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📚2022年に読んで面白かったおすすめ小説ベスト5

 おはようございます、こんにちは、こんばんは、「たり📚✨」です。僕は『HAKUNA』というアプリでラジオ配信をしています。

 この記事では、僕が2022年に読んだ【58冊】の小説の中から、1番面白かった本をランキング形式で紹介します。

 それでは、さっそく発表していきましょう!

5位 逆ソクラテス / 伊坂幸太郎

 「あいつはダメな子だ」とレッテルを貼ってくる先生の先入観を覆そうと行動する小学生たちの話など、「先入観」「決めつけ」「思いこみ」などをテーマにした短編集。

 先生に「下手な絵」と言われて、「僕の絵は下手なんだ」と思ってしまうけど、あくまで「下手」は先生の感想に過ぎず、そういうときは「僕はそう思わない」と心の中でも言ったほうがいい、というエピソードが印象的でした。

 ん? 説明が下手くそ? 僕はそう思わない!

4位 店長がバカすぎて & 新! 店長がバカすぎて / 早見和真

 書店員・谷原京子が人を苛立たせるのが天才な店長に振り回される日常が描かれたお話。谷原の店長に対して苛立っている心理描写が面白くて、愛おしかったです。そんな谷原の気持ちにまったく気付かず、マイペースな店長も最高でした。

 伏線回収のような展開もありますが、クスッと笑えるようなシーンが数多くあり、ユーモアにあふれたお話でした。

3位 おしゃべりな部屋 / 川村元気,近藤麻理恵

 片づけコンサルタントのこんまりさんが片づけてきたお部屋にまつわる実話を基に、川村元気さんが描いた少し不思議な7つのお部屋の物語。何気なく手に取った本だったのですが、想像以上に面白かったです。

 「片づけで選ぶものは捨てるものではなく残すもの」「大事なのは捨てることではなく、ときめくものを見つけること」という言葉が印象的でした。読み終わったら片づけしたくなること間違いなしの1冊です。

 ちなみに、僕はこの本を読み終わった勢いで片づけをしました。「自分にとって大事なものは?」「ときめくものは?」と考えながら片づけをした結果、冬服が1着も残らずに消え去りました。あれまびっくり。読んだのが春でよかったです。

2位 6人の嘘つきな大学生 / 浅倉秋成

 IT企業の最終選考に残った6人の大学生のお話。最終選考のグループディスカッションの「この6人の中で誰が1番内定者に相応しいか。その選ばれた人に内定を出す」というテーマ、そしてその部屋に用意されていた6つの封筒により、優秀に見えていた6人の「裏の顔」があらわになっていきます。

 この本は2022年の本屋大賞で5位に選ばれていますが、個人的には2022年の本屋大賞ノミネート作品の中でNo.1でした。詳しい感想は以下の記事に書いてありますのでぜひ!


1位 月の立つ林で / 青山美智子


 2022年、58冊読んだ中で1番面白かったのは青山美智子さんの『月の立つ林で』でした!

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える自動二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事と家族のバランスに悩むアクセサリー作家。 つまづいてばかりの日常の中、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』の月に関する語りに心を寄せながら、彼らは新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。

 人はとても不器用で、想いを伝えられず、伝えようと言葉にしてもうまく伝わらず、気持ちはすれ違ってしまう。それによって、大事な人との関係ですらどうしたらいいかわからなくなってしまう。

 でも、そのすれ違った気持ちの答え合わせができたとき、お互いの想いが伝わりあったとき、ものすごく嬉しい。すれ違うからこそ、想いが伝わりあう瞬間がとても尊くて幸せであると、この本を読んで思いました。

 悩んでいた登場人物が、違う登場人物の物語の中で無意識に人を救っているシーンがあって、そのシーンがものすごく大好きでした。涙が止まらない、心があたたかくなる一冊です。

 改めまして、2022年に読んで1番面白かった小説は青山美智子さんの『月の立つ林で』でした!(ちなみに2021年のNo.1も青山美智子さんでした。強し)

 次は本屋大賞ノミネート10作が発表されたので、全部読み終え次第、記事にしたいなと思います。お楽しみに!

 今年も素敵な小説に出会えますように。


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