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ベストバイ2021
2021年は変化の少ない年だった。2020年から続くコロナ禍での生活。少しづつ、できることが増えてきてもやはり制限されることは多い。変わらず自宅で過ごすことが多い時代だ。心から気に入ったものを取り入れることで豊かな良い時間を過ごせると思う。
今年、私は何を手に入れて何を手放したのだろうか。振り返るためにも此処に記録する。
シンプルでミニマルなもの好きな私が日常で使うものと番外編で体験編。
少しずつ生活をアップデートしているそんな記録たち。
部屋編
BRAUN / BC17W
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初めて壁掛け時計を購入した。
ドイツプロダクトデザインの父 ”ディーターラムス”の「Less, but better = より少なく、しかしより良く」の哲学が大好きなので、BRAUNの時計をチョイス。
名作ウォールクロック06モデルをスケールアップさせたようなBRAUNならではの普遍的なデザインの壁掛け時計。一般的に壁掛け時計として需要の高い30cmサイズ 。秒針先のイエローなど実用性を重視したデザインなど、より視認性と実用性を高めたウォールクロック。
シンプルでミニマルなこの感じがとても好みである。
時計を購入したきっかけとしてはなるべくスマフォを見ない生活を心がけているから。時間を確認するのにスマフォを出してしまうとそこから時間が奪われがちなのを防ぐため。価格も1万前後で求めやすい。
2.ISAMU NOGUCHI / Freeform Sofa
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1964年にデザインされた名作、ISAMU NOGUCHI のFreeform Sofa。時代が変われども色褪せないデザイン。自然の造形物のような優雅なフォルムで、オットマンとの組み合わせはまるで川辺の小石を大きくしたような佇まい。
去年購入したISAMU NOGUCHIのcoffee tableに合うソファをずっと探していた。様々なプロダクトを随分と探したけれども、結果としてこれしかないと思い購入。
この二つの曲線美がたまらない。
流石にこちらはリプロダクト品。3mの正規品はどう考えても日本に住居に合うサイズではない。
3.menu / Echasse Vase
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MENUは1979年に設立されたデンマークのデザイン会社で、シンプルで素晴らしいプロダクトが沢山ある。その中でも特に目立つのが、この試験管からインスピレーションを得たと言われてるガラスとブラスを組み合わせたモダンなフラワーベース。
ダークグリーンに着色された大きな滴状ガラスは優雅な印象を感じさせ、柱のような形状をした繊細なブラスの脚部は軽やかさと上品さを出してくれる。イシャスベースは大切な家具の一つとなった。これ以上の花器にはなかなか出会えない。
本当に美しいプロダクトだと思っている。
おかげで花を欠かすことなく飾っていて、花を飾る余裕がある生活があるのは良い。
4.柳宗理 / バタフライスツール
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1956年に柳宗理によって発表され、バタフライスツール。誕生から半世紀以上経つ今でも不動の名作として高い人気があるのもよくわかる。全く無駄のないデザイン。 構造が同じ形の成形合板を2枚つなぎ合わせたシンプルなつくり。人工物でありながら自然の物のように見える理由は、天童木工による高い技術によるもの。
カバン等を置くときにスツールを探していた。
この曲線美。言わずと知れた名作。
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5.Herman Miller / Sayl Chair
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洗練された美しいフォルム、人間工学に基づいた高い機能性、さらにコストパフォーマンスにも優れたセイルチェア。流石に長い時間デスクワークするのにワークチェアが必要だったので購入。
以下のカスタマイズ。
セイルチェア アーム:フルアジャスタブルアーム
サポートオプション:ランバーサポートなし
ベース&フレーム:ポリシュッドベース、ホワイトフレーム
サスペンションフィニッシュ:スタジオホワイト
アームフィニッシュ:フォグ
張地:ファブリック(コスモス:マーキュリー)
カスタマイズでフルオプションにしてる、正直そこまでする必要はなかったかな。でもポリシュッドベースはとてもお気に入りだ。
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ガジェット編
1.Apple / iPhone13pro / 香港版SIMフリー
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今更iPhoneの説明は不要かと思うし、iPhoneの進化にはさほどグッとはきていない。しかしながら香港版の物理デュアルSIMの便利さにびっくりしまた。これは間違いなくベストバイに入る。プライベートと仕事の電話を二個持つ必要がなくなったこと。シャッター音が鳴らなくてストレスがないこと。この二つで大きく変わった。毎日使うものなので小さなストレスがなくなった。興味がある方は調べてみてください。
2.Apple / ipad mini
このサイズ感が素晴らしい。これも説明不要かと。持ち運びに便利でKindleでの読書が捗ることとメモが取りやすくて素晴らしいプロダクト。
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3. Belkin / MagSafe 3-in-1磁気ワイヤレス充電器
MagSafe対応で便利。宙に浮いているような感じになる。
シンプルでいて使いやすく、何より配線がごちゃごちゃしないのがお気に入り。
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日常生活編
1.Zalto / デンクアート ユニバーサル ワイングラス GZ300SO
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オーストリアのトップブランドのザルト(Zalto)。全てのグラスに鉛を一切使用しないカリ・クリスタルを採用し、熟練の職人が一脚ずつハンドメイドの作品とのこと。
グラスの軽さ、ステムの細さ、歪みの無さ、味わいなど、全てが素晴らしい。最も美しいグラスを探したときに出会ったのがこちらだった。
2.Bormioli Rocco / ボデガグラス
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シンプルで、無駄のないデザイン。毎日使うグラス。毎日使うものこそ使いやすくお気に入りのシンプルなものがいい。
大好きな西荻窪のオルガンや幡ヶ谷のサプライなどで使われていてすぐ欲しくなって購入。
そして今、気づきました。私、グラスが好きなんだなって。
背の高さやフォルムが凄く絶妙。六個で2,000円ぐらいで買えるのも気軽で良い。
3.和食器 野口悦司 / 丸皿
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シンプルに一目惚れ。毎年、和食器を少しづつ買い足している。一期一会なのがものすごく楽しさがある。今年は野口悦士氏の作品にした。
https://etsuji-noguchi.com/exhibition/
https://www.instagram.com/etsuji_noguchi/
4.ナチュラルワイン
ナチュラルワインに魅了されたのは去年からで今年も沢山嗜んだ。
一人で飲む時もあれば仲間と飲む時もある。自宅で飲む時もあれば行きつけのお店や知らない土地で飲む時もある。ナチュラルワインの魅力は沢山ある。ワインは仕切りが高いというイメージを壊してくれて、気軽に楽しく、美味しく、次の日に残らないなんて素晴らしい。
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好きなワインショップ、飲食店、生産者、ボトル…話し出したらキリがなくたってしまう。
ナチュラルワインだけの記事が書けるぐらいに。いつか書こうかな。
写真は大好きなボトルたち。
オーストラリア William Downie / ウィリアム ダウニー
ブルゴーニュ Yann Durieux / ヤン ドゥリュー
ルーション NADA / ナダ
ステーショナリー編
1.LAMY / Safari
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1980年に開発された「サファリ」はシンプルで使いやすい。これがラミーを代表するプロダクトといっても良いのではないか。
はたしてSafariを買うのは何本目だろうか。今年はスケルトンのボールペンを書い直した。1,2年で買い直しては使い切っている。ずっと買い直しては愛用し続けたい日用品。
2.LEUCHTTURM1917
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LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム1917)のドットA4を毎日持ち歩くメモ帳として使っている。手書きはデジタルなデバイスでメモするのとはまた違うひらめきが出るから、これも必需品だ。
高級感のあるカバーと万年筆でも裏抜けしない上質紙が気に入っている。
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この組み合わせが一番しっくりくる。そしてLAMYもLEUCHTTURM1917もドイツのステーショナリーだって気づいた。
体験編
1.ベストホテル K5
日本橋兜町にある『K5』は、日本で最初に作られた銀行をリノベーションして建てられたホテル。銀行の重厚感・伝統とモダンなデザインが融合しているのが特徴。
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「都市における自然との共存」をテーマに、五感に訴えかけるシンプルで上質なホテルを目指ざしているというK5は、外観の重厚感も素晴らしいけど、客室や廊下、細部まで計算されつくした、他のホテルに類を見ない新しい視覚体験が味わえる、唯一無二のホテルだった。
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インテリアデザイン、プロダクトデザインは、ストックホルムを拠点として活躍する3人の建築家のパートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE」が率いるデザインチームが担当とのこと。空間デザインがとても刺激的である。圧巻の組み合わせ。ラグジュアリーなホテルも良いけど、この手の作り手のセンスが光る空間を感じられるホテルも好きだ。
ものすごいシンプルかと言われると少し装飾く色使いも自分の好みよりは多いのだけど、北欧と和の混ぜ方、植物の使い方、空間の演出、様々なことが参考になった。
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またレストランのcavemanも素晴らしい。目黒のkabiの2号店とのこと。
いつも新しい味覚を教えてくれるような食事と素晴らしいナチュラルワインの組み合わせが楽しい。
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2.ベストレストラン the blind donkey
神田で味わう自然を尊重する料理店
食事の楽しみ方は人それぞれだ。だからこそ食事の選び方に人が出る。
ゴージャスな食事もチープな食事もそれぞれに良さがある。一番重要視しているのは心が動くか。そのような中でもthe blind donkeyの食事に魅了された。その理由は日本各地で持続可能な取り組みを行う生産者から届けられる食材を、シンプルながら最大限に生かす料理だからだ。
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鮮やかな色使いと食材の旨味が引き立つ食事が最初から最後まで続く。
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心が疲れたときに潤しにいきたいレストランだ。
終わりに
今年も無事に書くことができた。
去年は家電を大きく書い直したおかげで家電の変更は無く、その分少し寂しくもある。家電も好きなので。
今年は制限された世の中でどのように心を潤わすことができるだろうか。という問いに対してたどり着いたのはナチュラルワインだった。
気の知れた人と食事することが一番の幸せかも知れないって。そこにはワインがあると尚良い。
そして年を重ねるごとに衣食住が趣味みたいになっているのを感じる。
できるだけ気持ちの良い衣類、心が躍る食事、好きなものしかない住居。
どれだけ突き詰めても感性は年々変わってくる。その変化も含めて終わりがないからとても楽しい。
来年も自分が本当に良いと感じるものを集めて過ごしていきたい。
近日、引っ越し予定なのでベストバイ2022はきっと家具が多めになるのでは予想される。シンプルで気持ち良い日常探しは続く。
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