介護制度に関わる手続き
父の認知症は徐々に進み、母の体力が限界に近づいてきた。
介護認定審査を受ければ介護度が上がる可能性があるというので申請してもらったところ、介護度が2段階上がり「要介護3」となった。
これによって、これまで対象にならなかった「特養」への入所も可能になり、ある意味選択肢が広がった(空きがあるかどうかは別の話)。
あとは、老健に入所するにしても、特養に入所するにしても、問題になってくるのは費用面。
ケアマネさんから「介護保険負担限度額認定」という制度があり、要件に当てはまれば申請してみるようアドバイスされ、申請窓口へ行った。
この申請には、現預金資産額を申告しなければならず、夫婦すべての通帳コピーが必要。普通預金にしか預金がなかったとしても、通帳に定期預金・積立などのページがあれば、利用がなくてもそのページのコピーも必要。
両親の通帳をすべて預かり、各銀行のATMで最新の記帳を済ませ、抜かりなくコピーを取る。これだけでも大変な手間だ。年寄りが一度にこんなことをやりきれるわけがない。
私も暇ではないので役所手続きで二度手間になるのはごめんだ。最大限に気を付けて書類を用意し、窓口へ行った。
すると・・・
(そもそも)課税世帯はこの制度の対象ではないので、否認されると思います
と言われてしまった。ほかの要件には当てはまっているのだけれど、市民税を納めているので、そもそも対象ではないということらしい・・・。
その後唐突に、障害者認定は申請したことがありますか?と聞かれ、何のことか聞いてみると、
認知症など要介護認定を受けている場合、税法上の障害者控除が受けられる場合がある。申請して認定されれば、過去の市民税も少々還付される可能性があるとのこと。
せっかく窓口まで来て「対象じゃありません。」「はい、そうですか。」とおめおめ帰るのも癪だし、言われるがままに申請書を書いた。
毎年申請が必要ということで、過去3年に遡り3年分の父母の申請書 計6枚を書いた。
それから約2週間後、申請者である私のもとへ認定書が届いた。
これから私がやらなければいけないことは、市民税の(修正)申告3年分。
うえ・・・・・orz。
どの程度還付されるのかはわからないが、とりあえず書類を出してみる。
しかし毎年、障害者控除申請→確定申告をしないといけないというのは・・・これも高齢者のみの世帯だったら絶対ムリでしょ。
利用者にとってメリットがある制度というのは、いつもこちら側からアクションしないといけないんだよね。
こういうハードルを下げなきゃ意味なくない?