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10/6/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.339 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Tété “À la faveur de l'automne”『À la faveur de l'automne』(2003)

  2. Nick Drake "River Man"『Five Leaves Left』(1969)

  3. Maustetytöt “Syntynyt suruun ja puettu pettymyksin”『Eivät enkelitkään ilman siipiä lennä』(2020)

  4. Azymuth “Outubro”『Outubro』(1980)

  5. Patricia Brennan “Los Otros Yo”『Breaking Stretch』(2024)

  6. Nora Brown and Stephanie Coleman “Gone So Long”『Lady of the Lake』EP (2023)

  7. Thandi Ntuli “Rainbow Revisited”『Rainbow Revisited』(2023)

  8. Kiasmos “Sailed”『II』(2024)

エンディング曲
Kiasmos “Dazed”『II』(2024)



放送後記

今月のリクエスト・テーマは「秋」です。早速、たくさんのメイルをいただきました。しかもどれも良い曲。受け取る自分が一番楽しんでいるかもしれません。引き続き募集中です。秋に関連する楽曲だったり、秋から連想するものに絡めて、シンプルに秋に聴きたい1曲などなど、自由に発想してもらって、またリクエストどしどし送ってください。もちろん、番組の感想メイルだったり通常のリクエストもいつでも大歓迎です。


さて番組後半を順を追って補足していきましょう。

まずPatricia Brennan (パトリシア・ブレナン)はメキシコ生まれで現在はニューヨークに拠点を置いているヴァイブラフォン奏者。この人はかなり面白い才能だと思う。今回の新作では7人編成となり、作・編曲の面でも可能性を広げていこうという意志を感じる。
このスタジオ・ライヴの映像では、カッチリとした構造の楽曲であると同時に、各人のソロは自由度が高く、即興演奏の醍醐味も味わえる。

Patricia Brennan "Palo de Oros" (Suit of Coins) from septet record "Breaking Stretch"



Nora Brown (ノーラ・ブラウン)はまだ二十歳になるかならないかぐらいのバンジョー奏者。直近ではフィドル奏者のステファニー・コールマンとよく組んでいて、まもなく始まる来日ツアーでもこの二人で回るようです。自分たちが生まれるずっと前の古い楽曲を掘り起こして、現在に甦らせる。素朴ながらも、良質な演奏です。
ちょうど1年ほど前のライヴ映像を見つけて、この雰囲気に近い演奏が聴けるのではないかと予測している。3曲18分ほど。

Nora Brown and Stephanie Coleman: Tiny Desk Concert

ツアー日程はこちら。
Nora Brown ノーラ・ブラウン・ジャパン・ツアー 2024
ゲスト:ステファニー・コールマン



Thandi Ntuli
(タンディ・ントゥリ)が来日すると聞いてびっくり。それもかなり近い日程、10/08(火)。フェスに参加した後、都内でもソロ公演を行う。そちらの詳細を貼っておきます。

Thandi Ntuli タンディ・ントゥリ 初来日公演

昨年末に出した『Rainbow Revisited』はCarlos Niño(カルロス・ニーニョ)との両名義ながら、実質Thandi Ntuliのほぼピアノ弾き語りが中心。即興で奏でているかのような自然な演奏で、簡素でありながら不思議と心を打つ。この人にもかなり注目しています。その新作からヴィデオ・クリップは特にないみたいなので、各種ストリーミングなどで聴いてみてください。


最後はKiasmos (キアスモス)という名義の二人組。Ólafur Arnalds (オーラヴル・アルナルズ)とJanus Rasmussen (ヤヌス・ラスムスン)。これはかなり良い。大雑把にまとめればクラシック+クラブ・ミュージックなのだけど、基礎音楽力がしっかりしているので曲の構造だったり音作りの細部に至るまできちんとしていて、とにかく聴きやすい。着想もそれぞれ冴えている。品のある音楽という感じがした。それでライヴもカッコ良かったら、そりゃ人気出るよなぁ。
来日公演は紹介するのが遅くて売り切れてしまったようだけど、かなり久しぶりとなるらしいこの2作目はとても気持ち良く聴いた。


Kiasmos キアスモス 初来日公演


ちょうど放送でかけた曲にもヴィデオ・クリップがあったので貼っておきます。
アルバムのジャケットにも刻印されているオブジェのようなものがここでもモチーフとして登場していて、やけに凝った映像は美しく、SF映画的でもある。謎めいている分、想像を膨らませる余地が残されている。

Kiasmos - Sailed (Official Music Video)


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