
1/12/’25「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.353 プレイリスト

【Tracklist】
Mew “Snow Brigade”『Frengers』(2003)
Norah Jones “Wintertime”『Begin Again』(2018)
Kitty Winter-Gypsy Nova “New Morning”『Feel It』(1978)
The Modern Jazz Quartet "Skating in Central Park"『Music from Odds Against Tomorrow』(1959)
上原ひろみ, 馬場智章 & 石若駿 “N.E.W.”『BLUE GIANT (オリジナル・サウンドトラック)』(2023)
Tigran Hamasyan “Postlude: After Seven Winters”『The Bird of a Thousand Voices』(2024)
Victoria Spivey “Black Snake Blues” (1926)『Complete Recorded Works 1926 – 1937 Vol 1 (1926-1927)』(1995)
Allysha Joy “stay”『The Making Of Silk』(2024)
English Teacher “Nearly Daffodils”『This Could Be Texas』(2024)
エンディング曲
English Teacher “Albert Road”『This Could Be Texas』(2024)
放送後記
収録日の関係で実質2週振りの放送だったためか、リクエストが溜まって6~7割ほどを占めました。全体の傾向としてジャズ界隈のものが多く、通好みのリスナーに支えられているのと、他の音楽番組でジャズを取り扱ってくれるところが少ないのかな、とも思ったりしました。もちろんNHK-FMにも専門番組はあるけど、こちらは規模が比べ物にならないぐらい小さいので、気楽に送ってもらえるのかもしれない。それにしても、音楽的に一番面白いのはやっぱりジャズだね。自由度が高いから、表現の選択肢が多い。そのための技術は求められるし、聴く側もある程度の慣れが必要だけども。楽しみ方を掴んじゃえば、あとは無限に等しい味わい方がある。
さて、1月のリクエスト・テーマは”冬”で引き続き募集中です。
併せて、年間を通じて“40年前=1985年の音楽”、“30年前=1995年の音楽”もシリーズ化を狙っていますが、まぁ無理はせず不定期でできたらと思っています。
通常リクエストも常時受け付けています。
今週の7曲目は、こちらの本を参考にしました。
中河伸俊 著『黒い蛇はどこへ 名曲の歌詞から入るブルースの世界』(2021、トゥーヴァージンズ)
読み過ぎると肝心の音楽を聴かないまま知識ばかりが積もっていくので、ここ10年ぐらい半ば意図的に避けてきた音楽本だけど、今年は興味が惹かれるところから何冊か手に取ってみてもいいのかもしれない。
放送でお伝えしたライヴ情報は2つ。
アリーシャ・ジョイ ALLYSHA JOY 来日公演
2025 1.17 fri., 1.18 sat.
ブルーノート東京
English Teacher 初来日公演
01/20 (Mon) WWW X
そのAllysha Joy (アリーシャ・ジョイ)、オーストラリアはメルボルン拠点の歌手。こんなにソウル色が濃かったかな?と見過ごしていた新作を聴きながら思った。まだ伸びしろはありそうというか自分の音楽を見つけ切っていない感じがするけど、期待も込めて紹介してみました。ゴスペル風のコーラスも入ってくるこのアルバム最終曲が、結局ヴィデオクリップとしても一番好き。
Stay - Allysha Joy
English Teacher なるバンド名(「英語の先生」?)で昨年デビューアルバムを出した、イギリスはリーズの4人組。これがかなり面白い個性で、パンクロックの発想を根幹に持ちながら様々な曲調を試している。若さに任せて音を埋め尽くすのではなく、隙間を活かした音作りだから聴けるのかもしれない。ひねくれた感じがするのも好印象。
アルバムが出ていたタイミングで全ヴィデオクリップまで見ていたのに、なぜか未紹介のままだったので、せっかく初来日の機会があるので取り上げました。
映像的には謎めいているこれが最も面白いと思う。
English Teacher - Albert Road