
体験代10万円
11月の半ば、我が家の家計から10万円が一気に消えた。
5人家族、育ち盛りの子どもたちがいて、夫婦で共働きしていても毎月の家計に余裕はないというのに、カタチに残らない体験に10万円も払った。
目的はあったのか、必要な支出だったのか、大事なお金を計画的に賢く巡らせることが出来たのか。
10万円の出費にかかる動機と経過を記録しておこうと思う。
【きっかけ】
私が仕事や勉強で飛行機に乗る機会が何度かあり、その度にまだ授乳期の娘を連れて数日家を空けていた。
小学生の息子2人(9歳、7歳)は「いいな〜ミホばっかり飛行機に乗れて」と言う。
どうやら彼らは、私がどこで何をしたかより飛行機に乗ったことに興味と憧れがあるみたい。
今回の10万円の使い道は飛行機だ。
【2つの動機】
いいなーと言う息子たちに「今度は一緒に乗りたいね」
と冗談混じりに返す自分がカッコ悪く思えた。
今度っていつよ?
数年後なんて言ってたら料金は大人と同じだけ必要になるし思春期真っ盛りの長男はもはや来てくれないかもしれない。
今行かなかったら色んな理由を重ねてますます行かなくなる(行けなくなる)。
育ちゆく子どもに親ができることは何か。
息子たちが小学生の"今"のうちに飛行機に乗ることを体験させてあげたい。
これが私の中でいちばんの動機。
そんな私よりも強い意志を持っていたのは夫の方かもしれない。
しばらくして、大きな動機をもってきた。
「森林インストラクターの試験を受ける。二次試験会場は東京だから、家族で行こう」
こうやって大きく動かしてくれるのはたいがいいつも夫なのだ。
動機が2つ揃ったので、あとは現実化に向けて進むのみ。
【実現させる予算組み】
1に予算、2に予算。
旅の決め手は夫婦予算会議。
我が家は夫婦で協力して家計管理しているのだけど、やっていないご家庭はぜひ試してほしい。
過去5年間、毎月10万円のマイナスを出していた我が家が、今ではマイナスを出さずに!!さらに旅行費15万円の予算を組めるように成長したのだ。
【いざ!チケット予約!】
福岡-羽田間2泊3日の旅、往復の飛行機は大手航空会社のJALを利用した。
価格を抑えるには格安航空一択だと思い込んでいたけれど意外にもそうではなかった。
何事も条件整理をしてみると明確になる。
我が家のようなファミリー世帯が格安航空を利用すると…
・小児運賃が無い(2歳から大人と同額の場合が多い)
・安いけれど早割は無い(どれだけ早く予約しても変動が少ない)
・成田空港からの移動の手間(コストは往復でプラス1.8万円、時間は片道でプラス1時間かかる)
というデメリットがある。
うろ覚えだけど
飛行機運賃往復約2万円×大人子ども計4人=80,000円
預け手荷物3,300円
成田空港からの移動(上記の通り)18,000円
トータル101,300円の概算が出た。
一方で大手(JALやANA)を利用すると…
早割予約と小児運賃有り、空港内のアクセスの良さが好ポイントに。
飛行機運賃
大人1人26,000円+tax
小人1人20,000円+tax
都内へのアクセス2,000円
トータル約105,000円になった。
ギリギリ格安航空の方がコスト面で勝ち。とはいえ都内への移動にかかる手間や便の良さを考えると、我が家のようなファミリー世帯は圧倒的にJAL派ではないだろうか。
今回チケットを取ったのは2ヶ月前(60日前)だったけれど、75日以上前に予約すればさらにお得に予約することもできる。
条件を整理した上で自分たちに合ったチョイスは何かを考えること。
今回は飛行機に乗るという目的のもと、こうして知らなかった世界をひとつ知ることが出来た。

【体験後記】
とにもかくにも、息子たちの願望に夫婦の動機も重なって、良い社会勉強になった。
目的地だけが旅のメインではなく、移動する体験を目的のひとつにした旅。
もちろん東京滞在も我が家らしく存分に楽しんだけれど、10万円の使い道に込めた夫婦の意気込みたるや。
息子たちが7歳と9歳の"今"に体験することができて、彼らの記憶にもしっかりと刻まれたのではないかと思う。親としてはそれが何より嬉しかった。育ちゆく子どもたちに"初めて"のインパクトがどう作用するか…。
旅に出るのはいいな。
夫婦で家計管理して本当に良かったという実感とともに、来年の旅行予算獲得に熱が入っている。