人生、解釈次第じゃなかろうか。
開け放った窓から入ってくる風は
もはや冷たい。
いきなり秋がやってきた。
ようやく今日、
我が愛車が2週間ぶりに帰宅する。
さっきディーラーから
「修理が終わった」という連絡があったのだ。
ホッとする。はあ、長かった。
駐車場に停めてたら
いきなりぶつけられた、夏の終わり。
幸い、車には誰も乗っておらず、
相手の車が出庫するためにバックしたとき
うちの車にぶつかったらしい。
慌てて駆け寄ってきた私に
青白い顔をした若いお兄さんは何度も
謝ってきた。
「すみません。
ほんとにご迷惑をおかけして」
さすがに「迷惑です」とも返せない。
「正直に言っていただけて良かったです」
としか返せない。
太くて白い傷が何本も入った我が愛車を
じっと眺める。
なんだか悲しかった。
じりじりと太陽が照りつける
フライパンのような駐車場で
警察が来るのをふたりで待った。
だいぶ時間が経ってから
のっぽの警察官と太っちょの警察官という
マンガのようなふたりがやってきた。
手慣れた感じで、事務処理が済み。
相手の保険会社からは、
すぐに電話がかかってきた。
その後は特に問題なく、我が車はドッグ入り。
そして今日、ようやく帰ってくる。
ぶつけられた日は8月31日。
そう、このnoteを始めた日。
清々しい気持ちでnoteの投稿ボタンをポチり、
「ああ、やったー!!!」
とばかりに天に突き抜けるような
爽やかな気分を味わい。
そのまま出かけた先での
直後のコレ。
悩み続け、ようやく重い腰を上げて
やっとの思いで始めたnote。
での、直後のコレ。
なんなんだ?
駐車場で待っている間、
ひとり考えてたら、可笑しくなってきて
つい笑ってしまった。
「こりゃ、いいことあるわ~」
と言葉に出てしまった。
その後、周囲の人に
ことの顛末を話すたびに
「災難だったね~」
とか
「ツイてないねえ」
とか言われたんだけど。
そう?
吉兆ととるか不吉ととるか。
どう解釈するかなんて自由。
だってなんかウケるやん。
ものすごく軽薄な感想だけど
それしか出てこん。
人生ってわりと解釈次第で
幸せにも不幸にも転ぶんじゃなかろうか。
というわけで
「こりゃ、いいことあるわ~」としか
思っていない自分がいる。
そしてそういう自分が好きである。
さて。
愛車を迎えにいってこようじゃないか。