見出し画像

雙葉中学校の2024年度国語入試|本の紹介

雙葉中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!


東直子「ゆずゆずり」

集英社 (2009/3/5)

内容紹介

じんわり、ほっこり、心を耕したい人へ。

仮の家に同居人と暮らす文筆業のシワス。ごく普通の生活を送りながらも、ふとしたことをきっかけに不思議な方向に思考を暴走させる。猫又、柴犬夫人、幽霊…。詩的でユーモラスな展開に和める。

著者紹介

東直子
1963(昭和38)年、広島生れ。1996(平成8)年「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞を受賞。2006年『長崎くんの指』で小説デビュー。2016年に『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。ほかの著書に、歌集『十階』、小説『とりつくしま』『さようなら窓』『いつか来た町』『晴れ女の耳』、エッセイ集『千年ごはん』『七つ空、二つ水』などがある。

著者の他の本

「とりつくしま」
筑摩書房 (2011/5/10)

大好きな人に今すぐ会いたくなる本No.1!
読後、最初に思い浮かんだ顔が
あなたの一番大切な人です

死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるとしたら……。あなたは何になりますか?

亡くなった人に、「とりつくしま係」が問いかける。この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ、と。


日記になって妻の日常を見守る夫。野球で使うロージンになって、ピッチャーの息子の試合を見届ける母……。

すでに失われた人生が凝縮してフラッシュバックのように現れ、切なさと温かさと哀しみ、そして少しのおかしみが滲み出る短篇小説集。

5分に1回キュンとしたりじーんとしたり。短く美しい言葉で紡がれた魔法のような11話。

好きな人に会えずに淋しくてしかたがないとき、仕事や家事に疲れてため息をもらしちゃったとき、大切な人と喧嘩をしてやるせなくなってしまったとき、この物語に救われるかもしれません。

「短歌はじめました。 百万人の短歌入門」
KADOKAWA (2013/5/15)


主宰・沢田の元に集まった主婦、漫画家、女優、プロレスラー達の自由奔放な短歌に、エッセイでも人気の歌人・穂村弘と、短歌の神が宿る東直子が、愛ある評価とコメントをつけた。楽しいコトバの世界へ出かけよう!※本作品は紙版の書籍から挿絵あまたは文章の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

●沢田 康彦:1957年滋賀県生まれ。編集者。ファックス&メール短歌の会「猫又」主宰。三人の共著に『短歌があるじゃないか。』がある。
●穂村 弘:1962年北海道生まれ。歌人。エッセイ集『本当はちがうんだ日記』他。
●東 直子:1963年広島県生まれ。歌人。歌集『愛を想う』他。


長田 弘「子どもたちの日本」

講談社 (2000/7/1)

内容紹介

好きなのは、どんな「日本」ですか?伝えたいのは、どんな「ことば」ですか?希望という光を添えていま、問いかける──

日本人の心のありようを映す詩人の静かなエッセー

著者紹介


長田 弘(おさだ・ひろし)

詩人。1939年福島市に生まれる。1963年早稲田大学第一文学部卒業。65年詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。
98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞。2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞。09年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞。10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞。14年『奇跡—ミラクル—』で毎日芸術賞。

著者の他の本

「私の好きな孤独」
潮出版社 (2022/5/2)

詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。1999年6月に刊行され、2013年5月に新装版が刊行されたエッセー集『私の好きな孤独』、待望の文庫化!!


「孤独」はいまは、むしろのぞましくないもののようにとらえられやすい。けれども、本来はもっとずっと生き生きと積極的な意味だった。


「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる」

( 本書収録「朝のカフェ」より)


音楽、珈琲、旅、酒、読書──。

孤独を慈しみ味わうために必要な「小道具」たちをモチーフに、いまなお多くの人に愛されつづける「言葉の魔術師」が詩的魅惑を豊かにたたえながら紡ぎ出し指南する、「孤独」との明るく前向きな付き合い方。

「読書からはじまる」
筑摩書房 (2021/5/12)

「読まない本」にゆたかさがある。「たくさん読む」が正解ではない。「一生忘れない」なんて嘘? 最も長く、最も深く人類と共に在り続けてきた「本」というメディアは、私たちの想像よりもずっと優しく、あらゆることを許してくれる友人だ。本はあなたを孤独にしない。読書が苦手、活字に疲れた――そんな本音にもあたたかに寄り添う、「人間」を楽しむ至高のエッセイ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?