いやすく、大体の方は協力してくれます。
このように協力してくれると、その後の依頼にも協力してくれやすくなるのが、「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」です。
先程の「この資料のこの部分だけ手伝ってもらえないかな?」であれば、その後「もう後少しだけ、ほんの少しだけ資料手伝ってもらえないかな?」
このように依頼すれば、1度手伝っていることも相まって、断りづらい心理が働きます。
「備品の発注だけお願いしても良いかな?」であれば、その後「掃除もお願いしても良いかな?」
このように依頼しても、恐らく掃除もしてくれる確率は、高いと言えるでしょう。
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
先程のフット・イン・ザ・ドア・テクニックとは異なり、「ドアの中に先に顔を入れておく」
そんな意味合いです。
足を入れるより、顔を入れる方が、格段に難しいものです。
ですから、このドア・イン・ザ・フェイス・テクニックでは、まずは大きな要求を提示します。
断られるような要求でOKです。
例)
「明日までにこの資料全部まとめといてくれないかな?」
「館内を綺麗に掃除してもらっても良いかな?」
そうすると、断られる可能性も高くなります。
しかし、断られた場合、「じゃあ明日までに、この資料のここからここまでで良いからまとめといてくれないかな?」
このようにお願いします。
そうすると、譲歩してくれたという印象や、1度断った手前、「それなら仕方ない」
そういった心理が働き、協力してくれるのが、「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」です。
「館内を綺麗に掃除してもらっても良いかな?」であれば、断られた後、「じゃあ入口の所だけでも綺麗にしてもらっても良いかな?」
このような感じです。
最初に大きな要求、断られても仕方のないような要求をすることがポイントです。
①フット・イン・ザ・ドア・テクニック、②ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック、
いずれにしても、過小な要求からスタートするか、大きな要求からスタートするか、ここが重要です。
本当にお願いしたい要求をいきなり提示しないことがポイントです。
もちろん、本当はいきなり伝えたいことを伝える、要求することが重要ですが、断られるのもつらいかと思いますので、頭の片隅にでも入れておいて損はないテクニックかと思います。
しんどい時は、仕事を誰かにお願いする、協力してもらう。
これは、とても大切なことです。
「自分が我慢すれば良い」と自分を犠牲にし、体調を崩さないよう注意してくださいね。
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