9マスのお弁当作り
次回6/30放送分を駆け足で作成中。候補作を聴きながら同時にこれを書く。マルチタスク。本来、人間の脳は複数の事柄を同時処理することには向いていないらしい。確かに無理がある。スマホを操作しながら自転車を運転する人を見かける度に、どちらかにしなさい、と声をかけてやりたくなる。
リクエスト曲をいくつか送ってもらっているので確認する。もう「常連さん」って呼んでしまってもいいかな?参加し続けてもらえるのは有り難い限り。仕事もそうだけど、再度依頼が来るってことは前回の案件を評価してもらえているからだと思うので。またお願いしますよ、という関係性。
新作は今週は3枚かな。これまで全くの未聴だったアルバムを放送で取り上げるのは、1回につき4枚が限度。経験上、その枚数が一週間での自分の限界だということが見えている。
無論、過去作にも聴いたことがないものは無数にあるけど、せっかくならと出たばかりの新譜をつい選びがち。2018年頃から意識して新曲を再び聴くようになっていて気づけば6~7年、それなりに継続していると、その間に複数枚を発表する人たちも当然いて、以前から飛躍したなぁとか、今度はだいぶ路線違うなぁとか、続きものとして楽しめるようにもなってくる。今回も、前作で初めて知った人、前々作を年間ベスト10に入れたグループの新ライヴ盤が控えている。加えて、デビュー作とは思えないほど洗練され聴きやすい新人が候補。
それから、もう一つの柱であるコンサート関連でいくつか聴き比べ。エチオピア・ジャズの大御所は必ず取り上げるとしても、どのアルバムを聴き込めばいいのか迷う。やっぱり、比較的最近のライヴ盤からか?
新作が出たタイミングで一度かけた人の来日公演が迫っているので、気に入っていることもあり再度登場させようか。
中国からのインストゥルメンタル・ロック・バンドと、アメリカのシンガー・ソングライターで少し気になる人も日本に来るのだが、もう一つ自分は魅力を感じ取ることができないでいる。やや惜しいが、またの機会かなぁ。番組の枠が55分しかないこともあり、落選させるバンドも多い。全てを放送に乗せることは不可能とはいえ、ほんの上澄みしか掬えていないのだ。
丸々かけられる曲が大体9つで放送時間ちょうど。毎週この9枠を、あの手この手で探してきては埋めている。
食事に例えると、ど〜んと大皿の料理を9人分に取り分けるような、つまり一つのジャンルを特集した作りよりも、一口サイズの小皿が9種類出てくるコース料理の方を意識している。大盛りの一品より、いろんなものをちょっとずつ味わえた方が楽しいかなと。栄養バランスも良いだろうし。
自分で書いてて分かりづらいけれども、そんな洒落て格式張ったものでもなく、9つのおかずが入っている幕の内弁当に近いか。勝手に画像を借りて本当に申し訳ないけど、9マスのお弁当。毎週、前のとは違う新しいお弁当を作っているようなもの。丹精込めて。完食してくれたら嬉しいし、たくさんの人に届けられればなお良い。
