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7/7/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.326 プレイリスト


【Tracklist】

  1. Joni Mitchell “Raised on Robbery”『Court and Spark』(1974)

  2. Joe Jackson “Happy Ending”『Body And Soul』(1984)

  3. Magnus Carlson & The Moon Ray Quintet “Summer In Siam“『Echoes』(2010)

  4. Eilen Jewell “Too Hot To Sleep”『Letters From Sinners & Strangers』 (2007)

  5. Public Enemy “Don’t Believe The Hype”『It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back』(1988)

  6. Loma “Arrhythmia”『How Will I Live Without a Body?』(2024)

  7. Mabe Fratti “Enfrente”『Sentir que no sabes』(2024)

  8. Matthew Halsall “The Temple Within”『The Temple Within』(2022)

エンディング曲
Matthew Halsall “The Eleventh Hour”『The Temple Within』(2022)






放送後記

すでに最盛期のような気もしますが今月のリクエスト・テーマは「夏」です。何となく関連していたり連想できればOKです。海、星、灼熱、花火とか、反対に冷たいものなんかもありそうですね。残暑だと、もう少し先の時期かな。
引き続き7/24ぐらいまで受付中ですので、何か思いついたらお送りください。ご参加お待ちしております。
これまで同様、通常のリクエストや他のテーマも随時募集しています。


さて速報的にお伝えしたライヴ情報が【Peter Barakan's LIVE MAGIC! 2024 Finale】でした。今年も無事に開催、時期も会場も例年通り。
10月19(土)20日(日)恵比寿ガーデンプレイス

ですが、「FINALE」とあるように、これが最終回と明言されています。
これまで通りのフェス形式は19日(土)のみ、20日(日)は主催のピーター・バラカンさんのトークショウとなります。
光栄なことに今回も少しお手伝いすることになっていますので、10年続けてこられたことに感謝も込めつつ、自分なりにも盛り上げていきたいと思っています。最後なので。



新作2枚についても短く補足しましょう。

まずLoma (ロマ)は今回初めて知った3人組で、3枚目のアルバム。かなりイギリスっぽい現代的な音の質感だなと感じる。3人が集まるのはテクサスだけど、1人はイングランド南部のドーセット、もう1人はドイツで過ごしていたらしい。
歌を担当するエミリー・クロスの陰影ある声に代表されるように、決して熱くはならない冷めた感覚があり、大衆的なポップスに飽き足りない人向けの音楽と言えなくもない。クラリネットなのか、楽器の選択も面白い。個人的にはこのぐらいのテンションの方が落ち着いて楽しめる。
それでもさすがにシングル曲は比較的聴きやすく作ってある。その中からこちらをどうぞ。

Loma - How It Starts (Official Video)


もう1枚は、今週一番の発見と言えるMabe Fratti (マベ・フラッティ)というメキシコ在住のチェロ奏者/歌手。もう4作目のアルバムだそう。
この人の音作りはさらに変わっていて、実験的と言ってもいいかもしれない。そうではあるものの一つ一つの音にちゃんと意味があり、同じシンセサイザー類を用いるにしても音色の選び方であったり、編曲の面でも研ぎ澄まされた才覚を感じさせる。
メキシコからも興味深い新しい才能が次々と出てきていて、そのうちの1人と言えるだろう。
番組でも取り上げた曲のヴィデオ・クリップが作られているのでどうぞ。

Mabe Fratti - Enfrente (Official Video)

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