3Dレンダリングって?【直感説明#001】
#CG #可視化 #伝わる重視 #画像技術 #表現技術 #とは
最終更新: 2019/02/22
技術オタクな自分が、
誰かに質問されて、説明した用語を書き留めておく、
【直感説明】シリーズ。厳密さよりも伝わりやすさ。で行きます。
(ご指摘、コメントなど頂けると嬉しいです)
今日の単語は「3Dレンダリング」です!
ひとこと定義:
・ 立体物を「それっぽく」見せるための技術(CG: Computer Graphic領域)
すこし詳しい定義:
・ 人間が「ものをどのように見ているか」を基に、
CGの世界に作ったものが「このように見える」というのを再現する技術
※ ディスプレイに再現結果を表示するために大量のデータ処理が必要
解説:
<1>
目の前に 赤いリンゴがあるとして、
もし、CGで、実物のリンゴと同じような「見た目」を
再現しようとすると何が必要だろうか。
<2>
まず実物の赤いリンゴで、「見た目」について、考える。
1. 光がリンゴに当たる
2.リンゴが反射する、 赤い光が広がる
3. その赤い光が目に入る
4. 脳が「赤いリンゴがある」と知る
このような流れを経て、赤いリンゴの「見た目」が「決まる」
さて、これをCGで再現したいとなると…
<3>
「光が対象物に当たったとき、どういった変化をして目に届くか」
を考慮して再現すればよい、ということになる。
というわけで…必要なものは、
ざっくり言って下記の「3つ」となる
・ 光源
・ リンゴの立体モデル(どんな形なのか)
・ リンゴの表面の質感
これらがあれば、
「光が対象物に当たって、形状や質感に応じて反射する」
と再現することが出来ることになる。
(詳細原理は割愛…良い記事があればリンク貼ります)
<4>
そして…CGを「見る」ためには、
基本的に「ディスプレイ」に表示する必要がある。
そして、ディスプレイは色の粒(画素)で構成されているため、
表現したい対象物から発せられる光をもとに、
「それぞれの粒の色をどのように決めるか」
という、計算をする。
これが「3Dレンダリング」の正体となります。
<5>
光がどう反射するか、というのを計算する際に、
数式が複雑だったり、一気にたくさんの画素を計算対象とするために、
「計算する量」が多くなってしまいます。
ひと昔まえは、グラフィックボード(GPUなど)がないと
CGは表示できない、といったことも起きていました。
(今では、「計算式の単純化」と「計算機の進化」により、
簡単なものであればノートPCでも計算しきれるようになりました)
※ 最後に:
もっと簡単に説明できると思ってました・・・
事前に理解しないといけない概念などが多く、誤算でした。
とにかく「わかりやすさ」を重視したいので、
もしわかりにくければコメント頂けると嬉しいです。
最後までお読み頂き
ありがとうございました!
くりりん @ 画像技術者
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