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9/29/’24「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ) No.338 プレイリスト



【Tracklist】

  1. Lunar Vacation “Tom”『Everything Matters, Everything's Fire』(2024)

  2. Denitia “Back to You”『Sunset Drive』(2024)

  3. Willie Watson “One to Fall”『Willie Watson』(2024)

  4. The Delfonics "Didn't I (Blow Your Mind This Time)"『Jackie Brown (Music From The Miramax Motion Picture)』 (1997)

  5. Michel Legrand “Chanson de Maxence”『Les demoiselles de Rochefort (Bande originale du film)』(1967)

  6. Armando Trovaioli “Seven Golden Men”『Seven Golden Men (An Original Motion Picture Soundtrack)』(1965)

  7. Dr. Nele Karajlić “Bubamara (Main Version)”『Black Cat White Cat (Original Soundtrack From The Film)』(1998)

  8. Rachel Portman “End Titles”『Still Life (Original Motion Picture Soundtrack)』(2014)

  9. Nala Sinephro “Continuum 2”『Endlessness』(2024)

エンディング曲
Nala Sinephro “Continuum 3”『Endlessness』(2024)



放送後記

今月のリクエスト・テーマは「映画音楽」でした。今週で言うと、4~8曲目がそれに該当します。順番にそれぞれ、『ジャッキー・ブラウン』は分かりそうですが『ロシュフォールの恋人たち』、『黄金の七人』、『黒猫・白猫』、そして『おみおくりの作法』と日本での題名を併記しないとピンと来ないかもしれませんね。
さて、来月のお題はズバリ「秋」!幅広く解釈できる方が参加しやすいかなと思い、これに決めました。秋に関連する楽曲だったり、秋から連想するものに絡めて、シンプルに秋に聴きたい1曲などなど、題材を自由に調理してもらって、またリクエストどしどし送ってください。もちろん、番組の感想メイルだったり、通常のリクエストもいつでも大歓迎です。


さて新譜を少し久しぶりに補足してみましょう。

まずLunar Vacation(ルーナー・ヴァケイション)はアトランタの5人組ロック・バンド。アルバムとしては2枚目かな。かなり甘めの歌声と、耳を引く音作りで親しみやすい。まだ模索中というところを残しつつも、楽しみながら音楽を作っている感じで、これからも伸びていきそう。そんな彼女たちの雰囲気が最もよく伝わるヴィデオがこれかな。
Lunar Vacation - Sick (Official Video)


Denitia(デニーシャ)の名義で活動するシンガー・ソングライター。出自はカントリーっぽいけど、柔らかな歌ときっちり構成された楽曲で、ほぼポップスにしか聴こえない。そのぐらい曲作りに長けているのでしょう。かなり実力派なので、個人的にも注目していきたいと思う。せっかくなので、吹っ切れているぐらいキャッチーな曲をどうぞ。納屋みたいな場所での、オーディション風の映像が賑やかです。
Denitia - "Gettin' Over" (Official Music Video)


Willie Watson(ウィリ・ワトスン)は要注目の存在ですね。こちらはもっと枯れた感じのする、知る人ぞ知るシンガー・ソングライター。当番組でも紹介したギリアン・ウェルチ&デイヴィド・ロウリングスのレーベルに所属していたこともあり、本当に渋い歌い手。その時期は古い曲のカヴァーしか録音していなかったはず。今回、彼の公式サイトを見ると「デビュー・アルバム」と大きく表記されていて、何のこっちゃ?と思ったが、恐らく自作曲で固めた初のアルバムということなのでしょう。もう40代半ばなのだが、いろいろと思うところもあり心機一転の再出発なのかもしれない(最終曲で長い自分語りがあるが、解読しきれていない)。ともあれ非常に質の高い作品なので、この手のフォーク音楽が好きな人には強く推薦したい。最初のシングルでもあったこちらをどうぞ。場所を変えながらパートナー?と踊り続けます。
Willie Watson - "Real Love" (Official Video)


最後は、今週一番新鮮だったNala Sinephro(ナラ・シネフロ)。2作目のアルバム。カリブ系ベルギー人というミックス・ルーツを持ち、拠点はロンドンに置いているよう。意図的に古めかしいシンセサイザーを多用し、独自の音楽を創り上げている。本人は他にハープとピアノも演奏し、作曲とプロデュースも兼ね、さらにはミックス(最終的な音量・音色の調整)まで手がけているのが珍しいと思う。曲によりジャズ畑の人たちを招きながら、アルバムの真ん中は組曲のように連なっていて、ゆったりとした流れを作っている。最初こそピコピコしたシンセに少し違和感を感じたものの、何度か繰り返すと洗練されたオーケストレーションも相まって、心地良く聴けた。
ヴィデオは作っていないようなので、ぜひ機会があればアルバムを通して聴いてほしい。

来日公演も控えています。

NALA SINEPHRO TOKYO ナラ・シネフロ初来日公演
11月25日(月)
めぐろパーシモンホール 大ホール


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