台湾、家庭ゴミは「東海道新幹線」に捨てる
台南の街を歩いていると、遠くからかすかに聞こえてくるあのメロディー。
そう、東海道新幹線の停車駅で、ホームドアが開いて、さあ乗るぞ、出発するぞ、というとき聞こえてくる、あのメロディーである。
このメロディー、台湾ではゴミ収集車が街を巡回するときに流す曲になっている。
日本と違って、台湾には地域で決められたゴミの収集場所がない。家庭ゴミは、決められた時刻に近所にやってきたゴミ収集車に直接投げ捨てるのである。
街のどこかを走っているこのゴミ収集車のメロディーを耳にしたことはあったのだけれど、きょうの大学からの帰り、はじめて間近で目撃した。
歩いていると、なにやら大勢が道路のほうを向いて、立ち止まっている一角があった。若い人が多いので、最初は飲み会の待ち合わせでもしてるのかと思った。よく見るとみんなビニール袋を手にしている。ああ、これがゴミ捨てなのか。
おもしろそうなので観察していると、4〜5分ほど経ったころだったろうか、ついにゴミ収集車がやってきた。おなじみのメロディー。みんな次々と収集車に駆け寄り、思い思いに袋を投げ入れていく。なかには壊れた傘を直接投げ捨てるおばさんもいた。
その場で待っていた人々がゴミを捨て終わると、収集車はまたゆっくり、次の場所へと移動していく。収集車が向かう先には、また別の、ゴミ袋を抱えた集団が到着を待っている。
↑調まで一致している。
日本のゴミ収集もあまり効率が良いとは言えないと思うけれど、台湾のコレは輪をかけて効率が悪いのではと思ってしまう。何千人、何万人という人々の日常生活の5分、10分を奪っているわけでしょう。時給換算して年間のロスを考えても、GDP数億円ぶんくらいは下ぶれしていそう。おおげさかな。
ちなみに私の宿舎は1階のゴミ捨て場に捨てておくと、管理人さんがまとめて捨ててくれる形式。日本でマンション暮らししているのとほぼ変わらない感覚で生活できている。これ、すごく恵まれていることなんだなあ。自分で捨てなきゃいけないとなったら、かなり面倒だっただろうな。
【2022/09/11の日記】
翌日からついに大学の授業がはじまるので、さすがに予習する。繁体字にやはり慣れない。
夜、近所のショッピングモールへ。NETという割安な感じの店でハーフパンツを2着。このまえ覚えた試穿という単語をしっかり使う。その後、ニトリで硬めの枕、デスクライト。台南初日に買った枕が軟らかすぎたので。デスクライトでかなりQOLが上がった気がする。
机に向かっての勉強時間は2時間29分。