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【台湾ぐるり旅】みずほ…じゃないよ瑞穗温泉
台湾をぐるり一周する「環島」旅行の4日目。
台南の自宅で予約してあった交通手段と宿泊場所は台東まで。ここからは正真正銘の行き当たりばったりふらり旅になる。もともと台東から花蓮までは一気に北上するのかなあと想像していたが、地図を眺めていたら、どこかその中間に立ち寄りたくなった。
地図上で目に止まったのが「瑞穗」という地名。どう考えても日本統治時代に付けられた名前である。中国語読みでは「ルイスイ」というこの土地には、なんと温泉宿もあるらしい。きょうの行き先、難なく決定。
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【2022/12/04の旅日記】
朝食はホテル地下のビュッフェ。お粥に入れようと思って取った副菜が全部甘くてつらかった。取ったもの、頼んだものは極力完食する主義なので頑張った。昨日に引き続きスピーカーからは「いつも何度でも」のピアノ版が流れている。 pic.twitter.com/OiOBUxwqfT
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
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臺東の次は花蓮かなと思ってたが、地図を眺めていたら一気に北上するのはもったいない気がしてきた。そこでいかにも日本語っぽい響きの「瑞穂」に1泊することにする。問題は9月中旬の地震で、台鐵に不通区間(富里⇄玉里)があること。バスの振替輸送があるらしいが、ちょっと面倒だなって思っていた。 pic.twitter.com/7uwCdocbH4
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
Googleが教えてくれたのが臺東から富里に行って、そこからバスに乗り換えるルート。ところが臺東駅で駅員のおじさんに「区間列車は予約しなくてもいいんですよね?」と全然別の質問をして改札を入ろうとすると、「どこまで行くんだ?」と逆質問された。「瑞穂です」と答えると「助けてあげよう」。 pic.twitter.com/tq3alEWlpt
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
券売機までついてきて教えてくれて、あまりにも早口なのでこっちが???って顔をしていたら「書いてあげるから」と、ホント懇切丁寧。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
結局富里まで行き、台鐵の用意する振替バスに乗って玉里まで移動、さらに玉里から再び台鐵に乗って瑞穂へ……という、台鐵の売り上げ貢献ルートに従うことにした。 pic.twitter.com/gI0jYQuGvj
Googleマップルートだと瑞穂駅着は13:16予定、おじさんルートだと12:06予定。おじさんルートは乗り換えが2回あるが、台鐵の手配するバスなので接続もスムーズだったりするのかな。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
「ネット検索を信じるのか? 俺を信じるのか?」
……とまで言われたら、そりゃおじさんに賭けてみるしかないよね。 pic.twitter.com/aUzk1ufaaN
富里で振替バスに乗り換え。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
電車を降りた瞬間、改札通る前の段階で駅を出たところにバスが待機しているのが目に入ったし、バスには台鐵のマークとともに「玉里行き」って書いてあるし、なんの問題もなかった。
なによりさっきの電車に乗っていた人がみんなバスに乗り換えるので、ついていけばいい。 pic.twitter.com/4iSwP3H6bQ
富里を出発した振替輸送バスは30分足らずで玉里へ。ここらへんの地名は拼音じゃなくて日本語で打ち込んじゃうな。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
玉里側にも「富里行き」って書いてある案内板がたくさんあったので、わたしとは逆=時計まわりに環島している人も心配ないと思います。 pic.twitter.com/wztO2xGTYv
臺東車站のおじさん、ありがとう、想定より1時間早く瑞穗にたどりつきました。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
駅前にアルファベットで名前を記した花蓮縣長の候補人の選挙広告があって、あー原住民の多い東部に来ているんだなあと改めて実感させられる。
もっともヨタカさん、結局ダブルスコアで国民党候補に負けたらしいが。 pic.twitter.com/qo5zcV1gJ7
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昼食は瑞穂駅前で鄉下脆皮雞排を注文した。180元=約790円。鉄板が熱々でおいしいけれど、同じクオリティのものを、台南の育樂街なら100元くらいで食べられちゃいそう。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
新哥平價牛排 瑞穗店
+886 3 887 3888https://t.co/XUrxyvCRgr pic.twitter.com/6puYj1vZl2
瑞穗溫泉は1899年に日本人が整備した温泉らしく、今日泊まるのは1919年開業の瑞穗溫泉山莊。かつては日本人が警察官の保養所として使っていたとのこと。
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
1泊1780元=約7820円なのでちょっと高めだが、歴史あるところなので妥当なところか。水着着用が必要な混浴の大浴槽?は疫情の關係で閉鎖中。 pic.twitter.com/vOhZntIakQ
温泉が閉鎖中なら来た意味ないのでは……? と思ったら、1人用の「個人池」と家族2〜3人用の「家庭池」があった。個室の温泉ということか。日本でもこの方式は見たことない。部屋にも浴室がついているけれど、こちらは半露天なのが特徴。 pic.twitter.com/bd2xBr5ngD
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
趣ある館内。温泉と関係ないけどテレビでブラビの再結成の様子がニュースになってた。 pic.twitter.com/KZeToqEuO0
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
温泉以外にやることがなく、午後は散歩することにした。地図によると徒歩1時間くらいの場所に「北回歸線標誌公園」というスポットがある。頭に入れたばかりの中国語の新出単語の音声を聞きながら、誰も通らない田舎道をひとり歩く。ススキ、こちらに来てから初めてみた気がする。もしや台湾に秋到来? pic.twitter.com/oQHAMYunem
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
寂れたところで、自分以外に観光客はゼロ。ただ道路の案内標識に「たまさと」「とみさと」「いけがみ」「まいづる」が並ぶのをみて、改めて日本風地名が残る東部に来ているのを実感するのであった。なお目的地に定めていた北回帰線公園は地味オブ地味。というかそもそも北回帰線上にない……うそだろ? pic.twitter.com/aZ8wXgSCHU
— u5505 (@u5505tainan) December 4, 2022
北回帰線上にない北回帰線公園で一息つくころにはもう暗くなり始めていて、ああこれはやばいなと気づいてた。瑞穂牧場を過ぎると地図アプリの示す経路は細く狭く暗い林道に変わり、野生の動物が怖いので、さっきまでイアフォンで聞いていたリスニング音声をスピーカー再生に変更。途中からは走った。 pic.twitter.com/9KYMntXGTp
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街灯のある道路にたどり着いたときの安心感といったら。
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そのまま宿近くに戻り、営業していた数少ない餐廳で炒飯(70元)と魚丸湯(35元)、計105元=約460円。どローカル店だがココの魚丸湯はセロリがたくさん入っていておいしかった。
(店名わからず)https://t.co/Eg7Ao4B9y8 pic.twitter.com/jFaKvBOPbm
温泉、最高だった……。どの「個室」に入っていいものか分からず老闆に聞いたら「どれでもいいよ」。湯船にお湯の張っていないところに入り、おそるおそるレバーを倒してみたら千と千尋の湯屋みたいにどばーっと熱湯が。きっと源泉掛け流し。なんて贅沢なんだ。栓がどうなっているかはよくわからず。 pic.twitter.com/iOt3FsJuDf
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ものの5〜6分で浴槽がいっぱいになるくらいのお湯の勢いだった。120年前の日本人、頑張ったなあ。異国の地で頑張ってた同胞をどれだけ癒したことか。隣の個室風呂から携帯で何か動画をみている音声と、あと60代くらいの夫婦の入浴ボイスが聞こえてきたが、これも含めて台湾なのだと思うことにする。 pic.twitter.com/b9VS8UKrXk
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机に向かっての勉強時間は1時間17分。