第三話/修繕師グレシャムの復讐④【ペンドラゴンの騎士】
四章/騎士の誇りを
「本当に、本当に好きにやらせてもらいますからっ!」
「……どうぞ?」
グレシャム工房に来てからしばらく経過した頃、突如パメラは家中の物置をひっくり返すと宣言した。ヘイデンは訳も分からず、言われるがままに手伝いをさせられている。
「ヘイデンさん、これと……それとコレ。使いますか?」
パメラは出自のよく分からない花瓶と、東欧風の皿を指さし尋ねる。
「いいや。数年見たことがなかったな。処分してもいいかも」
「じゃあ、売りに出して仕舞いますね。