制作日記:2024/03/02

いま取り組んでいるのは3月10日放送分。
3月8日は「国際女性の日」で、今月は「女性史月間(Women’s History Month)」でもある。
なので全曲を女性の音楽家で並べてみようと思う。
それも、できるだけ世界のいろんな国から。
普段から女性と男性の比率を5:5にしているけれど、もう一歩押し進めて。
何なら、この先は全て女性しかかからない番組にしてもいいぐらいだと考えている。

さらに踏み込んで言うなら将来的には僕は降りて、女性DJが選曲から構成・お喋りまでを自由裁量で担当すべきだろう。
そのときには「熊谷悠一アワー」という番組名ではなくなるべきだが、もっと女性が前面に出るべきだし、そっちの方が恐らく創造的であるはず。自分は後方から制作を支える立場の方がいいのかもしれない。
これまで散々男性陣が特権を得てきたわけだから、あらゆる面で女性たちに少しずつでもお返しする番なのでは。男性優位社会の行き着いた先が、この現状なのだから。



「ウィークエンドサンシャイン」を聴く。
伝記映画の公開に合わせて、リトル・リチャード特集。
この辺りはピーター・バラカンさんの真骨頂とも言えて、特にリトル・リチャードが影響を受けた音楽家にまで遡る辺りは真似できない深さだ。
とりわけゴスペルのClara Wardは素晴らしく、自分も掘り下げてみたいと思った。

NPR Musicの「New Music Friday」プレイリストを試聴。
3月1日解禁分は量も多く、面白そうなアルバムはもちろんだが、シングルや先行曲まで加えてくれているのは助かる。
さすがに個人でそこまで細かくは追えないので。
ミュージシャン名すら知らないまま、とりあえず次々聞いてみるので好みの曲と出会える率は低いのだが、確実に何曲かは見つかる。



季節の変わり目だからなのかもしれないが気分は冴えない。
毎日触れている報道も内容は苛烈で、疲労は蓄積されているようだ。
それは私だけではないでしょう。
次の言葉が思い出された。プラトンのものらしい。
“Be kind, for everyone you meet is fighting a hard battle.”
「すべての人にやさしくしなさい。誰もが内面で戦っているのだから。」

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